特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『菅内閣の内実』と『栗拾い』

 秋も深まってきました。日が昇るのは段々と遅くなり、日が沈むのは早くなる。徒歩で通勤していると余計に、季節の移り変わりを感じます。
●登ったばかりの朝日。夏の間は疎んじていた太陽が、今は愛おしい(笑)。

 
 今週 インフルエンザの予防接種を受けました。注射を待っている間、周囲の人が『来年はコロナの注射もするようになるのかしら』と、言ってました。コロナの免疫は長く保たないと言う話もあるし、そもそもワクチンが開発されるかどうかも判りませんが、それでも成程~と思いました。

 インフルエンザの予防接種なんて、ボクがするようになったのはこの10年くらいです。コロナの予防接種が増えてもおかしくありません。今に10年に1種類くらい予防接種が増えていったりして(笑)。

 今朝の朝日新聞に、富山市議会の不正を4年に渡って描いたドキュメンタリー『はりぼて』の監督、冨山チューリップテレビの五百旗頭氏と砂沢氏のインタビューが載っていました。
 ほんと、今年のドキュメンタリーは『はりぼて『マナガツオの糠漬けとオレンジワイン』と真夏の怪談:映画『はりぼて』 - 特別な1日]
小川淳也衆院議員を描いた『なぜ君は総理大臣になれないのか映画『サンダーロード』と『なぜ君は総理大臣になれないのか』 - 特別な1日
、この2つに尽きます。これだけ素晴らしいドキュメンタリーが、しかも1年に2つも公開されるなんて前代未聞です。


www.asahi.com
news.yahoo.co.jp

 『はりぼて』では記者たちが政治家を理詰めで追求する姿がとにかく印象的でした。中央政界ではそういう光景、今は全くないですよね。記事では冨山チューリップテレビの社員だった監督二人が『自社も含めた地方マスコミも市民も、今も政治家の不正を許してしまっている』と言ってました。

 中央の方がもっと酷い。特にマスコミ。組織として出来ないことがあるのは判るけど、できることも多いはずなのに。
 やらせばかりの質問に終始する記者クラブだって、皆が団結して政治家に質問をぶつければ不要論なんて出ないんです。昔 佐藤栄作の会見を記者たちが集団で退席したようにすればよいんです。
 『冨山の弱小ローカルテレビがここまでやったのに、朝日の記者は自分で自分を恥ずかしいと思わないのか』というのが、記事を読んでの感想でした。


 さて、今週は定期的に話を聞いている大臣の元政務秘書氏の話を聞きました。NHKスペシャルやニュースなどにも時折出演している人です。TVでの話と違いオフレコなので、裏が取れるものではないんですが、今までもそんなに外れていないので(安倍の次は菅というのも彼は当てています)、皆さんとシェアします。
 
●コロナについて
 今のような状態はあと2回冬を越すまでは続くのではないか。治療薬は今のところ見込み無し安倍晋三肝いりのアビガンは当初から心配されたように妊娠中の女性には深刻な副作用があることがはっきりしている。使えない。それにトランプに使われたレムデシビルは重症者には効かない。
 ワクチンも各社の開発が難航しており、開発→普及→免疫獲得には21年いっぱいかかるだろう。
 コロナ以前の世界に戻るのは当面ムリ。経済がもとに戻るとしても22年ではないか。

菅内閣の人事
 周到に選ばれた人選でかなり前から準備していたと思われる。新たに入閣させた顔ぶれを見ても、(菅と仲が悪い)麻生を牽制するための武田総務相(福岡選挙区)、石破派から事前に一本釣りしていた(総裁選の推薦人に名前が入ってない)田村厚労相、菅が親に世話になった梶山経産相、小此木公安委員長など、全て役割を持っている。また河野太郎麻生派だが、同じ神奈川県という事で前々から菅は目をかけている。後継の可能性も充分にある。

 内閣参与も自分が総務副大臣の時の竹中や高橋洋一、それに秘書官も当時の官僚に変えている。石破は総理の目はほぼなくなった。石破派は田村の様に他派閥から引き抜かれていくだろう。
news.yahoo.co.jp

 なお、デジタル庁の初代長官は民間と言われているが、実は竹中、という噂が出ている。自民の中でさえ、抵抗はあるが、国会答弁ができる民間人、というと人材が限られるからだ。


