特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

映画『ワンダーウーマン1984』

 相変わらずの感染状況ですが、政府のバカどもはオリンピックを中々諦めませんなあ。
this.kiji.is

 この期に及んで、連中がまだ、オリンピックとか言ってるから、安心でもなければ安全でもないのに。

 自分から撤退を言い出すことができない政府の連中はインパール作戦の時の日本軍上層部そっくりです。
 作戦の成算がなくなっても、大本営や現地軍司令部は自ら撤退を言い出すことが出来ず、3か月も時間を空費、おかげで大勢の兵士が飢えや病気で亡くなった。そして後方で芸者遊びをやりながら安穏と過ごしていた上層部はビルマ陥落の際は我先に逃げてしまった。
 この無責任さはもはや日本の上級国民の伝統芸か。

 で、一般国民に対してはこれ。判りやすい。


 それだけでなく、内村航平とかいう体操バカのこの発言は腹立ったなあ。

 『日本の国民の皆さんがオリンピックができないという思いが80%を超えている。できないじゃなくて、どうやったらできるかを皆さんで考えて、どうにかできるようにしてほしいと僕は思います』
news.yahoo.co.jp

 何が偉そうに。ボケ。ふざけんなよ。別にオリンピックなんか頼んでないんですけど!
 自分のカネならオリンピックでも何でも勝手にやればいいけど、こいつら税金使ってるわけじゃん。盗人猛々しいとはまさにこのこと。

 挙句の果てにはこんなことまで言っています。
『もしこの状況で五輪がなくなってしまったら、大げさに言ったら死ぬかもしれない』

 どうぞどうぞ。ご遠慮なく(笑)。早く、死んでくださって結構。他人に『死ね』というのは良くないけど、自分で言ってるんだから、早く死ね。さっさと死ね

 甲子園もそうですが、日本人はたかがスポーツ選手ごときに甘い顔をし過ぎだと思います。間抜けな筋肉バカをアスリートとか言って甘やかすから、こういう風に勘違いして、つけあがるんです。こいつらなんか、ただの税金泥棒じゃん。

 頑張ってるのはみんな一緒。サラリーマンも自営業もみんな(嫌々)頑張ってるんだよ。生活保護を叩いているバカウヨは、こいつらこそ叩くべきじゃないでしょうか。このスポーツ乞食って。 


 それにしても『フクシマ50』の門田隆将、すごいなあ。コーネル大の図書館が発表した選挙デマ拡散ランキングで順位がトランプの次、シドニー・パウエルの上、堂々2位です(笑)。日本に如何にアホが多いか、ってことです。あと、日本からリストに入っているのは’’議会に乱入したのはBML''ってデマ(BLMを間違えた)を飛ばしてた我那覇真子ね。

 この記事良いです。
buzzap.jp

 今回の大統領選ではバカウヨや幸福の科学だけでなく、大紀元法輪功)とか統一教会がデマを拡散していたことが判りやすく出ています。

 これでロシアのデマメディア『スプートニク』が入ってたら完ぺきだったのに。百田とか門田とか、これからアメリカに監視されるんだろうなあ(笑)。



 ということで、日比谷で映画『ワンダーウーマン1984

wwws.warnerbros.co.jp

 舞台は1984年、スミソニアン美術館に勤める考古学者のダイアナ(ガル・ガドット)は不老の戦士『ワンダーウーマン』でもあった。派手なTV露出で売り出し中の実業家マックス(ペドロ・パスカル)が古代から伝わる禁断の力を手に入れたことを知ると、彼女はそれを阻止しようとするが、禁断の力で怪物に変身した同僚の学者、バーバラ(クリステン・ウィグ)がその前に立ちふさがる。

 前作『ワンダーウーマン』は女性ヒロインが主役の女性監督作品として史上NO1の興行成績の大ヒットだそうですが、日本でだけはいまいちだったそうです。

ワンダーウーマン(字幕版)

ワンダーウーマン(字幕版)

  • 発売日: 2017/10/27
  • メディア: Prime Video

 スーパーヒーロー映画のフォーマットを使いながらも、1人の人間としての成長と男に全く頼らない女性を描いたフェミニズム映画だった前作は個人の自立という意識が薄い(頭の悪い)日本人には理解できなかった、とボクは思っています。ボクは大好き、傑作です。


