特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

ドキュメンタリー『ザ・フォーカス ムシロ旗と星条旗』と『無人化のお話し』と『0608再稼働反対!首相官邸前抗議』、『 #0608高プロ反対国会前抗議行動 』

いよいよ関東も梅雨入りしました。その途端 東京は晴れ渡っております(笑)。


この前 渋谷で初めてのものを食べました。『麻辣湯』というものです。麻辣味の薬膳スープに自分の好きな具を選んで入れて、麺の替りに春雨が入っている。スープ春雨ですな(笑)。香港で流行っているというファーストフード、日本に進出してきたのは10年くらい前で、これを出す店は今や渋谷、赤坂や池袋、上野など各地にあるようです。

渋谷の店は店員さんは中国の人だし、カウンターは昔のお風呂場みたいなタイルだし、具材は洗面桶みたいな容器に自分でパクチーや肉団子、餃子などを棚から選んで入れる、まさに中国色濃厚なスタイルです。お店に入るときは一見 ディープな感じで緊張したのですが、よく見たら座っているお客さんはボク以外全員若い女性(笑)。まあ、ヘルシーですからね。
味はスープの味にもう少し深みがあれば良かったとは思いますが、700〜800円という値段を考えれば文句ない。具材は美味しかった。最近 ボクはダイエットに励んでいて、麺とかご飯ものはあまり食べないようにしているので(といいつつ、先週ビリヤニの写真を貼ったばかりですが)、ちょうど良かったです。こういう健康のことも考えた食べ物が広まってくれると嬉しいです。
●真ん中の緑はパクチー


さて、今週 日曜深夜に放送されたTBS『JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス ムシロ旗と星条旗 〜あなたのまちに基地があったら〜JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス|TBSテレビは興味深かったです。

石川県の内灘海岸。今は多くの海水浴客が訪れるこの場所は、かつてアメリカ軍の基地だった。1952年に政府が永久接収ありきでアメリカと交渉、閣議決定したことが明らかになり、内灘村の住民たちは「金は一年、土地は万年」を旗印に土地の接収反対を訴えた。その攻防は「内灘闘争」と呼ばれ、戦後初の基地反対運動として脚光を浴び、100日以上の村民の座り込みの末、撤回に成功する。同じ頃、沖縄の宜野湾市伊佐浜でも米軍基地の設置に対し住民から反対の声があがっていた。そこには内灘で見たものと同じ旗が掲げられていた。しかし伊佐浜では一夜にして村が取り壊され基地になってしまう。石川と沖縄という遠く離れた地でつながった住民たちの思い、実情は大きく異なっていた。


かって、本土のあちこちに米軍基地があったのは遥か遠い記憶になりました。もちろんボクの生まれる前です。この番組でインタビューに答える人は80代、90代でした。人々の反対運動の末 それらの基地は徐々に集約され沖縄へ集中する現在の形になった。いつの世も政府は金をばらまいて住民たちを押さえようとします。住民たちの反対運動では、石川県の内灘でも沖縄でも偶然『金は1年、土地は万年』という同じ旗が掲げられていました。
しかし結果は内灘と軍政下の沖縄では全く違った。人々の思いも異なります。今 内灘の反対闘争をしていたおばあさんは『辺野古の埋め立てなど止めて、沖縄の海を守って欲しい』と語ります。でも伊佐浜の反対闘争をしていたお爺さんは『反対する人の気持ちも判るけど、本音では辺野古を埋め立てて、普天間周辺の危険を減らして欲しいんだよ』と語ります。彼の言ってることを裏付けるように、そのインタビューの直後 米軍ヘリから小学校の校庭にヘリの窓枠を落とす事故が起きます。カメラはその瞬間をとらえていました。


