特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『新聞に出るニュースと出ないニュース』と『0209再稼働反対!首相官邸前抗議』

2月の声を聴いて日の入りは遅くなってきました。次第に陽の強さも感じるようになってきましたけど、まだまだ今週も寒いですね。
●きれいな夕陽でした。遠くに富士山が見えます。


今週は株の大暴落というびっくりするようなニュースがありました。ニューヨークは史上最大の下落幅とか言ってましたっけ。日本は週初めの2万4000円台から、今日は2万1000円台まで、1週間で約3000円も下落しました。今の状態がバブルなのは判っているわけですが、どこで何が破裂するのか、それは誰も判らない。特に日本はアベノミクスの金融緩和でバブルがどんどん大きくなっている。株をやってない人でも、株価の暴落は年金や企業の決算に大きく影響します。我々は時限爆弾の上で暮らしているわけです。リーマンショックみたいに酷い落ち込みにならなければいいんですが。あ、なったらなったで買い場到来か(笑)。


一方 我々の暮らし向きは確実に悪くなっている。今週7日に発表された2017年の実質賃金は前年よりまた、低下しました(実質賃金とは物価の変動を含めた賃金です)。いつもは自分でグラフを作るのですが、珍しく新聞にまともなグラフが載っていました。



17年の実質賃金、2年ぶりマイナス 物価上昇が影響:朝日新聞デジタル



記事では2年ぶりの低下とありますが、アベノミクスが始まった13年から実質賃金は大幅に下落しています金融緩和して円安にしているから物価は上がる。だけど昭和の時代ならいざ知らず、今は海外生産が増えてますから、円安にしても輸出は増えない。だから給与は上がらない。暮らしは良くならない超判り易い理屈です。最初からこのブログで言っている通り、アベノミクスなんか大失敗ですよ(笑)。
こんな簡単なことがどうしてわからないのか、いつまで日本人は我慢しているのか、ボクは不思議でなりません。


さて、先日の名護市長選で思ったのは『憲法改正でも同じことが起きるだろうな』、ということです。当初 与党候補は現職の稲嶺市長とはトリプルスコアで差がついていたそうですが、企業、宗教団体など資金、組織力などをフル回転してひっくりかえしました。
憲法改正の国会発議は今年行われるでしょう。憲法改正に関する『国民投票法』では投票の14日前まではCMや宣伝などの制限はありません。それまでは青天井でCMや宣伝ができるわけです。

憲法70年:点検・国民投票制/4止 CM・広告費、青天井 運動の自由、改憲派に有利? - 毎日新聞


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180103-00007212-bengocom-soci


電通が押さえた枠にCMや宣伝がバンバン流されると日本人がどういう反応を示すか、また年寄りばかりの護憲派がどんな間抜けな反応しかできないか、想像つきますよね。このことはみんな押さえておかなくてはならない。でも今は憲法を改正するとかしないとか、そんな呑気なことを言ってる場合じゃないです。憲法改正なんかなんのメリットもないでしょ。経済でも福祉でも安全保障でも、やることは他にいくらでもある。



こちらは 新聞に出ないニュース。この前、定期的に話を聞いている大臣の元政務秘書氏とお会いしました。自民党民進党、両方で勉強会の先生をしている人です。官邸はバカ女昭恵の国会喚問を避けるためなら、国税庁長官の佐川の首はいつでも切る準備はできているそうですが(笑)、メインは北朝鮮の話になりました。


1月の初旬はマジでやばい状況だったそうです。正月明け早々官房長官の菅は、韓国駐在員を置いている大企業に対して正月休暇で日本に帰国している家族は韓国に戻らないようにしろ、と連絡したそうです。また横須賀の米軍基地内に仮設住宅が建設されたのも確認された。以前 ブログに書いたように既に昨年、アメリカ人の韓国からの退避訓練は行われています読書『チャヴ 弱者を敵視する社会』と『1027再稼働反対!首相官邸前抗議』 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)。また米軍人の家族もソウルから北朝鮮の火砲が届かないところに建設された基地に移動しています。一部の人の間では、非常に緊迫した状況だったそうです。
そんな状況の中で、1月9日に北朝鮮がオリンピックに参加する、と言い出した。連中もやばいと思ったのでしょう。これでオリンピックの間中は武力行使できなくなった。勿論 北朝鮮にしてみればICBMを完成させるための時間稼ぎでもあるでしょう。


