特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『バラのソフトクリーム』と『常識が通用する政治』

 今週は土用の丑の日がありました。
 今年はウナギが安いとか言ってましたが、この数年 かば焼きなんか殆ど買ったことがないです。安いと言っても2000円もするやん。クリスマスケーキと違って、丑の日過ぎても特売にならない(笑)

 ウナギが絶滅の危機とか言ってますけど、その割にウナギを牛丼やコンビニみたいなファストフードで取り扱ってるのはすごく違和感があります。食べ物と生命に対する冒とくのような気がする。


 ウナギの代わりに?またソフトクリームを食べに行ってしまいました。この店はネットの一部では『日本一うまい』と言われているらしくて、その真偽はともかく、先週 2か月ぶりに食べたら、あまりにも美味しかったので我慢が出来ませんでした(笑)。
lilyy.jp

 今回は7月限定のバラのソフトクリーム🌹。

 牧場直送の牛乳で作ったソフトにベリーソース・ライチ・フランボワーズ、メレンゲを載せてブーケに見立て、バラの花のハチミツをかけたもの。
 美味い!お腹いっぱい!乳脂肪分が普通の牛乳の3分の1とは言え、太る!(笑)。
 甘いものの代償に、その日は新宿―渋谷の徒歩往復という罰を自分に課しました(笑)。楽しい罰ですけどね。
●雨のせいもあったのか、昨日 渋谷・新宿の人出は流石に普段の3割くらいに減っていました。山手線内の都心より郊外の方が混んでるらしい。


 がらっと話は変わります(笑)。ちょっと驚いたニュースがありました。
 英米豪などアングロサクソン5か国の情報機関は『ファイブ・アイズ』(UKUSA協定)というつながりを持っており、エシュロンと呼ばれる世界的な盗聴・傍受ネットワークで情報収集、互いに機密情報を交換していることは良く知られています。

 以前 メルケル首相の携帯がアメリカに盗聴されていたことが問題になりましたメルケル氏の盗聴10年以上…首相就任前から標的 揺らぐ米欧同盟(1/3ページ) - 産経ニュース
 青森の三沢基地にも盗聴・傍受施設があるとスノーデン氏が言ってましたが、物産や商事など日本の資源系の会社もアメリカに盗聴されているって日経にも出てましたね。いつの間にか有耶無耶になってしまいましたが。
www.nhk.or.jp

 そのファイブ・アイズ防衛大臣の河野が、イギリスの与党議員(下院外交委員会議長)に『日本も加入したい』と言ったそうです。


news.yahoo.co.jp

 その是非はともかく、こんな大事なことが殆どニュースに流れない、議論もされないというのはどうなんでしょうか。
 アングロサクソン系の国家の繋がりであるファイブ・アイズに日本が簡単に入れるとは思いません(笑)。しかし、こんなことが国会や社会的な議論が全くなされない、マスコミも追及しない、国民も気にしない(笑)というのは大丈夫なのかなーと思います。
 呑気というか、やっぱり日本人は自らの統治能力はないのかもしれない。今の台湾政府でも統治してもらうほうが日本人は幸せかも。


 楽しい4連休です。
 と、言っても、ボクは映画を見て、ご飯を食べに行く程度で、普段の生活と何も変わりはありません。電車での移動はせいぜい15分以内、あとは徒歩で動ける狭い範囲で暮らしています。

 ボク自身は人と関わりあうことが苦手で、子供の時から家で一人で本を読んでいたり、外で遊んで来いと親に家を追い出されても、図書館に隠れていたりしてました。小学生くらいの時から今に至るまで、ずっと老後の予行演習をやっている(笑)。
 だからコロナがあろうがなかろうが、あまり生活は変わりません。

 不都合だらけなばかりか、政治献金までの問題まで起きているGO TOキャンペーンで『団体旅行は除外』とか言ってましたが、今時 団体旅行をする人がいること自体が驚きでした。

 キャンペーンについて『感染者が増えている今の時期に(怒)』という人も多いですが、ワクチンが普及するまで、これから1年以上 今の状態が続きます
 経済を回すことと感染予防の両立を図らなければ、コロナより生活苦の自殺者の方が問題になる。観光業に直接金を配るのもこれから1年以上続けるなんてムリだし、補助金を呼び水にした方が経済効果は遥かに大きい。

 エリアを限定して、なおかつ明らかに感染に直結する団体旅行や宴会、カラオケを禁止しつつ(笑)、需要を喚起する、というのが最もマシなやり方、とボクは思います。
●京都の旅館の主人が言っているこの意見は1理あります。論理的です。
www.j-cast.com

 政府の感染対策も酷けりゃ、経済対策も酷い。度重なるスキャンダルだけじゃなく、実務能力もここまで酷いとは、と多くの人が思ってるでしょう。

 でも、普段は約半分が棄権するなど政治に無関心なくせに、いざ感染が広がると自粛警察やパチンコや夜の街を目の敵にしたりするヒステリーを起こす国民もかなり問題があるのではないでしょうか。