やっぱり一方的な話って、ボクは面白くないんです。鎌沖ひとみの原発のドキュメンタリーや基地の話でも一方的に決めつける話って多いですよね。でも大抵のことは色々な考え方があるし、色々な論点がある。やっぱり、そこは知りたいです。でも、その両論併記で思考停止したら、ただのバカ(笑)。その上で、自分で考えて選択する。間違っていたら、方向転換する。正しかったら、成否にかかわらず一生 胸に抱き続ける。それが人生でしょう(笑)。そういう材料を提供しようとするこの番組はドキュメンタリーとしては非常に秀逸でした。面白かった。


来週 火曜の夜NHKのBSで光州事件の特集をやるようです。ちょうど映画『タクシー運転手』を見たばかりです映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)。日大の次はドンファンと相変わらずくだらないニュースばかり流しているNHKには本当に腹に据えかねているんですが、BSはまともな放送もやるようです。

アナザーストーリーズ 運命の分岐点 - NHK


さて、今日は軽い話題にします(笑)。
参議院で議論が始まりましたが、高プロなんて実に馬鹿げていると思います。口では労働時間に関係なく柔軟に働く制度と言いながら、残業代を減らすことを主眼にしたものですからね。だって労働時間を短縮しようと思ったら、
 1.仕事の量を減らす、
 2.仕事自体(ビジネスモデル)、もしくは仕事の中身を変える、
 3.仕事のやり方を変える、
しかありません。でも これは基本的には経営者、管理職の仕事です。現場の細かい部分の工夫は労働者の裁量もあるけれど、仕事の戦略、骨格の部分は経営者や幹部の管理職が考えるものです。


例えば企業で『こういう成果を出して』と上司がお願いして部下が達成することが出来なければ、放っておけるわけないでしょ。成果が出なければ上司も損をするんだから(笑)。そこで成果を実現できるやり方を考えるのは上司の仕事です。だから働き方を改革する責任は主に経営者や管理職にあります。その点は何も議論しないまま、『働き方改革』とか言っても実にばかばかしい。今の働き方改革は無能な経営者のツケを労働者に責任転嫁する制度派遣社員の解禁もそうでしたが、こんなことやってると10年後にはえらいことになります。


イギリスに駐在している人から現地の話を聞きました。BREXITが決まって約2年が経ち、向こうではTESCOなどのスーパーや本屋が続々と無人レジを入れているそうです。店や地域にもよりますが、多いところではレジの半分くらいが完全無人化されている。イギリスがEU離脱すれば、今まで働いていた人たちがほかの国に行ってしまうのは目に見えているので、店員不足が予想され、チェーン店などはそれへの対策を進めているそうです。仕事のやり方を変えているわけですね。一方 レジを打っていた人たちはどうなるか。無人です(笑)。移民が来ると仕事を奪われるとか言ってる連中が大バカだったのが早くも証明されつつある(笑)。EUを離脱して困るのはむしろ、労働者階級です。
●Scan as you shopと言って、自分で商品をスキャンしてショッピングカートに入れれば、そのまま持って帰れるそうです。

https://wakuwork.jp/archives/15689


コンビニの店員さんが外国の人ばかりになりつつある日本だって、事情は同じです。結局 移民を敵視しても何も問題は解決しないし、我々は技術を使いこなす側に回って生き残っていくしかない。技術を使いこなせなければ、機械に低賃金で使われるしかない。
ちなみに今年から、日本のコンビニは経産省が音頭を取って、無線でつながる電子タグを使った無人化の実験が始まっているのは皆さんご存知だと思います。



経産省の『コンビニ電子タグ1000億枚宣言』 「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」を策定しました~サプライチェーンに内在する社会課題の解決に向けて~(METI/経済産業省)


経産省のプロジェクトはこの20年くらいまともに成功したことないと思いますが、これもうまく行かない、とボクは思ってます。アマゾンも昨年から無人コンビニを始めましたが、担当者に聞いたら『電子タグなんてカネがかかるものはもったいない。カメラとセンサー、AIで無人化した方が安い』と言ってました。経産省電子タグの生産量を増やして、今は1枚10円程度かかる電子タグを将来は1枚1円程度にすることが目標ですが、アマゾンは端からそのコストすら勿体ない、という発想です。戦略的というか、そもそもの発想が違う。ゼロ戦グラマンじゃありませんが、だから日本は勝てないんでしょう。

