特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

不要不急って誰が決めるの?:お風呂と読書の日々(と、鮎のコンフィ)(笑)

 今が一年で一番楽しい時期。楽しい楽しい夏休みです。

 が、これだけ暑いと、まるで災害のようです。ボクはクーラーは嫌いですが、今週は1日に20時間くらい動かさないとムリ(笑)。




 今年も新聞やTVで終戦(敗戦)特集をやってます。
 木曜の朝日朝刊に『戦争中はパーマが不謹慎とされていて、パーマをしている人が石を投げられた』という記事が出ていました。
www.asahi.com


 今と似ているなーと思ったんです。
 今回のコロナ禍で最初に槍玉に挙がったのが『パチンコ』。GWにはニュースやワイドショー、知事まで記者会見して叩いてましたけど、クラスターも起きず、全然関係なかった(笑)。良く考えれば、店は換気もしてるし、パチンコ客なんて喋らないのだから、そんなにリスクがあるわけない。

 次は『夜の街』、客と店員が密着するキャバクラやホストクラブ、それに客が密集した飲み屋で夜遅くまで泥酔してれば唾も飛ぶでしょうから、リスクはある。それは判る。

 ただ、それだけが悪いわけではない。理性的に考えれば最低最悪なのは昼夜関わらず、カラオケだし、そもそも夜も昼もウィルスに関係あるわけがありません(笑)。バスツアーなんて思いもよらなかったなあ。そんなものに行く人がいるなんて(笑)。

www3.nhk.or.jp

 更に良く考えたら、最近クラスターが発生した運動部の寮生活や合宿。そんなものはやばいに決まっています
 ビックリしたのですが、今年も甲子園で高校野球やってるんですね。濃厚接触のタッチプレイなんかどうするんだよ(笑)。キモい。丸刈り姿はまるで大日本帝国の怨霊!(笑)。
 あれ、『夜の街』どころじゃないでしょ。

www.asahi.com


 ボクの家の近くの駒沢公園ラソンサークルや日〇大の筋肉バカ連中がマスクをしないで集団ランニングしてるのなんか,まさに恐怖です。

 こんな時期にも関わらず、集団でつるみたがる連中って脳みそにウィルスが回っているのか?と思ってしまいます。他にも公園での朝の集団ヨガなんか、参加者間の距離を開けてるとは言え、30人も40人も一か所に集まって、一斉に深呼吸してるのだから、周辺は汚染地帯もいいところです。

 理屈で考えたら、やばいものは沢山あるのに、多くの人はそちらは気にしない(笑)。


 今 槍玉に挙がっているのは  『旅行』や『帰省』でしょうか。例えば役所や公共機関まで、こんなヒステリックなことをやっています。


 
 感染リスクが低い駐車場や美術館で騒ぐくらいなら、他にやることがあるでしょう。8/13現在の東京の実効再生産数は0.88で全国平均の0.91以下、自分のところはどうなんだって(笑)。

 こんなことをやってたら、地方経済がこうなる↓のは当然です。地方の場合 数少ない雇用が一度失われたら、大変なことになる


 年配者との接触やド田舎のクソ宴会(笑)は論外ですが、帰省や旅行は人ごみを避け、感染症対策をして普通に過ごすだけならリスクがそれほど大きいはずがありません。公共交通機関による移動リスクは怖いなーと思いますけど、それだって満員電車のことを考えれば普段の生活に比べ、取り立てて危険、というわけではない。

 医療設備に限りがある沖縄などの離島やまだ感染が広がってない地域への移動はダメでしょう。でも、通勤圏内の移動だったら 移動する方も受け入れる側も普段の生活とリスクは大差はない。あ、引きこもりできるラッキーな人は別です(笑)。

 千葉も神奈川も埼玉も大勢の人が毎日 満員電車で東京へ通勤しています。今の生活は今後1年は続くのですから、皆が引きこもったら経済は崩壊する。コロナの死者(現在約1000人)より生活苦で自殺する人(リーマンなどの不況で約10000人自殺が増えた)の方が増える。ちなみに毎年のインフルの死者は約3000人。

 星野リゾートの社長が言ってるように、関東や関西などエリアを区切って3密を回避しながらの観光や保養=『マイクロツーリズム』が、経済・雇用と感染リスク回避を両立させる方策、だとボクは思います。そういう地元周辺の需要を掘り起こすことが、それこそ、地方経済の活性化や雇用増加につながる可能性だってある
www.nishinippon.co.jp

