そろそろ、5月も終わり。早いですねえ。
会社にいる時間は早く過ぎて欲しいのですが、歳はあまりとりたくない(笑)。路傍の花で心を慰めながら、定年までの日数を指折り数える毎日です。20代からずっと同じですが(笑)
緊急事態宣言が終了して、街に人は少しずつ増えてきました。
まともにPCR検査をしてないですから、正直 日本でどれくらい感染が広がっているのか実態は判りません。でも、そろそろ経済活動を始めなければ、皆が干上がってしまいます。そろそろと(笑)活動を始めていくしかありません。
●道端のデニーズの看板。サラダバーもオーダー式になりました。これもニューノーマル。ファミレスなんか20年以上行ったことありませんが(笑)。
この2か月、育児や介護を抱えている人は本当に大変だったようです。幸いボク自身は感染リスクと経済的なことを除けば(この2つが問題なんですが)、この2か月間 個人的な生活自体はそんなに悪くなかった。
宴会・飲み会が全滅したり、満員電車が無くなったりしただけでなく、晴れの日は運動がてら片道1時間半の徒歩出勤、大雨の日はテレワーク、という世の中を舐めた(笑)勤務形態は快適でした。
朝の眩しい日差しを避ける真っ黒なサングラス+ポロシャツの徒歩通勤は勤務先じゃなくリゾートへ行くみたい~と思いましたもん(笑)。
いや、これぞ憧れの晴耕雨読みたい(笑)。あー、隠居したい。
緊急事態宣言後も日立や富士通など一部の企業は週2,3回のテレワークや時差出勤を推奨するようです。
business.nikkei.com
今更 毎日 満員電車とかありえませんよね。ついでにボクは会社行事の宴会も徹底的に潰してやろうと思ってるんですが(笑)。
日立はこれを機に仕事内容・成果を細かく定義したジョブ型の雇用形態にするそうです。労働強化にもなりかねませんが、ロジカルではある。本当にできるかどうかは知りませんが、それはそれで悪くない。
ただ、ですね。これから経済はますます厳しくなる。資金繰りから考えて企業倒産のピークはこれからでしょうし。今現在も大変な人が大勢いるし、程度の差こそあれ、自分も含めて更に多くの人がこれから大変になる。
しかし、政府のやってることは相変わらず。
●給付が遅い、と揉めているコロナ持続化給付金の業務を受託したのは電通、パソナ、トランスコスモスが作った幽霊法人だった。
本当になんでこんなことばかりなのだろうか。。https://t.co/GbomK3g6Nu
— ささきりょう (@ssk_ryo) 2020年5月28日
www.tokyo-np.co.jp
それだけじゃありません。国民は知事を仕事より、ワイドショーの出演回数で評価する。
ワイドショーに扇動された国民は雨合羽を送って倉庫の肥やしを作る。なおかつ市役所や病院の職員の余計な仕事を増やす。(笑)
政府も政府なら、国民も国民です(笑)。客観的な事実を伝えないマスコミのせいもあるけど、自分で事実を調べようともしない国民もバカ過ぎる。これは同罪でしょう。
感染リスクもまだ残っているし、活動再開、と言って、はしゃぐような気持にはボクはなれません。
●宇都宮氏がまた都知事選に立候補するそうですが、記者会見はこんな感じだったそうです。いつもながら、これだけ周りが酷いのは本人も問題があると思う。これじゃ、普通の人は投票できないでしょ。
●結局、宇都宮氏は政治センスが無さすぎる。だから支持者にしても、田中龍作や岩上安見みたいな自称ジャーナリストにしても、他で相手にされない左巻きのゴキブリばかり寄ってくる。正しいことを言っていても、まともな人は近寄らなくなる。
さて 今のところ、日本でのコロナの死亡者数の絶対値は欧米に比べれば、あまり多くありません。偶然かもしれないにしても日本のコロナ対策は成功したのでしょうか。
news.yahoo.co.jp
死亡者が少ない理由は、握手やハグをしないから、マスクの習慣があるから、とか色んなことが言われています。
アホなネットメディアだけでなく、朝日ですら、これです↓。ま、朝日もアホですけど(笑)。
www.asahi.com
安倍晋三まで調子に乗って、日本のコロナ対策が優れていた、と寝ぼけたことを記者会見で言ってましたけど、本当にそうでしょうか。
ちょうど慶応医学部の先生が論文を書いていたので、それを引用します。今まで色んなニュースを突き合わせて考えてきたんですが、現状についてはこれが妥当な見方、とボクは思っています。論文を要約します。
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<結論>
日本は死亡者の絶対数は欧米に比べて少ないが、元々アジア諸国は欧米諸国に比べて,感染者数も死亡者数も圧倒的に少ない。アジア諸国間で人口10万人当たりの死者数を比較すると日本は,フィリピンに次いでアジアの中で2番目に多く,日本の対策が優れていたとは言い難い。
アジア諸国の感染者数,死亡者数は,欧米に比べて圧倒的に少ないのであり,その中で最大級の被害を受けているのが日本である。
<人口10万人当たりの死亡者数>
スペイン,イタリア,フランス,英国での死亡者数は10万人当たり40〜60人。欧米諸国の中で高く評価されるドイツでも,10万人当たり死亡者数は9.5人。
