毎週 木曜日の夜はデモへ行く金曜日の分も夕飯を作り置きするので大忙しです。
造るものは翌日食べても味が落ちないもの。夏場はゼリー寄せとか、その時々でマイブームの料理があるのですが、最近は年末に和食屋で食べたこれ。
『白菜の擦り流し』です。出汁で白菜を柔らかく煮て、スープ状にしたものです。もちろん家ではこんなお上品↓じゃありません(笑)。
恥ずかしいので自分の作ったものの写真は載せませんが(笑)家では白菜だけじゃなく、キノコ入れたり、ニンジン入れたり、ありあわせの野菜を圧力鍋に放り込んで、出汁で軽く煮てハンドミキサーにかけるだけ。店のは裏ごししてますが、流石に家ではそこまでやりません。
それでも、ベースになる白菜の甘味を始めとして、野菜の味が出て非常に美味しい。塩は殆ど入れなくても大丈夫だからヘルシーだし、しかも作り置きが利く(笑)。更に言えば、洋風のスープに比べて水分が多いし、小麦粉も入ってないから、翌日温め直しても鍋が焦げる心配もない。
こんなことも考えながら、デモや抗議へ行っています。仕事の間でもデモの最中でも、料理のことを考えるのは、とっても楽しいです(笑)。
●''極左プラカード禁止''というのが良いです(笑)。マイナスの方が大きいようなバカは要らん。
#AbeOut0120
— mksptqc (@StrongProtestMK) 2019年1月17日
ちょっと想定してた以上に集まりそうなんですけど、その場合、余計に集まる皆さんの声に頼ることになろうかと思います。おそらくコールぶつける時間は20分〜30分になりますけど、万全の体調と溢れる怒りをお持ちください。 pic.twitter.com/ajfmvRvcvj
女性だから料理ができないといけないってことはない
— 愛国心の足りないなまけ者 (@tacowasabi0141) 2019年1月9日
女性だから家事ができないといけないってことはない
女性だから育児ができないといけないってことはない
女性だから介護ができないといけないってことはない
本当にいけないのは、そんな事もわかんない奴が政治家になることだけです。
さて、年末年始のTVは全く見たいものがなかったのですが、唯一面白かったのが『BS1スペシャル▽“衝撃の書”が語る人類の未来~サピエンス全史/ホモ・デウス~』。
録画しておいたのをこの3連休でやっと見ることが出来ました。
www4.nhk.or.jp
ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグが絶賛する等 世界的にベストセラーになっている2016年の『サピエンス全史』、2018年の『ホモ・デウス』について、40歳のイスラエル人歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリに池上彰氏がインタビューしながら、それぞれの本の内容を50分番組×2でまとめたものです。
『サピエンス全史』は人類の歴史を石器時代からさかのぼってまとめたもの、『ホモ・デウス』は今後 人類がどうなっていくかを考察しています。
- 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
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ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来 (上)(下)巻セット
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特に『サピエンス全史』は面白かったです。我々人類、ホモ・サピエンスは3つの革命を経験して、地球上の食物連鎖の頂点に立った、と著者は言っています。
まず、最初の革命が『認知革命』。ホモ・サピエンスはネアンデルタール人など他の人類と比べて体格ばかりか、脳の大きさも劣っていたそうです。唯一違ったのが『虚構(フィクション)を作りだす力』
宗教、社会、国家、企業、イデオロギーと言ったものは実態がない虚構=フィクションに過ぎません。しかしフィクションを互いに共有することで人間は力を合わせることができる。ホモ・サピエンスは想像力でフィクションを創りだし、それを共有することにより、他の人類を圧倒していった、というのです。言われてみるとなるほど~という感じです。
次に起きたのが『農業革命』。農業の発明により、人類は食料の生産力を飛躍的に増大させました。しかし著者によると、農業により、人類の間に格差が生まれ、一般の人々は狩猟時代と比べて貧乏になった、としています。マルクスなども農業により格差が生まれたといったことは言ってますが、面白い観点です。
やがて人類は宗教というフィクションを発明し人々の力を結集させます。更に『帝国』というフィクションを成立させ、更に力は大きくなっていく。やがて宗教や帝国を超える存在、ほぼユニバーサルなフィクションである『貨幣』というフィクションを作り出します。これが資本主義、グローバリズムへ繋がっていきます。
やがて『科学革命』が起きます。これは資本主義やグローバリズムを拡大、強化するだけでなく、人間という存在自体が変わっていく可能性を秘めています。
ボクは人類の最強の武器は『フィクションを創りだす力』という点が面白かったです。また、農業に対するマイナスの見方も面白かった。
今や日本はもちろん、資本主義自体もどん詰まりの袋小路に入り込んでいるように見えるけど、だからこそフィクションを構想する力が問われる と思いました。現実を見なくては何もできませんが、それと同じくらい現実に囚われずにフィクションを構想する力が必要です。日本の政治家も学者も国民も、その構想力が非常に衰弱しているように思えます。