 とにかく、大ヒットした前作を受けた続編が今作です。脚本・監督のパティ・ジェンキンス、主役のガル・ガドットも続投です。
ホワイトハウスでのアクションシーンはどうしたって最近の出来事を思い起こさせます。
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 ただ、ガル・ガドットイスラエル軍の格闘術の元教官ということで、そこはやや抵抗がありました。彼女がマジで強いのは判りますが(笑)、イスラエル軍パレスチナの人々を散々虐めている連中です。それでも、ガル・ガドット自身は国連総会の決議でも違法とされたイスラエルヨルダン川西岸の不法占拠に反対する、という声明を出しましたから、一応 許すことにはしたんです(笑)。

 ただ、それ以外はまさにリアル・ワンダーウーマン(笑)。頭の先からつま先まで?彫刻のような美しさだけでなく、圧倒的な運動能力、それにカリスマ性すら感じる。我々とはもはや遺伝子自体が違うと思う。

 今作でも、特に前半はそれを堪能できます。ショッピングセンターやカーチェイスでの身体を張りまくったアクションシーンは問答無用の迫力です。

ファッションや風俗の80年代テイストも楽しい。今から見ると実にチャラかったんですねー(笑)。


 はっきりフェミニズム映画であるところは前作と同様ですが、今回のテーマは人間の強欲、そして嘘(フェイク)です。破産寸前の実業家がスーパーパワーを手にしてホワイトハウスに君臨する。そこで世界が危機に陥るという設定です。この悪役はルックスもキャラもトランプそっくりです。いまいちセコいところまでそっくり。

 年末から1月初頭にかけて、なぜか日本にも大勢いたトランプ支持派が飛ばしていたデマの中に『トランプが『世界緊急放送システム』という装置を使う』というのがありましたが、それって、この映画の話だよ!(笑)。英語もまともに読めないバカ連中があちらのデマを鵜呑みにしたんでしょうけど、ああいう連中って、どこまでアホなんだ。
snsdays.com

 ただし映画としてはトランプを反映した悪役にしたいという気持ちはわかるけど、悪役としての人間そのものが浅いから映画としてのセコさも感じない訳でもないんだよなあ。あと『スーパーマン』へのオマージュ色が濃厚なんですが、『スーパーマン』ってボクは良く判んないんです(笑)。ただ、旧TVシリーズの『ワンダーウーマン』の絡みはちょっと涙腺が刺激されました。

 あと個人的には予告編で使われていた1984年の大ヒット曲、ニューオーダーの『ブルー・マンデー』で盛り上がるのを期待していったんですが、本編では使われなかった!何なんだよ(笑)。
 バブルの時代に首つり自殺の歌でヒロインが大暴れ、といったアバンギャルドなシーンは流石に超大作ではムリ、なのは判らないでもないけど。

 最大の問題は今回はお話がちょっと粗いこと。トランプと絡めて、強欲とフェイクを描く狙いはバッチリだし、ガル・ガドット様は相変わらず素晴らしい。CGも美しい~。よくできてます。ただ、悪役のキャラの掘り下げや伏線の回収が浅いんです。

かといって後半はアクションというより、深みを出そうとしてますから余計に粗が目立つ。トランプに対抗するには暴力じゃダメ、というのは判るんですけどね。

 ただ中盤の別れのシーンは文字通り泣いちゃいました。この映画で描かれる女性は精神的にも肉体的にも自立していて安心して見ていられます。性別に関係ない普遍的な愛情と世の理が描かれる、このシーンはマジで感動した。

 全然 悪い映画じゃないんです。映画の狙いも間違ってないしCGを多用した映像は美しい。IMAXで見て良かったと思いました。

 何よりもガル・ガドット様は素晴らしい。アクションだけでなく、中盤から後半までの表情はマジでワンダーウーマンじゃないかと思うくらいカリスマに溢れてる。見ていて土下座しようかと思ったくらい(笑)。脚本がそれに見合うレベルのものになってたら良かったんです。


 大みそかに行ったせいか今作も映画館はあまり客は入ってなかった。とても快適、良い映画体験でした(笑)。しかし、今作も欧米では予想を超えるヒットを飛ばしてるそうです。

映画『ワンダーウーマン 1984』日本版予告 2020年12月18日(金) 全国ロードショー