特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『身の回りのグローバリゼーションと忖度』と『0707 NO NUKES! ENERGY AUTONOMY! 反原発☆国会前集会』

猛暑のあとは大雨、目まぐるしい天気の移り変わりです。
関西・中国・九州までの大雨ですから本当に広範囲です。雨で通勤電車が止まるなんて特殊な路線を除いて聞いたことがないし、関西は何よりも地震に続いてですから、さぞ大変でしょう。今回のように長時間降り続く強い雨って恐怖すら感じますよね。対象の地域の方はどうぞお気をつけて。東京でこんなことがあったら大変なことになるだろうなあ。
●初夏の明治神宮の木立



昨日オウムの連中が7人、死刑が執行されました。執行のために役人が拘置所に入るところをTV中継したのなんか完全に役所か政治家がリークしているわけで、何かを狙ってやっている、という疑惑麻原彰晃らオウム死刑囚7人を死刑 「安倍疑惑潰し?タイミングに疑問」有田芳生氏 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)はありえないでもない。しかし、それほどの必要性があるとも思えないし、判りません。


昔 高校の同級生が、ごく初期のオウムに出入りしていました(笑)。オウムは教団を作る前、渋谷の裏の方のマンションの一室で『空中浮遊』の道場をやっていました(笑)。同級生はオカルトブームにつられて何度か道場に顔を出していたようなのですが、彼が『本当に飛ぶんだよ!』とクラスで話して、皆にゲラゲラ笑われていたのを思い出します。そいつはクラスの中でも『もしかしたら本当に頭が弱いんじゃないか』と言われていたのですが(笑)、親は地方で複数の病院を経営するウルトラ金持ち。オウムの初期メンバーには医者が結構居た、中には慶應幼稚舎出身の医者まで居ましたけど、連中はそういう輩を狙っていたのかもしれません。


ちなみに修行より、ナンパや夜遊びの方が大事な同級生はもちろん!オウムに入る根性はなく(笑)、高校を落第して金の力で?どこかの医学部に入りました。そんな病院、ある意味オウムより怖いかも(笑)。
●ボクは必ずしも死刑を全否定するわけじゃありません(犬や子供を害した奴は1億回死刑にすればいい)が、少なくとも議論はすべきです。死刑に犯罪の抑止効果があるかどうかくらい、まともに議論すべき!


さて、ボクの勤務先で名刺管理ソフトを入れることになり、今週 自分の名刺をスキャンしていたんです。人と会うのが嫌いなボクは名刺も嫌いで普段は引出しの中に放り込んで放置しています。整理がめんどくさいし、たいていの場合 思い出したくもないからです(笑)。
前川喜平氏は次官になる前、近年減少している日本人学生の留学を増やすプロジェクトをやっていました。


スキャンのために名刺を見直していると、最近は外国の人の名刺がやたらと増えていることに気が付きました。特に中国の人。コンピュータ、情報システム関係は圧倒的に中国の人が多い。システムの開発なんて所詮は労働集約的な産業で、人間の工数が勝負です。そういう産業はどんどん中国へ移っていくのは当然でしょう。日本の大手有名企業はどんどん中国などに仕事を出しているし、そうしているうちにノウハウは向こうに移転する(笑)。かって日本が欧米から技術を取得したパターンです(笑)。


一緒に仕事をしている人に聞くと、最近は中国の人の方が日本人の技術者よりよほど優秀だし頼りになることが多い(しかも安い)、といいます。特に日本の大学を卒業して普通の新入社員として入ってくる外国の子も多い。彼らは母国の中国語や韓国語だけでなく英語も日本語も普通にできますしね。他人のことは言えませんが、この時点で日本人社員はもう負けている(笑)。ボクの職場にも中国の人が何人もいますが、実際 優秀です。日本のアニメが好きでオフ会がどうの、とか言われると、それは閉口しますが(笑)。
コンビニや労働現場、介護などで外国人の労働者の人が増えていることが話題になっていますが、ホワイトカラーの仕事もどんどん外国頼みになっていきます。優秀な子が多いのですから、この傾向はどんどん進んでいくでしょう。


