特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『民進党と北朝鮮(晩夏の読書案内)』と『0908再稼働反対!首相官邸前抗議』

最近は秋と言っても湿度が高く、なんとなく気持ちが悪いお天気でした。夏と秋が変な風に混じっている感じ。風邪を惹いている人も多いですしね。


今週は とんかつを食べに大森へ行ってきました。超久しぶりです。何年か前にブログに書いたことありますが、この店のカツは肉汁たっぷり、超美味しい。先代の息子の揚げ手と給仕担当の奥さん、それにご飯担当の母ちゃん+αでやっているガード下のお店です。詳しく聞くと、界隈にある有名とんかつ屋の多くはこの店の先代に弟子入りしていたそうですし、豚肉も有名な何とか豚を仕入れて使っている。でも、そんなことはメニューにも書いてないし、店も何にも言わない。寡黙な息子が、ただただ美味しいカツをゆっくりと揚げている(注文して料理が出てくるまで20分近くかかります)。豚汁はびしっと生姜が絞ってあって、これぞ豚汁!。ガス釜で炊いたご飯は母ちゃんがお櫃に入れ替えて蒸らしている。息子も母ちゃんも無口で極端に愛想が悪い分、奥さんが客席の間で一生懸命 頑張っている。


大森なんてめったに行かない町です。しかも店は夜7時閉店(笑)で昼夜合わせて1日3時間しか開けないし、週休2日。最近はとんかつブームとやらで、いつも行列ができていて食べられないこともあります。ボクも2年に1回くらいしか食べる機会がありません。それでも2代目揚げ手の息子はボクの顔を覚えていて、今回も店に入って挨拶すると『お、来たな』とばかりに眼を合わせてニタっと笑う。食べ終わって帰るときもこちらの顔を見てニタって笑う。言葉には出さないけど、お互い判ってるって感じ。気持ちいいです。


美味しいものを食べるだけでなく、気分まで良くなる。千円そこそこ、お金を払って、尚且つお礼を言いたくなる。こういう店には、東京電力などの独占企業やゴールドマン・サックスなどの巨大金融業のように害悪を世の中に垂れ流すだけのインチキ資本主義とは対極の、まともな資本主義がある、と言ったら言い過ぎでしょうか。
●サイズは大・中・小とあって、これはひれカツの中サイズ。肉の切り方が普通と違いますが、繊維に沿って切ってあるんです。肉汁が残りますからね。そういうところからして気遣いが違います。



さて民進党の人事、それに山尾議員の件、がっかりしました。あたふたしてる前原のマネジメント能力の無さは、こいつは進歩してない、と思わせる には充分です。山尾氏の件も公金を使ったとかならともかく、個人のプライベートなことなんかどうでもいいとボクは思いますけど(勿論 家族に対しては別)、特に日本は女性のスキャンダルにはうるさい。

丁度 先週 天理市長が公務で出張中のスキャンダルがニュースになりましたけどhttps://www.dailyshincho.jp/article/2017/08301659/?all=1、同じような話でも扱いが全然違う。フランスの歴代大統領はどうなんだよとは言いませんが、男の国会議員でそういうスキャンダルを抱えてる奴は現職大臣も含めて山ほど居るでしょ!


麻生太郎が今も政治資金で愛人の六本木クラブに通いつめ...その額3年で2360万円! (2015年3月23日) - エキサイトニュース


山尾氏に対する失望は先日 彼女が横浜市長選でカジノ推進の現職の応援をしたときの方が、ボクは遥かに大きかったです。もちろん脇の甘さは責められなくてはならない。当人は離党しましたけど、それでもボクはプライヴェートなことで何故離党しなければいけないか、さっぱり理解できません。彼女うんぬんより、そういう理不尽なことがまかり通るのがボクは不愉快です。民進党にしてみれば3補選があるから離党しろということなんでしょうけど、仲間を守らない民進党が国民を守れるわけないじゃないですか。蓮舫氏の国籍問題と同じで連中は本質を全く見誤ってます
それにマスコミはとにかく水に落ちた者を叩く空気を作ろうとする。本人がコメントを出す前から離党とか山尾の心情がどうのとかいうニュースを流してました。悪質な情報操作もいいところです。他にもっと報じなければいけないことがあるんじゃないの!


