特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『年初のあれこれ』と『0105再稼働反対!首相官邸前抗議』

ボクは今日から仕事始めです(泣)。
毎度のことですが、お休みの過ぎるのは早いです。今は休み明けの絶望の淵に立たされています(笑)。年初めの仕事始まりは寒さもあるし、1年で一番暗い1日じゃないですか(笑)。気力が萎えるだけでなく、まず家でゴロゴロしてたので体調を取り戻すことから始めなくてはなりません。
●4日はETVでロバート・ライシュ先生のドキュメンタリーやってたそうですね。多くの人がこれを見たら世の中変わると思います。


今年のお正月休みはTVも殆ど見なかったし、本もまともに読まなかったし、DVDを数本見ただけでした。70年代のアメリカの超有名芸人、チーチ&チョン(ネタが全部マリファナのメキシコ系芸人コンビ)の『スモーキング作戦』が滅茶苦茶 面白かったくらいでしょうか。おバカ映画なのに監督はルー・アドラーというキャロル・キングなどを手掛けた超一流音楽プロデューサーなのはびっくりしました。

チーチ&チョン/スモーキング作戦 [DVD]

チーチ&チョン/スモーキング作戦 [DVD]

お話は、何も考えてない、ひたすらマリファナを吸いたいだけのチーチ&チョンと警察との追いかけっこです。そういえば、ちょうど今年の1月1日からカリフォルニアで嗜好品も含めてマリファナが解禁されたのは日本でも伝えられました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180102/k10011277251000.html


今やアメリカでは半分以上の州でマリファナOKだそうですけど、描かれている人々など社会の雰囲気は昔の方が余裕があったし、自由闊達だったと思いました。これは日本も共通していて、ある意味 昔より自由になっているけど、意識の面では『こうであるべき』と言う具合に妙に窮屈になっている気がします。政治家や芸能人に公務以外のプライヴェートでトラブルがあると抗議が殺到しますよね。そういう抗議をしている連中はバカじゃないかと思いますが、そういうバカの声が圧力として機能してしまう。社会の『空気』を自ら窮屈にしてしまう。
自由があると人間は不自由になるもしかしたら自由を使いこなすには一定以上の知性が必要、そういうものなのかもしれません。金持ちでもないのに安倍晋三を支持してる人や いまだにバカ左翼のドグマやフェイクニュースを信じている連中がいるのも、同じメカニズムでしょう。そりゃあ、TVでもネットでも、教条的なドグマでもフェイクニュースでも他人の言ってることを丸呑みした方が、自分で物事を考えるより楽ですから(笑)。今我々を覆っている閉塞感の原因の一つはそういうことかも。


最近 株が異様に上がってますけど、日本の現状はこんな感じです↓。庶民の暮らしが良くなる気配はない。円安ですから輸入している原材料は上がるに決まっています。今年はOPECの減産で石油価格もあがりそうですから、更に大変だと思います。既にガソリン価格は上昇が続いていますレギュラーガソリン価格、上昇止まらず…前週比0.1円高の141.5円 | レスポンス(Response.jp)。少しくらい給与が上がっても増税や生活必需品の値上がりはカバーできないですから、実質賃金の増加は見込めないでしょう。生活は確実に苦しくなります


ただでさえ、オリンピック後は不況が予想されます。少子高齢化が降りかかってくる長期は勿論、2,3年程度の中期で考えてもあんまりいい材料はなさそうです。直近の株高で浮かれるような気分にはなりません。そもそも、アベノミクスは格差拡大の6年間でした。
アベノミクスの5年間での県別の一人当たり所得増加率。大きく所得が増えたのは東京と愛知、復興資金が投入された福島に集中しています。何れにしても物価上昇分だってカバーできない。だから実質賃金が下がる。香川と奈良に至っては所得すら 減少しています。

●東京では所得増は港区の周辺に集中しています。港区の5年間の所得増が25%ってハンパじゃありません。

●大阪も周辺部が特に厳しいですね。豊中市の大幅な所得減はパナソニックやシャープの下請け企業があるから?


アベノミクスの5年間での人口増減率。人口が減り続ける東北・四国地方の苦境が良くわかります

*図は全てブルームバーグ
一億総中流はすでに過去、アベノミクスの陰で日本の格差拡大 - Bloomberg


今年だって戦争のリスク、株の暴落リスクがあるのに、TVは呑気なことばかり放送しています。4日のニュースでやってた安倍晋三の年初の会見もキモかった。無意味な美辞麗句の羅列はまさにポエムで、あのバカさ加減には思い切り暗い気持ちになります皆 内心では、経済も政治も日本の方向性を変えなきゃいけないことは判っている。でも新しい方向性を考えられないし、まず、一歩を踏み出してみることができない
もちろん、内戦をやってるような国よりはマシですけど、日本の現状はかなりやばいところに来ているとボクは思います。一番問題なのは現実を、そして未来を直視しようとしない、国民の知的劣化でしょう。そんな気がします。


●時代はこういう時代です。日本はどんどん取り残されていく。



ということで、金曜官邸前抗議へ #金曜官邸前抗議
今日の東京はさむーい。午後6時の気温は4度。プラカードを持つ手にも手袋が必要です。今日の参加者は700人。

●抗議風景





今日は菅直人(と一言多い共産党の藤野)がスピーチしにきたけど、ボクは菅直人、バカだから嫌いです。総理在任時の震災対応はしょうがない。でも財務省に騙くらかされて公約違反の消費税を導入しようとしたのはゆるしがたいです。あれで信用が無くなりました。反原発の集会でも予定調和のくだらないことばかりスピーチしてるし、まともな人はあんな奴の言うことは相手にしないと思います。はっきり言って、こいつは要らないです。
●昔から日本はこうだったみたい。『暗黒日記』は自由主義ジャーナリスト清沢洌の戦時中の名著です


日立がイギリスへの原発輸出に絡んで政府の支援を求め、政府がそれに応じる方針だそうです。銀行その他が出すカネを政府が債務保証するそうです。失敗すれば国民にツケが回ってきます。


日本最大の企業、日立ですら自社だけで原発のリスクを負うことができないわけです。最初から支援を求めるだけ日立は東芝より遥かに賢いですけど(笑)、日立も支援に応じる政府も銀行も電力会社もやはり感覚がマヒしています。だって普通なら自社で背負えないようなリスクがあることはしない(笑)。従来の路線を変えることができない日本、落ち目の日本を象徴するようなニュースです。こうやって日本は没落していくのでしょう。