特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『アップルパイのソフトクリーム』と『ナイキのCMが言ってること(バカウヨは顧客ではない)』

 早くも12月、今年もあと1か月です。
 大変な1年でしたが、それでも時の流れは信じられない速さです。早く過ぎて、もうちょっと良い世の中になればいいな。
 今朝は寒かったですが、澄み切った空の朝焼けはきれいでした。こういう心境になりたいものです(笑)。


 一部には呆れるような大馬鹿もいますけど。日本のTVではどう考えても、E-TVが一番まともなのに。


 感染が再拡大しているのも関わらず、相変わらず政府や一部自治体の無策には呆れます。


コロナ「最大限の警戒必要」 通常医療と両立「困難も」 専門家組織:朝日新聞デジタル

この期に及んで東京をGO TOの対象から外さないのですから、本気で感染を抑える気があるのかすら、疑います。

 と、同時に日本人の思考停止もどうかと思う。キャンペーンがあろうがなかかろうが、自分が危ないと思ったら旅行や宴会なんかやめれば良いし、大丈夫と思えば行けばいいじゃないですか。政府のキャンペーンごときに自分の行動がどうして左右されるのか。それに改革と称してリストラや非正規化ばっかやってた連中をどうして支持してたのか。

 観光業の苦境は判るけど、GO TOと言うのは需要の先食いに過ぎません。短期的な経済効果を追求し過ぎると、そのあとの反動で観光業は更に苦しくなるはず。
 それに今の医療崩壊寸前の状況も、GO TOにしろ、病床の準備不足にしろ、半分は政府や知事の人災ですよね。
 今回のコロナ禍は単にウィルスだけの話ではなく、今までの日本人の思考停止、というより、思考放棄がそれに輪をかけていると思います。


 また北参道へソフトクリームを食べに行ってきました。前回はブドウでしたが、今回はアップルパイのソフトクリーム💛

 
 いつもどおりソフト屋さんの実家の牧場のミルクから作ったふんわりソフトの上にアップルパイの部品(笑)がちりばめられています。上には薄いパイ皮、薄く切ったリンゴ、リンゴのピューレ、シナモン、ソフトの下には温められたリンゴのワイン煮が詰まっています。熱で溶けてくるソフトもこれまた美味しい。
 ボリュームがあって、これだけでお昼ご飯になってしまいますが、美味しかったなー。


 さて、前回のエントリーでもちらっと取り上げたナイキ・ジャパンのネットCM『動かしつづける。自分を。未来を。 The Future Isn’t Waiting.』を巡る騒ぎは一層大きくなっています。
●関連記事を幾つか挙げておきます。最初のものは事実関係、2番目のものは深く考えているかな。
www.afpbb.com

gendai.ismedia.jp

diamond.jp


 差別や偏見にめげず頑張る在日朝鮮人、アフリカ系とのミックスの女の子たちを取り上げた、このCMに対してバカウヨ連中から抗議が殺到していることが、BBCを始め、ロイター、ワシントンポスト、ガーディアン紙などで世界中に報じられています。


 約2分間のCM、ボクは本当に感動しました。日本にも存在する差別という恥部を真正面から取り上げ、相対化し、まともな人々に勇気を与える素晴らしいフィルムです。

 抗議の声が出ているのはナイキが何かをミスったわけではなく、単に知能指数が雀ほどもない(推定)ゴミウヨがCMに群がってイキっているだけ、ということでしかありません。バカをあぶり出すリトマス試験紙ですな(笑)。
●CMを再掲します。結果として良いね!を付けてる人の方が遥かに多い。
www.youtube.com



 ナイキがこういうCMを行うのは初めてではありません。2018年にはアメリカ本国でアメフトで人種差別に抗議した選手を起用して物議を醸しましたが、キャンペーンは大成功でした。今回も、もちろん確信犯に決まっています。
 

 今回のナイキのCMに対するネガティヴな反応は2種類あると思います。
1.『日本を貶める反日広告』(笑)と怒るバカウヨ
 日本社会に存在する在日の人への差別は勿論、最近の大坂なおみさんへの反応を見れば、別にこのCMは単に事実を述べているだけに過ぎないことが判ります(実話だそうです)。事実を描写するのが何の問題があるのか(笑)。こういうバカウヨが存在していること自体が日本に差別があることを証明している(笑)。連中のおかげで日本が人種差別国家であることが世界に知れ渡りました(笑)。

2.『ナイキもバカウヨも、どっちもどっち』という差別加担者
 右左関係なく存在する、こういうのが一番始末が悪い。もちろんナイキは昔は下請けでの児童労働が問題になったし、ホームレスを強制排除して作られた渋谷の宮下公園の命名権を買ったことにしても、別に立派な企業ではない。そんなの、バカでない限り誰でも知ってます。イメージ回復のために最近は社会的メッセージを意識しているのかもしれませんが、所詮 広告は広告に過ぎません。プロパガンダ
 しかし、このCMで描かれている差別は日本の社会に明らかに存在するという事実とナイキという企業の体質は関係がありません事実は事実
 それを、したり顔で『どっちもどっち論』を唱えるのは単に事実と向き合っていないに過ぎません。事実の隠ぺい、差別への加担ともいえる。こういう連中はバカウヨと同類か、もっとたちが悪い。事実に向き合おうとしない能無しの役立たずです。