ちなみに今朝の朝日に不倫に関するTV報道がこの2年間やたらと増えているというニュース(キー局の放送時間は14,15年は30時間未満⇒16年、17年は100時間超)が出ていましたhttp://www.asahi.com/articles/ASK9765HJK97UTIL02R.html。政治にしろ経済にしろ、大事なニュースはいっぱいあるのに、そんなくだらないものに現実逃避している国民の精神年齢が低いんです。要するに頭が悪い


とにかく民進党自民党を側面から支援しているばかりです(笑)。かといって官僚やビジネスマン、経営者が参加できるような政党でなければ、政策を実行できる力は持ちません。別に民進党にこだわる必要はないですが、市民が現実的な見通しを持って 政治家のケツをどやし続けるしか世の中は変わらないと思います。と、言うか幼稚な日本人全体が『エル ELLE映画『エル ELLE』と『ワンダーウーマン』 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)イザベル・ユペールお姉さまみたいな人にどやしつけてもらわなければいけないんでしょう(笑)。メルケル氏でもいいです(笑)。
●先日亡くなった大田昌秀沖縄県知事佐藤優氏の対談。今まで太田氏の言ってることは時々理解できないこともあったんですが、沖縄と本土との連邦制や沖縄独立に波及するこの本はとても面白かったです。佐藤氏の博覧強記ぶりは勿論、太田氏の哲人ぶりには恐れ入りました。この中で太田氏は『沖縄の人材を育成して中央官庁に入り込ませていくしか、独立を含めて沖縄の自己決定権を確立させていくことはできない。』と現実的な見通しを述べています。




この前 ドイツの某大企業の話を日本支社の人から聞きました。その会社が新しいことを始めるためにシリコンバレーに研究所を作り優秀な研究者を採用した。結果はアジア系では中国の人が約200人、一方 日本人はたった1人。こりゃあ、ダメだ(笑)。
でも、これが日本の実態なのかもしれません。ただでさえ留学生は減っているということが問題になっています。ボクが以前 前川前次官から聞いた話もまさにそれで、彼はそのことを非常に憂えていました。日本人が内側に籠るとロクなことがないのは太平洋戦争で実証済みだからです。
日本人がどんどん内向きになりつつあることは北朝鮮への世論を観ていても実感します。


●今朝のTV番組欄。金曜ロードショーが『日本・米国よ共に戦え』だって。ウルトラ・バカでしょう。


9日(土曜)は北朝鮮建国記念日だそうで、また北のデブが何かやらかす可能性はあります。韓国人やアメリカ人は別に避難してないようですから、今すぐ戦争と言う話ではない。
日本では テレビでも新聞でも『北朝鮮への圧力を』ってそんな話ばかりじゃありませんか。何が『異次元の圧力』だよ、バカ。実際 日本政府もイギリス、ロシア、モンゴル、イランと各国に圧力強化を説いて回っています。本当にそれでいいのでしょうか。その一方 ロシアや中国は制裁強化には乗り気ではありません。
●人殺しのプーチンのほうが頭 まともじゃん。

●こんな制裁案が通るのでしょうか。ミサイル禁止やデブの財産差し押さえ・渡航禁止はともかく石油・ガス禁輸、労働者の就労禁止まで 「公海での臨検許可」 米提示の北朝鮮制裁決議案 (写真=AP) :日本経済新聞



北朝鮮核兵器を持つのは困りますが、この段階で圧力をかけて止まるのでしょうか。確かに石油を止めれば兵器開発は難しくなりますが、誰もが言うようにそうなるとヤケクソになって暴発する可能性も高い。北朝鮮全体を核ミサイルで吹っ飛ばすならともかく、アメリカ軍が空爆して、こちらに被害が出る前に連中の核兵器やミサイルを全て木端微塵なんて無理でしょう。それに万が一 北朝鮮が滅びて、朝鮮半島統一国家ができたらどうするか。難民は押し寄せてくるし、復興資金はたかられるし、将来も何かと因縁をつけられるでしょう。日本にとっては北朝鮮が残ってくれた方がいいんですよ。邪魔なのは独裁者の刈り上げデブだけです。