一方 1月末のトランプの一般教書演説は北朝鮮を敵視する色彩が非常に強く、あそこまで言えば、大小はあるにしろ軍事行動をやる可能性が高い、とも言われています次の焦点は平昌五輪前日の軍事パレード:日経ビジネスオンライン。一方 北朝鮮は昨日、大方の予想通り 軍事パレードを行いました。


あとはオリンピック後の米韓軍事演習というイベントがどうなるか。今はオリンピックとプーチンの選挙が終わった3月下旬から、米国の中間選挙に影響を与えない7月までの間に、何かあるのではないか、と言われているそうです。6月に韓国は国会議員の選挙があります。ここで負けると文大統領はレームダックになりますから、必死に融和ムードを作る。が、融和で何か実のあることが生み出せるかというとそれは疑問です。外交で核を放棄させるというのは、流石にムリじゃないですか。
かと言って戦争をやられたら困るのは日本(笑)。核じゃなく通常弾頭のミサイルが飛んできても一つや二つならともかく、多数だったらどうにもならないし、仮に東京は守れても約50もある原発をどれか一つやられたら原爆が落ちるのと一緒なわけですからね。


ここからはボクの意見。これからのことを考えるとこうじゃないでしょうか。
・ベストシナリオは中国なりが北朝鮮の政権を転覆させ核を放棄させることでも、これは他人任せなので当てになりません。
・普通のシナリオは核を持った北朝鮮とこれから何年も対峙していくこと。日本は新たな冷戦に飲み込まれるわけです。トランプの核戦略を見ても、アメリカは新たに冷戦を始めたいんじゃないですか?Another Cold War
・ワーストシナリオは戦争。日本に流れ弾が飛んでこなければいいですけど、全て防ぐことはできないと日本政府も考えているそうです。当然ですよね。それに戦後 統一朝鮮なんかできたら、日本としてもロクなことがない。


今 日本がすべきなのはアメリカと中国と対話することですよね。で、ベストシナリオを目指し、だめなら次善のシナリオを目指す。今からミサイル買っても間に合わないことだけは確かです(笑)。
いずれにしてもアメリカが決めることですから、日本は待つことしかできません。この記事↓にあるようにアメリカは、少なくとも軍人は軍事攻撃をやりたいわけではないようですが、もちろん やるときはためらわない。


この期に及んでは仕方ないんですが、じゃあ、どうするのか、与党も野党も市民も全然議論しませんよね。で、結果として、安倍晋三のようなアホと官僚に任せたまんま。原発にミサイルでも飛んできたらどうするんでしょう。
これだったらアメリカの51番目の州になった方がマシ、という、いつもの結論に帰結するわけです(笑)。





ということで、今週も官邸前抗議へ #金曜官邸前抗議
今日の午後6時の気温は7度。風がないから、多少は暖かく感じます😄。参加者は650人

●抗議風景。3枚目の台湾の件は正にその通り!




●3月11日に大規模集会をやるそうです。


昨日 福島第2原発放射線管理区域で火事がありました。

大事に至らず消し止められたようですけど、各地の原発でこういうことが繰り返されています。311前はボクも含めて我々は深刻に考えなかっただけなのかもしれません。
また今週の大雪で原発銀座の福井も動きが取れません。そんなところに山ほど原発があるわけです。大雪が降った時に事故が起きたら、福井県民はあきらめなさいってことですね(笑)。やっぱり、日本で原発を動かすっていうのは携わっている企業の体質も、天気の面でも地形の面でもムリがある、と改めて思いました。