●アマゾン・ゴーの記事(ご参考)amazon goでミライ体験!レジ無しAIコンビニの仕組み、技術と課題


ちなみに、同じ仕組みをパクった店は中国でもどんどん出来ているそうです。あっちは電子マネー先進国ですから、やりやすいでしょう。それはともかく、日本でもこれから10年くらいで身の回りはどんどん無人化が進むんじゃないでしょうか。店舗、タクシーやトラックの運転、各種問合せ、教師や医者なんかもAI頼みになってたりするでしょうね。
でも、日本はテクノロジーの面でも、戦略の面でも、どんどん他国に負けつつある。そして一般の労働者は他国の企業からも、テクノロジーの面からも脅かされつつあります。高プロだの、カジノ法案だの日本の足を引っ張る法案をゴリ押しする政治家も役人も全く危機感ないですよね、バカばっかり
日本のバカ政府もマヌケ役人も無能な経営者もどうなってもいいけど、我々はサバイバルしなくちゃなりません。技術を使いこなし、機械にできないことを自分は何ができるか考え続けなければいけない。大変な世の中ではありますけど、チャンスでもあります。



ということで、今週も官邸前抗議へ #金曜官邸前抗議
今日は6月とは思えないくらいの暑さでしたが、雨が降るより全然いいです。午後6時の気温は22度。 参加者は600人。

●抗議風景






最近も今年40年を迎える東海第二の問題、日立のイギリスへの輸出の問題など様々な問題がありますが、とにかく日曜日の新潟の知事選は心配です。与党側は原発を争点から外しているし、野党側が原発を前面に押し立てても大丈夫かなあ。県民の人はどう思ってるのでしょう。原発に使うカネを教育や再生エネに回せば、日本だって将来の見込みがない訳じゃないんだけどなぁ〜


そして、今週は抗議のダブルヘッダーです。


高プロは年収1075万円が対象どころか、色々悪用する余地がありブラック企業はやるでしょ)

尚且つ、将来は対象が年収400万にまで広がる可能性経団連の主張)だってある制度です。それでもメリットがあるならいいけど、別にメリットなんか思いつきません。だって そういう働き方が当てはまるかもしれないコンサルやアナリストなんて、とっくの昔にそういう労働環境で働いていますからね(笑)。そんなことは厚労省だって政治家だってよく知ってるはず。じゃ、狙いは何か。将来は対象を広げて残業代抑制するために決まってるやんけ!
しかも法案の元となるデータだって間違いだらけなばかりか、今日は加藤厚労相の国会での虚偽答弁まで浮上しました。


高プロのニーズ聞き取りについて、加藤厚生労働大臣が1月31日に虚偽答弁を行っていたことが判明(上西充子) - 個人 - Yahoo!ニュース


今に始まったことじゃないですが、滅茶苦茶じゃないですか。高プロにしろ、IRにしろ、議論という民主主義の根幹を破壊してまでして、アメリカの要望に応えたいのか。
●抗議風景2:『デタラメ・インチキ・高プロやめろ』、『虚偽答弁の加藤はやめろ』、『法案もろとも、安倍はやめろ』、『経団連から国民守れ』、『総辞職!総辞職!総辞職!』


共産党の吉良ちゃん。「ブラック企業の為になるような法律を絶対通す訳にはいかない。」

社民党福島瑞穂。「たった12人にヒアリングしただけで法律を通すなんておかしい!」



●法政大の上西教授。「加藤厚労大臣は職員が行ったヒアリングを自分が行ったかのように国会で虚偽答弁した。こんなことを許せば他の法律でも同じ事が起きる。」、「人材を使い潰す高プロは経営者にとってもマイナスなはずだ」