それに日本にはミサイルを複数撃ってこられたら防ぐ術はない。北朝鮮は日本に届く、せこいミサイルを200発以上もっているそうですが、その3分の1でも撃たれたらPAC3もイージス・システムもTHAADでも防げない。通常弾頭でも大都市に一発、もしくはまぐれで原発に当たれば日本は壊滅でしょ。日本国内の強硬一辺倒の空気はそういうことを全く考えてない内向きの議論=お花畑にしか思えないです。こういうときこそ、国民一人一人が良く考えなくてはいけない。太平洋戦争への道もこうやって進んでいったわけですから。


我々は核武装した北朝鮮と共存することを考えなくてはならないんです。多くの人にとっては耐えがたいことかもしれないですが、現実を無視するわけにはいきません。今こそ 冷静に現実を直視する勇気と知恵を持つ時じゃないでしょうか。戦争を起こすのは国民一人一人の無知と怯えです。
北の刈り上げデブは核を手放したら身が危ないと思ってるでしょうから、核をやめるわけない。と、同時に核を使ったら自分もおしまいだということも判っているから、ヤケクソにならないかぎり撃ってこない。中国が北朝鮮でクーデターでも起こさせてくれればいいでしょうけど(笑)、それもあてにはできない。



核を持った北朝鮮と共存するにしても 連中が今後も恫喝してきたら?という疑問を持つ人はいるかもしれません。
そのためにはアメリカと仲よくしておくのは良いでしょう。だけど、アメリカも北朝鮮は防げない。だったら日本はアメリカだけでなく、ロシアや中国とも仲良くしておくしかありませんアメリカだけでなく、ロシアか中国、どちらかとでも集団安全保障体制を組めれば理想的です。集団的自衛権です。集団的自衛権も忌避するだけが能ではない。適用範囲を中東にまで広げたり、アメリカとだけ組むからリスクがあるんです。トランプみたいなアホが政権に居る時は尚更です。これは伊勢崎賢治氏らの議論ですが、昨今の状況を見ると案外 現実的な策に思えてなりません。

新・日米安保論 (集英社新書)

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さらに先週の朝日新聞ライフネット生命出口治明会長が『お互い相手のことがわからないから戦争が起きる。日本の安全保障のためにも留学生を増やすことが必要』と述べていて非常に感心しました。冒頭に挙げた、留学生増を説く前川前次官はそういうことまで考えていたのかもしれません。日本の安全のためには軍事や圧力だけでなく、とにかく総合的に手を尽くすことが大事なんじゃないですかね。戦争を起こすのは我々一人一人を含めた人間なのですから。

http://www.asahi.com/articles/DA3S13111830.html



と、いうことで、今週も官邸前抗議へ #金曜官邸前抗議
はっきりしないお天気の1週間でしたが、金曜は何とか晴れました。午後6時の気温は25度。気持ちいい。参加者は700人。
●抗議風景






原子力規制委員会が福島と同じタイプの柏崎刈羽原発6、7号機の安全審査を「合格」とする見込みとか、日立のイギリスへの原発輸出に政府が保証を付けるとか、これまた あほらしいニュースが流れています。

http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/235471

人為的なものを含めて福島の事故原因は解明されていないし、日本を代表する大企業、東芝が潰れかけても、この国はまだ懲りません。太平洋戦争と同様、この国は事実を直視することが本当に不得意なようです。いい面の皮なのは国民です。


日本という国の自己統治能力ははなはだ疑問です。大田昌秀沖縄県知事の『自己決定権』という言葉を借りれば、今や日本だって自己決定権がないんじゃないでしょうか。政治的な選択肢はネトウヨの政府か無能な野党しかない。まともな人間にとっての選択肢がないんです。アメリカだってロクなもんではないでしょうけど、連中はそろばん勘定だけはできる(トランプは判らないけど)。水野和夫先生の言葉を借りれば、所詮 国民国家なんか時代遅れです。原発が損か得か、そんなことすらわからないバカな政府より、沖縄だったら独立、ヤマト(本土)はアメリカの51番目の州になった方が国民の生活のためにはいいんじゃないですかね。あ、水野先生👨🏫が言うように、EU入りを目指す方が良いか😋(考えることは皆同じです)