 政治に対する国民の無関心と裏表の話です。このところ度々取り上げている、衆院議員(無所属)の小川淳也氏を扱ったドキュメンタリー『なぜ君は総理になれないのか』はとうとう観客が1万人を突破、一段と盛り上がってるそうです。
 より多くの人に見られるように、8/1夜には有料でオンライン配信されます(詳しくは下をクリック)
 上映後のスペシャトークに小川議員とは対極の、安倍の太鼓持ち評論家、スシローこと田崎史郎『バカのリトマス試験紙』こと山本太郎のためならデマでも平気で拡散する朝日のインチキ記者、鮫島が出てくると言うのも面白いです。田崎は本編にも出演していて、主人公の小川議員を複層的に捉える役割を果たしています。
realsound.jp


 この現象を取り上げて、7/22の毎日新聞にこんな記事が載っていました↓。
 主人公が役職にもついていない無所属議員(立憲会派)でもあるにも関わらず、この作品が長年 真摯な活動を続けてきた存在を描きだしたことに驚きを示すとともに、なぜ このドキュメンタリーが多くの人の心をとらえているのか を論じています。

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mainichi.jp


 一つは与党が国民のことを考えた政治をしていないこと。特にコロナ禍にも関わらず、与党が解散・総選挙を検討していることに対して、多くの人が怒りを覚えているということ

 もう一つは野党の責任。理想を追求することで野党は細分化、その多弱状態が安倍晋三を支えている

 この記事では、立憲民主に対して『安倍内閣立憲主義を対峙させても強い野党は作れないのではないか』、『大多数の国民が求めているのは思想信条より、常識が通じる政治ではないか』、そして『(真面目だけど中道路線の小川議員を描いた)この映画がこれだけ広まっているのも、それが理由ではないか』、と述べています。

 ボクは今の野党が細分化、多弱状態にあるのは理想を求めたというより、単なる党利党略、と考えていますが、国民の大多数が求めているのはまず、『常識が通じる政治』というのはその通りだと思います。

 ボク個人としては『相続税100%』、『金融取引に課税』、『グリーン・ニューディールに投資して成長戦略』、『同一選挙区での政治家の世襲禁止』、『(オーストラリアのように)選挙の棄権は罰金』をすれば世の中はだいぶ良くなる、と思ってますが、そういうラディカルな案では多数を取るのは当面は困難です。
 大多数の人が納得できる案で徐々にコンセンサスを作っていく以外に世の中をマシにする方法はない。

 例えば、消費税をなくせ、とか減らせ、とか言ってみたところで、財源の問題もあるし、これから社会福祉費用はますます増える。それに消費税が5%だった時も別に景気が良かったわけじゃありません(笑)。それこそ常識がある人からみたら一笑に伏されてオシマイです。
 緊急手段として一時的に下げるのなら分かりますが、景気回復や社会改革の手段として消費税を下げろと言ってる連中は、この40年間 世界的に、新自由主義が減税をダシにして社会福祉を削減してきた歴史的経緯が判ってない(小さな政府)。ウルトラクラスのアホか、って言うんです(笑)。


 残念ながら、今 政策の立案能力や実行・管理能力がある人材は殆どが官僚、もしくはビジネス界にいます。野党には特に、法曹界や学者、市民運動から政治家が供給されていますけど、それだけでは政権を維持できなかったのは民主党政権の失敗で明らかです。

 例えば麻生みたいなウスラバカでも、ある程度経済が判るのはリチャード・クー先生のアドバイスを理解して、一応はリーマン・ショックを乗り越えた)、自分で会社を経営してたからです。そういうことを甘く見ない方がいいと思う。官僚やビジネス界の人間でも賛成できるような中道リベラルな路線、常識的な政治しか現実的にはあり得ない。

 
 今 立憲、国民民主、社民の合流協議が進み、共産と協力体制になって、野党が一つの塊になりつつあるのは、希望が持てます。ただし、あまり政策面でラディカルな方向へ行くと、民主党政権の二の舞、墓穴を掘ります。


 社民党吉田忠智又市征治も合流に賛同しているのに、未だに抵抗している福島瑞穂もかなり問題ありますが、国民民主の玉木が言ってるように『消費税を下げる』なんてもっての外です。今の野党の人材では、そんな政策実行力がある筈がない。小川淳也氏のように、元官僚が少なからずいた民主党でもできなかったのだから、質、量ともにそこまで官僚をコントロールできる人材がいる訳がない。

 まず『嘘はつかない』とか『記録は改ざんしない』とか『景気対策や感染防止対策をする』といった、官僚やビジネス界も含めた国民の多数が賛同できる『常識が通じる政治』から始めればよいと思います。そうやって実績を積み、人材を集めていく
 今回のコロナ渦ではっきりしたように、今の日本はそこまで落ちぶれていると思います。