菅内閣の性格
 菅は安倍路線を引き継ぐ気はない。引き継ぐと言った方がやり易いから、そう言っているだけ。
 就任してすぐ菅が官房副長官の杉田を呼び出して、内閣支持率が高いうちにまず2つのことをやれ、と命じた。それは『学術会議の人事福島の汚染水放出』だ。

 学術会議は最近ニュースに出ているように、菅は前々から介入しようとしていた。学術会議に入っている大御所の学者は反対しているが、大学の科研費を人質に取っているため、大学本体や若手の学者は本気で反対していない。更に政府は東北大学から中国へ技術が流れていることを疑っており、同大学への介入を狙っている。
 汚染水放出はもうすぐ、カネで漁協を黙らせる予定。今 予算措置の準備をしている。

 菅は無派閥であるため、他派閥が動いて足を引っ張る隙を与えないよう、常に具体的テーマを出していく方針。携帯値下げや不妊治療などもその一環だし、これからも、どんどん出そうとしている。菅の任期は来年9月の自民総裁選までなので、その前に解散総選挙を狙っている。今のところ 来年1月が濃厚。
先日 コロナ対策大臣の西村が年初の11連休に言及して、二階にきつくお灸をすえられたが、それは選挙絡みだから。
 ちなみにオリンピックは二階が絶対にやる、と言っている。ただし無観客の可能性もある。


 どうでしょうか
 彼が議員や役人、経団連仕入れている話なので、裏はとれません(何年も話を聞いてますが、今まで大筋は当たってました)。すくなくとも、日常 流れているニュースとはまた違った目で見ることができるのではないでしょうか。

 立憲民主はコロナ禍での経済対策として、時限的に年収1000万以下の所得税減税と消費税を下げろ、と言っています。近年 負担が集中している中間層に資する所得税減税のほうはともかく、消費税の方は、ボクは『バカじゃないか』と思いました。福祉の切り捨てにつながりかねない財源の問題だけでなく、消費税を下げたり、戻したりしたら、また買い控えが起きる。急にそんなことをやったら需要も変動するし切り替えの準備もある。メーカーも流通も現場は大変です。現場はテレワークなんかできないのに、コロナ禍の時にそんなことできるか
 そもそも消費税を下げて消費が増えるなんてエビデンスは全くありません。消費税を上げたら消費が一時的に減るというエビデンスと混同しています。勘弁してくれ。

 それだったら菅が言ってるように、最低賃金の全国一律アップ(D・アトキンソンが言ってるように)の方が遥かにマシです。収入増だけでなく、地方と都市との格差是正ゾンビ企業の退出と言った長期的な効果もあるからです。
それにGO TOキャンペーンは感染の問題をはじめとして賛否はあるし(個人的には下品で大嫌い)、一部のネット業者が儲かると言う大欠陥はありますけど、地方への経済効果という面では意味があるのかもしれませんし(まだ判らない)。

 事前に思っていた以上に菅は高圧的だし、新自由主義的、とボクは思っています。竹中や高橋洋一みたいな、ペテン師だが曲学阿世だかの連中の顔を又見ることになるとは思わなかった。

 今日 9月の失業者が発表されました。失業は着実に増えつつあり、求人は減りつつある。


www.jiji.com

 これから年末にかけて雇用調整助成金が切れたら失業者は激増、あと100万人増えると予測されています。中長期的にも格差は一層拡大し、世の中は不安定になる。世の中がロクでもない方向へ進む速度は一層加速されるでしょう。

 が、もろ手を挙げて野党を支持する、という感じでもない、のが正直なところ。やっぱり、国民がもっと関心と知識をもって政治を監視してないと、野党が政権を執ろうが、この国はあまり変わらないだろうなーと思います。



 さて、今週は久々にリアルで金曜官邸前抗議を実施するそうですが、今回 ボクはお休みです。今週もオンラインかと思ったので、1週間前に『キノコ狩り』のお店の予約をしてしまった。2日前にやると言われても(笑)。

 こちらはこの前行った『キノコ狩り』のあとの『栗拾い』(笑)。
 デザートのモンブランは下の台がメレンゲです。パイやタルトに比べて軽いので、これはアイデアだな、と思いました。メレンゲの上に生クリーム、更にお店の子の実家の栗(笑)を載せて、マロンクリームを絞ったもの。
 モンブランは好きですけど、極端に甘かったり脂分が多くて、食後感が重いものが多いのが難点でした。これなら軽くて、食後にはぴったりです。自分で作ろうと思えば出来そうなのが良いですね、作りませんけど(笑)。