銀座も渋谷も新宿もどこの盛り場も外国の人の姿が目につきます。
明治神宮なんて歩いている9割が外国の人です。


以前 香港の一人当たりGDP(4万ドル超)は日本(3.5万ドル)を抜いているのを書きましたが、台湾や香港、中国も沿海部の一部は日本人より豊かですから、日本には安い買い物をしに来るという感覚があるのだと思います。昔 香港が日本人の買い物天国だったのが完全に逆転した。それだけじゃなくタイだってインドネシアだって、準富裕層くらいになると日本人よりお金持ってます。ヒジャブを被ったイスラム教徒の女の子たちが街角でピザにかぶりついている風景なんか微笑ましいですよ。彼女たちなりに日本で羽目を外しているんでしょう(笑)。
●訪日外国人の推移


こうやって外国の人が増えてくると、バカの一つ覚えで『治安がどうの』とか言い出す奴がいます。現実には来日する外国の人が増えても、治安は大幅に改善しています。就職にしろ、観光にしろ、日本に来る外国の人も様変わりしているのだと思います。
●外国人の検挙数推移。現在は実に10年前の4割にまで減っています(2017年度警察白書より)。平成29年警察白書 統計資料|警察庁Webサイト


バカで役立たずのネトウヨなんか日本からたたき出して、優秀な外国人の人に来てもらう方が日本のためには遥かに良い筈です。一生懸命やっているのならともかく、仕事もまともにできないくせにヘイトスピーチを垂れてるゴミ・ジジイなんかいりません。新自由主義的な考え方かもしれませんが、これはむしろフェアな考え方ではないでしょうか。
我々と感覚は違うところがあるけれど、少なくともまともに働いている外国の人は概して彼らの方が勉強しているし、とにかく一生懸命。学ぶべき点が山ほどあります。外国の人が増えると中華にしろ、インド料理にしろ、本場の美味しい料理を食べる機会も増えるのは嬉しいし💛
●ボクがお昼に通っている中国人の中華料理屋のナスとエビ炒め。最初はまともに日本語通じないし、雰囲気にも恐れをなしたんですが、あまりにも美味しいので通っているうちに仲良しになりました。気に入らないことがあれば、こちらから言えばいいんです。ちなみにこのナスとエビ炒めは本格的な豆鼓も使っているし、ニラを散らしてアクセントをつけるところなど料理のセンスも良い。トッピングしたのは辣油に漬けた干しエビ!これで800円ですから、高くてまずくて身体に悪いファーストフードやコンビニなんか馬鹿馬鹿しいです。


少子高齢化が進む日本です。これからは今までよりも一層 外国の人と関わりにならなくては生きていけないと思います。製品の輸出入だけでなく、買い物だって、家やビルを建てるのだって、コンピュータだって、今は外国の人が居ないと我々は普段の生活すら成り立たない。今の若い人は将来 外国に出稼ぎに行かなくてはならなくなるだろうし、我々だって外国の人がいないと死ぬことすらできなくなる(笑)。
だったら、独りよがりの日本サイコーとかくだらないマスターベーションやってるより、さっさと外国の人たちと仲良くなったり、学んだ方が得です。習慣や感覚は違うところはあるけど、そこはこちらも普通に自己主張をすればいいんです。


失われつつあるとはいえ、かゆいところに手が届く日本のサービス=忖度は快適ではあります。でもそれはサービスを提供する側、される側、双方の自己主張のなさにもつながります。そうやって忖度に慣れ過ぎていることが、いつの間にか我々の政治への無関心につながっているのかもしれません忖度を求めているのは安倍晋三や麻生だけでなく、我々も政治に忖度を求めているのかも?
●これは言えていると思います。当たり前ですが右も左もこういう輩を一定数抱えているんです。こちらはそれに引っかからないようにしないと。



