特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『リトル・カトマンズヘの旅』(笑)と『権利と権力』、それに『1228再稼働反対!首相官邸前抗議』

 そろそろ今年も残り少なくなってきました。今日で仕事も終わりです。嬉しい!
 今年を表現する漢字は『災』だそうですが、世の中は自然災害だけでなく、政治も経済もロクなことがなかったなーというのが感想です。正直、世の中どうなっちゃうんだろう、という感じですが、嘆いても、焦っても、仕方がありません。我々に出来ることは自分に出来ることをやり続けるだけなのですから。

 昨年の今頃は『もしかしたら戦争かも』って思ってたくらいです。正月明けには官房長官の菅が『正月に帰国中の駐在員の家族を韓国へ返すな』と経団連に指示を出したくらいの状況でした(あとでマスコミからオフレコで聞きました)。今年は『戦争は避けられた』、それだけでもラッキー!ではありました。
●めまぐるしい世の中ですが、事実だけはきちんと押さえておきたいです。


 この前、大久保/新大久保の辺りへ行ってきました。新宿の隣のこの地域は、昔は住宅と連れ込み宿が混在する町でしたが、韓流ブームの頃、関連の店が林立したことで有名です。
 しかし、韓国だけでなく、色々な国の人々が段々と集まるようになっているそうです。今は街角にこんな看板が普通にあります。ハラル・フードや国籍だけでなく、プリペイド式携帯の広告まで載っているところに注目。


 特に最近 この界隈はネパールの人が多く集まる『リトル・カトマンズ』と呼ばれているそうです。新宿からほど近くても、この辺りには滅多に出かけませんが、食べ慣れたインドやパキスタンならともかく、食べたことがないネパール料理の店がある、と言われると、エスニック料理大好きのボクはとりあえず行かざるを得ない(笑)。

 ネットで『日本人向けのアレンジをしていない。全く容赦がない(笑)。』と口コミがあった店に行ってみました。外観は確かに怪しい(笑)。少し怖かったですが、食べものに対する好奇心には適いません(笑)(店の写真は『食べログ』から借りています)

 外観はともかく、中は怖くありません。ネットではお客はネパール人しかいない(笑)、と書かれていたのですが、日本人客もいたので多少は安心しました。

で、ニコニコしたネパール人ばかりの店員さんに頼んだのがこれ↓です。
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 お皿の右側、紫色の塊は『ディロ』といって、現地の蕎麦掻きです。蕎麦掻きと何種類かのカレーと様々な漬物、豆のせんべいがセットになっています。山あいの国、ネパールではコメがあまり取れない。蕎麦も良く食べるそうです。日本の山間地と同じですね。
 ディロの窪みにはインド料理でも良く使われる『ギー』と言う、牛や水牛のバターを精製した油が入っています。

 蕎麦掻きはかなり美味しいです。ものすごい量なので全部は食べられませんでしたが、ギーでまろやかになった蕎麦掻きとカレー、良く合います。これも日本の蕎麦屋のカレー南蛮と一緒です。面白い。
 カレーはインドなどのものよりやや塩辛く、また羊の部位は骨でも皮でも脂でも、どこでも使う!(笑)、という感じですが、物資が少ない山間の土地の料理って、日本でもそんな感じですよね。
●メニューにはカトマンズ盆地の何とか族の料理なんてものまであります。全部、制覇してみたいです。

 
 それにしても、この界隈を歩いていると日本人は年寄りばっかり(昔から住んでいるのでしょう)、若い人はほとんどが韓国、中国、ベトナム、ネパール、タイ、さまざまな国籍の外国人だらけでした。
 まるで将来の日本の衰退を先取りしているようです。現実がそうだからこそ、外国の人と共生していかなければ、我々は生きていけないことを改めて実感しました。
●普段は日本語学校なんて見たことがありませんが、この界隈にはたくさんあります。勿論 真面目な学校もあるんでしょうけど。


さて、今週 パレスチナ問題やチェルノブイリ事故の取材で有名な写真家、広河隆一が、仕事関連の女性に性関係を強要していた、というニュースが報じられました。


www.nikkei.com
www.huffingtonpost.jp
www.huffingtonpost.jp

 広河は取り上げる人がまだ少なかったころからパレスチナの難民キャンプを積極的に取材したことで有名になり(ボクも展覧会を見たことがあります。感動しました。)、雑誌『DAYS JAPAN』を立ち上げました。この雑誌も2,3回買ったことはありますけど、立憲民主党から来年の参院選に立候補予定のデマ芸人、おしどりマコの『安定ヨーソ剤の替りにイソジンを薄めて飲め』という記事を載せるなど、インチキ臭くて支持できなかった
daysjapan.net
 