 この問題の本質は今回のCMもまた、マーケティングである、という事です。
 このCMに反発しているのは、twitterで怒っている投稿者を見ても大多数が中高年の男ども、でしょう。
 ナイキはそういうクズ連中は相手にしていない、ということです。バカウヨ連中は不買と騒いでますが、ナイキにしてみれば、こういうクズ連中に製品を買われるのは迷惑、ブランドにとってイメージダウンになると考えている(笑)に決まっています(笑)。

●どうせ、お前はナイキなんか買ったことなんかないだろが(笑)。


 

 このCMはすでにYouTubeたった5日間で1000万回以上再生されました。CMとしては大成功です。
 つまり、ナイキのように若い人を主要顧客とする、それも付加価値で商品を売っていこうとする企業にとって、差別主義者のバカウヨは顧客として要らない(笑)、ということです。

 ナイキだけではありません。
 今夏 有名なアパレルメーカーのフレッド・ペリーが黒地に黄色のラインが入ったポロシャツの販売を北米で停止しました。これです↓。

 

 トランプ支持者のプラウド・ボーイズがそのポロシャツを制服のように愛用していたからです。

 ボクも何枚かこの会社のポロシャツを持ってますが、今夏は着るのが恥ずかしくてタンスにしまったままでした。欧米ではそういう人は多いんじゃないですか。 

www.cnn.co.jp
 
 同社は声明を出しました。『創始者のフレッド・ペリーは労働者階級の出身で社会主義者の下院議員の息子だ。彼は東欧からのユダヤ人移民と一緒にこの会社を始めた。こんな声明を出さなければならないこと自体が恥ずかしい。我々の信念と従業員一同にかけて、我々はプラウドボーイズに反対する。』とまで述べています。まさに怒りの声明です(*プラウド・ボーイズは反ユダヤ主義でもあります)
help.fredperry.com
www.wwdjapan.com
 
 ちなみにトランプ支持者のファッションはやっぱり、これ、’’BBQ,BEER,FREEDOM’’ですよね(笑)。この、絵にかいたようなバカウヨの姿を見て我に返った人も多かったのではないか(笑)。アメリカの誰かがググって調べたらこのシャツはWalmartで僅か1ドルで売ってたと言うオチ?(笑)もサイコーでした。今 日本のアマゾンでは2400円で売ってます(笑)。

bbq beer freedom
https://www.youtube.com/watch?v=2W6E1jxrADg



 今のマーケティングでは不特定多数に受けるより、熱狂的なロイヤル・カストマーを如何に増やすかが勝負です。マーケティングをやったことがある人には常識ですが、その方が費用対効果は大きいからです。だからミウヨなんか切り捨ててもよい。これから伸びていく企業ほどそう考えるはず。

 もちろん、その逆張りでクズウヨを主要顧客と捉える企業、特に政治家(トランプのような)は出てくる可能性はありますが、世界的に今のミレニアル世代がリベラルな傾向が強いことを考えるとそういう企業や政治家の将来は暗い。


 
 少子高齢化が進む日本は『バカウヨのジジイだらけの貧乏国になりつつある』ということはたびたび、このブログでも書いてきました。まあ、ゴミウヨが滅びるのは自業自得です。典型的な自滅パターン(笑)。
 でも、ナイキのCMの騒動が示唆しているのは、日本が世界から『バカウヨだらけの貧乏国なんか地球上に要らねーよ』ってことになっていかないか、ということです。

 ボク自身も『バカウヨの能無しジジイだらけの貧乏国なんか地球上に存在する必要はない』と思いますから(笑)、それもまた構わないのですが、日本の衰退はこんなところからも加速していく。そう思います。


 ということで、 感染の拡大で原発再稼働反対の金曜官邸前抗議は今週もオンラインです。その前に良いニュースが飛び込んできました。


 今日の午後 大阪地裁から画期的な判決が出ました。大飯3号機4号機の耐震性が不十分として、原子力規制委の設置許可を取り消したのです。


www.nikkei.com

 まだ判決の詳報は入ってきていませんが、規制委の設置許可が取り消されたのは初めて、です。今までの規制委の判断はザルとまでは言いませんが、活断層の有無にしろ、避難計画にしろ、判断には大いに疑問が残るものでした。

 まだ地裁とは言え、規制委のあり方にメスが入るのは今までの我が国の忖度司法を考えれば画期的なことだと思います。規制委の連中に少しは緊張感を持たせないと。