 結局 どこへ移動するかよりも、どんなことをするかの方が遥かに重要に決まってます。


https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/summer-vacation-trip-with-covid-19


 日本人の意識は戦争中とあまり変わってない、つくづく思います。また緊急事態宣言を出せ,という声が結構あるそうですが、昔の鬼畜米英と同様、日本人は思考停止して極端な思考に走りがちなんでしょう。
 政治が無能・無策・無責任と、3密ならぬ3無なのが、それを助長している。
www.tokyo-np.co.jp

 ただでさえ無能な政府が統治する、世界最大の財政赤字国の日本はどうせ、休業補償なんかしない。勿論 感染があまりにも広がったら仕方がありませんが、再度 緊急事態宣言を出したら、何人失業するんですか?何人自殺するんですか?

 パチンコ、夜の街、旅行や帰省の『自粛』と、多くの日本人はすぐ安易な解決策らしきものに頼りたがる
 ワイドショーを見てイソジンを買いに行っちゃうおバカちゃんだけでなく(笑)、所謂 リベラルと言われている人種もそう。消費税廃止やTPP反対がその典型でした(笑)。右も左もバカはダメ、なんですよ(笑)。

 こういう思考停止が起きるのは、自由に伴う責任に耐えられない人が多いから、と思います。実は自分の頭で判断したくないんです。だから思考停止して、権威に頼った強硬策を自ら望んでしまう
国民の大勢が鬼畜米英と敵愾心を燃やして戦争協力した太平洋戦争だって、そうやって起きた。

 『不要不急』って都知事の小池が言ってますけど、不要不急なんて誰が決める資格があるのか。人にはいろいろな事情がある。まともな感染予防策もなしに毎日 感染者数を発表する『だけ』の小池の記者会見こそ不要不急でしょう。あ、あれは選挙活動か(笑)。

 ま、記者会見で自らバカを晒す大臣よりはマシかもしれませんが。

 今回のコロナ禍は色々な課題を浮き彫りにしましたが、日本人が自由というものに馴れていないこと、自分の考えを持つことが苦手な事が改めて露わになった、それが最も問題なのかもしれません。
●まだまだ日本は文明国への道は遠い(笑)



 自己弁護をした上で(笑)、箱根へ行ってきました。

 この何年か、夏休みには毎年京都へ行っているのですが、今年は通勤圏の移動にとどめました。電車に乗る時間は1時間もないとはいえ、箱根なんて20年は行ってない。

 ボクの職場には小田原周辺から通勤している人が沢山います。丸の内や品川、田町あたりの会社はそうじゃないですか。今回 箱根のホテルの従業員さんやタクシーの運転手さんに話を聞いたら、小田原在住の人ばかりです。こうなると、普段と一緒です。

それでも、この数か月 ほぼ徒歩圏だけで生活しているので、電車やタクシーに乗るのはちょっと躊躇はしましたけど。
●お盆の小田原駅。閑散としています。

 このところ、箱根は地震、噴火、そして昨年の台風と散々痛めつけられてきました。やっと復旧したと思ったらコロナ。インバウンドがメインだった施設はどうするんでしょう。
 そんな話をしながらも地元の人たちは明るくふるまってました。なんだか、やるせない(嘆息)。

 道中 何回も手指のアルコール消毒をしながら、宿に着きました。宿では検温、消毒、個別のチェックイン、ルームサービスは中止、夕食は時間指定制で食堂のキャパは半分に抑えて密を避ける。
 全然OKです。却って安心できますね。

 いずれにしてもボクは部屋に籠って、ベランダのお風呂で本を読んでいるだけ~。
 お風呂の中でリラックスしているからか、木々にそよぐ風の音を感じたのはマジで何年振りでした。びっくりした。普段のボクの生活が如何に非人間的か、いかにダメか、ってことです。
●ベランダからの風景

 箱根は東京より4~5度は気温が低かったです。今まで避暑地なんて意識したことはなかったんですが、さすがは山です(笑)。猛暑の東京とは打って変わった気温で身体が楽なのには驚いた、と同時に、自分の歳を感じました(泣)。
●山の夕暮れ

●1枚目は半熟卵とマッシュルームのコンソメ。これは昔のTV番組『料理の鉄人』のシェフが創作した、70年代に一世を風靡した料理です。2枚目の『鮎のコンフィ』(低温の油で何時間も煮たもの)は骨まで食べられる。緑はキュウリのソース。蓼酢と似ていて、美味しかった。

●昼も夜も朝もお風呂で本を読むだけ~


●今週も金曜官邸前抗議はオンラインです。