1月13日に放映されていた大河ドラマの『いだてん』、初回の放送では役所広司が『個人が国を背負うなんてばからしい』と絶叫していましたが、2回目,13日の放送では綾瀬はるかが『自分の肉体を国に捧げるか、自分のために使うのか。決めるのは自分だ』と叫んでいました。『あまちゃん』だけでなく、神戸大震災や311の事故をテーマにした名作ドラマを作ってきた演出の井上剛氏は、あの番組のテーマを『現状を超えることをどうやって構想するか』に置いているのかもしれません。
次の『ホモ・デウス』では人類は科学、特に遺伝子工学、AI、情報工学を用いて、人類を超えて『ホモ・デウス』(神)に進化していく、と著者は言っています。単に病気が治るだけでなく、不老不死になるかもしれないし、超天才になるかもしれない。ただし、そうなるのは一部のお金持ちだけ。単に貧富の差だけでなく、知的能力も身体能力も劣り、寿命も短い残りの大多数の人間は『無用者階級』となっていくと言うのです。
実際 製薬会社の友人からは『近い将来 金さえあれば死なない時代が来るのではないか』という話を聞きます。個人の遺伝子に合わせたクスリ、治療法をオーダーメイドで開発できるからです。ただし、それには莫大なコストがかかる。
今でさえ、収入の高低と健康は相関している、と言われています。
●健康と貧富の関係を実証して、ノーベル賞をとったディートン教授の著作。分厚いけどロジックは難しくありません。我々素人でも読みこなせます。
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貧富の差と健康や寿命が相関する傾向はアメリカが顕著ですが、それは収入が低い家庭ほどファーストフードなどによる肥満などが多いのも一因です。ボクの限られた経験でも、アメリカ企業の幹部クラスではタバコを吸う人や太っている人は滅多に見かけません。タバコを吸うような人間は下等人種扱いじゃないでしょうか(そこは共感します)(笑)。その割にアメリカでは、マリファナがどんどん合法化されてますけどね(笑)。
人類は平等と言いますけど、近未来は、遺伝子工学で知能や運動能力が進歩し寿命が延びたお金持ちと、それ以外の者たちとではもはや違う種族、違う生物に二分されます。こうなったら人類の平等とか自由という概念が成り立つのかどうか。そこいら辺は難しい。ボクにはまだ、判りません。
この本で言われている遺伝子技術やAIに限らず、技術の進歩によって格差が広がっていく、これは大問題だと思います。教育でカバーできる部分もあるけれど、できない部分もかなり出てくる。巷で言われているベーシック・インカムだけで解決できる問題ではないでしょう。
二つの本は両方とも上下巻の大作なので、番組では全容は網羅できていないようです。言わばダイジェストのダイジェストとはいえ、録画の早回しで効率的に見ることが出来たのは良かったです(笑)。なかなか知的好奇心が刺激される、良い番組でした。
ということで、今週も官邸前へ #金曜官邸前抗議
朝晩はホント、寒いです。今日の午後6時の気温は6度。毎年の事ながら、こんな日は声を出していると暖かく感じます。参加者は350人。
先週も含めて何回か取り上げていますが、昨日、いよいよ日立のイギリスへの原発輸出凍結が正式に決定しました。
凍結としたのは、打ち切りにするとイギリスに対して違約金が発生する可能性があるからだそうですが、それでも日立は3000億の損失を計上します。東芝のことを考えれば、それで済んだというのは良しとしなければいけないんでしょう。しかし身から出た錆とは言え、政府に騙されて、4000億円の利益のうち3000億円が吹っ飛ぶのですから、恐ろしいものです。
官邸主導の原発輸出、すべて頓挫 「失敗」認めない政権 https://t.co/wD5vu8GWjr まあ、どう考えてもこれだな。
— かまやん (@kama_yam) 2019年1月17日
今や、原発は自然エネルギーに比べてコストは高い、更に競合のロシア、中国には日本はコストではかないっこないのですから、日本で産業として成り立たせるのは不可能です。日立の英輸出には東電だってお金を出さなかったのですから(笑)。新規建設を続けないと廃炉技術がどうのとか言ってますけど、原発を建設しなければ廃炉ができない、なんてことはあるわけないです。
これで日本の原発産業は風前の灯です。時間が経つにつれ、人材が減り、原発の保守・廃炉以外の人材・ノウハウは消滅していくでしょう。もうちょっとですよ。日立会長の中西はこのままで『このままだと中国とロシアだけが原発をつくる国になってしまう』と言ってますが、何の問題もありません(笑)。
business.nikkei.com
和泉洋人首相補佐官/インフラ輸出担当
— つしまようへい (@yohei_tsushima) 2019年1月18日
今井尚哉首相秘書官/三菱重工トルコ輸出に積極関与
元首相秘書官の柳瀬唯夫氏/06年、経産省は「原子力立国計画」とりまとめ
(時時刻刻)原発輸出、固執した政権 日立も凍結、計画総崩れ:朝日新聞デジタル https://t.co/6SvaBdZGxr
唯一心配なのは辺野古新基地のように政府が強権で国内に新規建設しようとすること。明確な根拠はありませんが、原発数個分とも言われる莫大な電気を使うリニアモーターカーの建設は原発維持の為でもあるんじゃないか、とボクは疑っています。
news.livedoor.com
今 元SEALDsの元山君が県民投票を拒否している5市に抗議して座り込みをやってますが、民意無視の強権的な政府の体質という意味でも、辺野古の基地の事は他人事ではない、と思います。
県民投票「5市参加するまでやりたい」 ハンスト3日目、願い強く https://t.co/AnhrnyCJY3 #県民投票 #元山仁士郞 #okinawa #沖縄
— 沖縄タイムス (@theokinawatimes) 2019年1月17日