 だから最近 売上不振で『DAYS JAPAN』の廃刊が決まったのも何とも思いませんでした。


 今回の事件で思い起こしたのは安倍晋三と懇意のジャーナリスト、山口敬之の事件です。
ちょうど水曜日のNHK夜9時のニュースで#METOO運動に絡めてジャーナリストの伊藤詩織氏が特集されていました(中途半端なものでしたが)。


 


 有名写真家の広河が写真家志望の女性たちにやっていたことは、TBS元報道特集のプロデューサーで元ワシントン支局長の山口敬之が就職を餌に伊藤氏を暴行したのと非常に良く似ています。
●山口敬之とNHK岩田明子

 結局 右も左も関係ありません。安倍晋三が人間のクズなのは、あいつが右翼だからではなく、権力を利用して私利私欲を図ったり、嘘をついたりして、国民の権利を侵害しているからです。

 人間の権利を唱える左翼、リベラルだって、女性やLGBTを差別している例は枚挙にいとまがない。広河隆一も山口敬之も、有形無形の仕事上の権力を利用して女性への暴力的な行為に及んだ。反権力を標榜する広河隆一も所詮は他人の権利を蹂躙する、セコい権力者に過ぎなかったわけです。権力の魔力に負けたのです。
www.buzzfeed.com

 今年 何度も報じられたスポーツ界のセクハラやパワハラも、とどのつまりは『権力』です。それに『権力』の濫用は男だけの専売特許じゃありません。女性だって小池百合子片山さつきなど権力を濫用して国民の権利を侵害する輩はいくらでもいます。

 我々の日常生活を見回しても、肩書が付くと急に偉そうになる奴が大勢いるじゃないですか(笑)。ボクの知っている、ごく限られた範囲でも、会社でも業界団体でもオールド左翼の市民運動でも、肩書大好きな奴の方が多い(笑)。
 そこにがあります。例え、セクハラやパワハラまで行かなくても、肩書で偉そうにしている奴は他人の権利を貶めようとしている点では同罪です。人間には礼儀、というものがあるんですから(笑)。
●こういう事件だって、その典型です。セクハラというのは権力をかさに来た弱い者いじめにすぎません。

 社会には人間関係があり、人間関係には多くの場合 権力がつきものです。男と女、子供と親、飼い主とペットだって権力関係はある。そこを律するのが人権とか自由、平等といった普遍的な価値=権利のはずです。

 しかし、人間は弱いものです。権力に対して誰しも多かれ少なかれ、忖度してしまう。左右に関わらず、そこで権力に溺れてしまうかどうかそれこそが人間の価値、勝負どころじゃないでしょうか(笑)。

 全てを一緒くたにする気はありませんが、広河のような、相も変わらないオールド左翼のジジイ連中の偽物っぷりを見ていると、こいつらがとっとと墓に埋められなければ世の中は変わらないだろう、と思ってしまいます。



と、いうことで、今週も官邸前抗議へ #金曜官邸前抗議
勿論 今年最後の抗議です。今日の午後6時の気温は6度。寒い!参加者は350人
●抗議風景。4枚目 太鼓を叩いているのは共産党参院議員 吉良ちゃん。




今週はもんじゅ東海村再処理施設など原発関連施設の廃止に1.9兆円かかる、という試算が発表されました。
mainichi.jp
www.tokyo-np.co.jp

 金額が大きすぎて良くわかりませんが、1か所では史上最大と言われる公共投資、六ケ所村の建設費が約2兆円ですから、ほぼそれと同じだけの費用がかかる、ということになります。

 ちなみに採算が取れないとして問題になった巨大公共事業、本四国を結ぶ瀬戸大橋が1兆3千億、東京湾アクアラインが1兆4千億。何の経済的効果もない、ただ施設を廃止するだけで1.9兆というのは考えるだけでもバカバカしい。これだけではありません。既にもんじゅで1兆ものムダ金を使い、施設廃止で1.9兆、さらに今は全く何も決まっていない燃料処分などの費用がかかる訳です。

 これで良く原発が安い、なんて言えると思います。原発なんか作らなかったら、今頃 我々の生活はどれだけ豊かだったか、そう思いませんか?