ということで、今週は官邸前、でなく、国会前抗議へ。#0707反原発国会前集会

おかげさまで東京は雨もなく、穏やかな日和でした。そう言えば、今日は七夕🎋。
ただ、集会ってあんまり好きじゃないんですよねー。ためになる話を聞けるのならともかく、そういうスピーカーってホント、少ない。こういう場に出てくるのは政治家にしろ、活動家にしろ、大抵が予定調和か、何言ってるかわからない連中ばかり(笑)。これでもボクは映画に、夕飯作りに、忙しいので、自己満足のポエムなんか聞いてる暇はないのよ(笑)。


そうやって文句を言いながらも(笑)、頭数になりに行ってきました。今日の参加者は1200人。
●抗議風景




共産党はウソばかりで嫌いですが、参院議員の吉良ちゃんは自分の出番があろうとなかろうといろいろなデモや抗議に一人の参加者として参加してくる。彼女の話し方は共産党定番のインチキ臭さが漂っていますが、そういう行動は信頼できます。

●『野党は共闘』は結構だけど、もう、それだけじゃダメですよね。何とかの一つ覚えじゃないんだから。


この日感心したのはまず、元湖西市長、三上元氏のスピーチ。この人は全国の首長で初めて「原発廃止」を打ち出したそうです。脱原発をめざす首長会議の活動を続けているという彼は「ここにいる人はどうせ原発反対なんだから、そんな話をしてもしょうがない」(その通り‼)と言った後 一緒に活動している小泉純一郎の話をしました。「小泉が講演をすると数千人の人が集まる、それも原発に興味がない保守の人が集まる。だから貴重なんだ」そういう観点って大事ですよね。
●元湖西市長、三上元氏。やっぱり組織をマネジメントをしたことがある人は違うなーと思いました。「自分の言いたいことだけを言って自己満足(笑)」じゃなくて、聴衆に合わせてスピーチができる。


あともう一人、原子力情報資料室のケイト・ストロネルという人。原子力情報資料室原発反対の先駆けとなった科学者、故高木仁三郎が立ち上げた組織で、『市民のための科学』をモットーに脱原発のための情報収集・発信を行っています。政府や電力会社との対話を拒まない姿勢には頭の悪い原発反対派に裏切り者扱いされることもありますが、ボクは高木仁三郎氏と直接話した経験もあって、かなりの部分 信頼しています。×十年前は原発のことなんか言っても、だーれも聞く耳がなかったんですよ!
ストロネル氏は先日、立民や自民など超党派の議員と一緒に訪米、アメリカと日本のプルトニウムの話をして来たそうです。ここに来てアメリカが日本のプルトニウムを問題視し始めたのは、北朝鮮に核廃棄を迫る上で日本のプルトニウムが障害になっているのが大きいそうです。そりゃあ そうですよね。だから原子力基本計画にプルトニウム削減が入った。それは進歩じゃないかというのです。『経産省はダメだが、外務省は危機感を抱いているので、そちらに(ロビーイング)活動していく
こういう現実的な話しか聞きたくないよ(笑)。
原子力情報資料室のケイト・ストロネル氏。


エネルギー基本計画の決定にしろ、大飯原発の訴訟にしろ、東海第二の安全基準合格にしろ、今週は実に不愉快なニュースが続きました。原子力村の連中も必死なのだと思います。今日も香山リカ氏が言ってましたけど、世の中には良い事もあるし、悪い事もある。世界の大筋の流れは原発なんかやってられないという流れがますますはっきりしているわけです。その大局を見失って諦めてしまったら、安倍晋三の思うツボ、です。ボクの生きている間は解決しなくても良いつもりで、粘り強くならなくちゃいけませんね。まあ、その間にまた事故でも起こされたらアウトですが😄ハハ😈
●1枚目、ボクは半分くらいしか信用してない古賀茂明、2枚目はおなじみ精神科医香山リカ