今年も今回のエントリーで終わりです。
どんな1年だったか、と言われても、もう忘れてしまいました(笑)。でも確かに、豪雨にしろ台風にしろ、天災が看過できないレベルまで増えてきたことは実感しました。温暖化対策、マジで皆で考えないとやばい。
●12月のお愉しみ。年1回のふぐ刺し!白子焼き!
政治も愈々やばい。公文書は保存するとか、嘘はつかないとか、そういう小学生みたいなレベルすら、この国は危うくなってきた。政治どころか、社会そのものが崩壊しつつあるんじゃないかと思います。
十八史略なんかで中国の王朝が滅亡するときってこんな感じでした。権力者とその取り巻きが私利私欲を追及するだけでは足りずに、歴史や公文書まで歪曲し始める。
国民も無関心であまり興味を示さないばかりか、デマや感情論に引きずられていく。そうやって歴史の負のスパイラルが始まる。
あとから振り返ると、あれは国が滅びる前兆だったというのが判るものです。
今年 個人的に良かったのはダイエットのために毎日10キロ歩いたこと。通勤がてら朝晩4駅ずつ、毎日15000歩くらい歩くのは実に気持ちが良くて、もっと前からやればよかったです。おかげさまでBMI20と体重も減ったけど、読書量も減りました(笑)。
そんな今年、見た映画はだいたい110本。参加したデモや抗議も50回くらい。新宿や原宿のデモは楽しかったなあー。
またSEALDs以降 活気あふれるデモを企画してくれた未来公共の若い皆さん、ありがとうございました。会社サボってデモに行くような立派な?社会人になってね(笑)。
一方 ボクは映画やデモには行くけれど、会社員につきものの、ゴルフもしない、飲みにも行かない、人脈も作らない/作れない、他人と話すこともめんどくさい。日本社会の目に見えない同調圧力も敢えて知らんぷり(笑)。自分でも欠陥人間とは思うのですが、やっぱり嫌なことはやりたくない。
矛盾を作り笑いで誤魔化しながら、今年も何とか生きのびた(笑)。ったく、ストレスばっかり溜まる厳しい世の中です。
1年間つたないブログをお読みくださった皆さまには感謝です。ありがとうございました。良いお年をお迎えください。そして来年も皆で何とか生き残りましょう。
最後に今年見た映画の中で素晴らしかったものを7項目挙げます。
1位.バジュランギおじさんと、小さな迷子
昨年の『バーフバリ』に続いてインド映画です。親とはぐれた口の利けない少女を親元に届けるために、ダメ男がインドからパキスタンへ長い旅をする。ダメだけど一途な想いが偏狭なナショナリズム、ポピュリズムや宗教など、現代にはびこる分断を乗り越えます。現代のおとぎ話ではあるけれど、俳優の演技も脚本も素晴らしい、最後の10秒まで激泣き必至の大名作です。こんな素晴らしい映画を作っていいのか(笑)。
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2位.見事な完成度『運び屋』、『グリーンブック』
齢80歳を超えた麻薬の運び屋、人種差別が残る南部を旅する黒人ピアニストとイタリア人の用心棒の旅、どちらも実話ベースですが、終わった後 拍手したくなるような面白さでした。
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3位.これはマジ、今現在の物語。『ジョーカー』
アメコミの悪の誕生の物語というより、格差社会に対する怒りを謳い上げた、まさに叙事詩でした。
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4位.心から共感できた映画
ボク自身は完成度とかより、やはり心を揺さぶられる映画、価値観に共鳴できる映画が好きです。これらはまさにそういう映画。自分の齢のせいか、『終わり』を描いた作品に心を揺さぶられることが多くなりました。
苦み走ったハードボイルド作品にも関わらず見事に感動させられる『ガルヴェストン』
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ひと夏の終わりが人生の夏の終わりをも暗示させる『ハーツ・ビート・ラウド』。今年のサントラNO1だし、気持ち的には1番好きな映画かも。
お笑いエンタメにも拘わらず、女性差別を強烈に告発する『シークレット・スーパースター』
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「人生のあらすじは途中で変えられる」バート・レイノルズ最後の、そして畢生の名演が文字通り人生のフィナーレを飾る『ラスト・ムービースター』
アルツハイマー病と診断された60年代の大スター、グレン・キャンベルが病を押してコンサートツアーに出て病や社会の偏見と戦う、勇気ある姿を描いた傑作ドキュメンタリー『アルツハイマーと僕』
5位.忖度なしに描いた現在の日本
原発事故で中止されていた福島県、相馬地方の盆踊りの復興を描いただけなのにどうしてこんなに感動させられるのか、というドキュメンタリーの傑作『盆歌』
壮絶な貧困問題をタブーなしに描いたにも拘わらず、暗い気持ちにならない『岬の兄妹』
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6位.二人のルースに泣かされて
『スターウォ―ズ ローグワン』のフェリシティ・ジョーンズがアメリカ最高裁の現役判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグを演じて、そのままスターウォ―ズみたいだった感動作『ビリーブ』
ホロコーストを生き延びた天涯孤独な少女がアメリカでセックスカウンセラーになって多くの人を救ったドキュメンタリー『おしえて!ドクター・ルース』
7位.たまにはロマンスもいいな
お洒落なコメディだけど感動させられる『パリ、嘘つきな恋』
殺し屋だった男が幼馴染の彼女を守るためにマフィアと血みどろの闘いを繰り広げる、と思ったら、明るく楽しいミュージカルだった(笑)『愛と銃弾』