一方 アジアでは最も死亡者数の多いフィリピンでも10万人当たり0.77人、次いで日本は0.56人。インド,中国,韓国,台湾などでは,10万人当たり0.03〜0.51人となる。
欧米とアジアとの死亡者数には100倍の違いがあるが,原因は不明。可能性としては①人種の差,②年齢構成の違い(アジア諸国では若年層が多い),③BCG接種の影響,④欧米諸国では高い感染力を持ち病毒性の強い,アジアとは別の新型コロナ流行株が出現した─等が考えられる。
<日本の実態>
日本のコロナ対策が成功したという報道は誤りである。人口10万人当たりの死亡者数をアジア諸国で比べると1位はフィリピン,2位が日本であり,日本は最も多くの死亡者が発生した国の一つ。医療崩壊した武漢など,ウィルスの発生源とされた中国をも上回っている。
最も死亡者が少ない国・地域は台湾で,感染者数440人で死亡例はわずかに7人である。台湾の人口は2370万人なので,この割合を日本に当てはめると患者数2350人,死亡者数は37人と驚異的な低値となる。日本では700人以上の死亡者が出たが,対策によっては,まだまだ多くの命を救えた可能性がある。
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よくぞ言ってくれた。
— ヒルコ 蛭義 🧷∀ (@damdamj) 2020年5月27日
「病院に入れない、救急を断るのは医療崩壊で東京と大阪で起きた。医療崩壊を起こしたら行政としては負け。何を言いつくろっても結果だ」
「東京と大阪は医療崩壊」 大村知事、情報公開求める [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル https://t.co/5Bb1G7865n
今回のウィルスは何故かアジアでは被害が少なかった(人種?BCG?)のはラッキーでした。山中京大教授によると、アメリカや日本で治療薬として承認されたレミデシビルはアジア人には効果がない、という治験が国際調査で出ているそうですからワクチン、治療法に関する科学論文、特に人種は関係があるかもしれない。
しかし、日本はアジアでも最大級の被害を受けた、が、事実に即した正しい認識です。
インド映画を見ると都市のスラムの光景にビックリすることがありますけど、そのインドや最貧国のバングラやパキスタンより、日本は人口当たりの死亡者数は遥かに多い。
日本人の清潔好きなんか、ウィルスには関係ありません(笑)。
論文を書いた菅谷先生によると、このところ2年続けてインフルエンザの流行は少なかったそうです。したがって今冬はコロナ第2波、第3波とインフルとの同時流行の可能性がある、と指摘しています。
日本を含めたアジア諸国では,第2波は,欧米諸国と同じような激甚な流行となる危険性もある。そのため,日本の第2波対策は,欧米の被害状況を詳しく分析して,慎重に立案,準備する必要がある。特に今季は,A/香港型とB型の大規模なインフルエンザ混合流行が予測され,インフルエンザと新型コロナの同時流行にも備える必要がある
こらあ、おっかない。実際に同時流行になるかどうかはともかく、可能性の話としては筋が通っているから、余計におっかない。
もっとおっかないのは『日本モデルが優れている』とか『日本人は清潔好きだから』なんて馬鹿げた勘違いが広まる事。
現実には日本のコロナ対策は失敗だったし、ICUの病床数も足りない。
たまたまアジア人には致死率が低いウィルスだったから良かったものの、アジア人にも強い変種が出てきたら今の日本では一巻の終わりです。
●日本のICUは厚労省の補正データ(下記*7)を見ても医療崩壊を起こしたイタリアなどと比べて大差ないレベルです。更に病床だけでなくマンパワーが足りないことは厚労省も学会も指摘しています。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000627782.pdf
おまけに日本は民度も低い。多くの日本人の脳味噌に自己責任ウィルスが取りついている。
客観的な結果として、日本の為政者(政治家、役人)は人命よりも経済を選んだ、のでしょうね。『国民より国』という、いつものロジックです。ただ間抜けなのは経済すら救えそうにないということ(笑)。これもいつものパターン(笑)。
小康状態?になった今のうちに医療資材を備蓄し、病床や保健所を増やしておかないといけません。
例えば感染症に対応するのは保健所ですが、1996年は845か所だったのが現時点では469か所に減少しています保健所は激減、保健師は激増…コロナで露呈した「保健所劣化」の本質(井上 久男) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)。これは政治の責任です。
我々個人にできることは少ないかもしれませんが、それでも政治に『コロナ対策は手を抜くな』、『医療体制の縮小を許すな』と言い続ける必要はあるでしょう。今だってこんなザマなんですよ。少なくとも雨合羽なんか送ってる場合じゃない。
何よりも大事なのは『「日本は大丈夫」のような根拠のない思い込みに囚われないこと』でしょう。昨今のTVが良い例ですが、実態が悪い時ほど、人間は『ニッポン・サイコー』とか根拠のない妄想に取りつかれるものです(笑)。
ウィルスより妄想の方が怖いかも(笑)。