特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『文科省事務次官の話』と『2016年度の実質賃金』、それに『0526再稼働反対!首相官邸前抗議 』+『#共謀罪法案に反対する金曜国会前抗議』

この前 新宿南口を歩いていたら、新しくできたおしゃれ系のピザ屋の前でヒジャブを被った女性たちが行列していました。インドネシアの人たちかな。もちろんイスラム教徒です。よく考えたらピザって、生ハムやサラミは豚肉だろうし戒律上は確実にアウトですよね。でも女性たちはうれしそうにキャッキャッ言いながら、並びながらメニューを見てる(笑)。ほほえましい光景です。彼女たちも日本で息抜きしたいのかなーと思いました。どんな宗教でも戒律を厳しく守ってる人たちもいれば、そうでない人たちもいて、彼女たちがどうだかはわからないけど、人間、息抜きは良いことだと思います。まして日本で息抜きをしてくれれば、すごくうれしい。そういう人たちがどんどん来てくれれば、日本にとってもチャンスですよ。トランプなんてほんとバカだわ😁
●全然関係ありませんが(笑)通勤の途上にて。



さて文科省の前事務次官が『加計学園の認可に際して安倍晋三からの圧力があったとする内部文書を本物と証言した』のが大きな話題になっています。24日は官邸の意向を忖度する(笑)NHK以外ではトップニュースでした。彼が記者会見をやった25日はさすがにNHKも報じましたけどね。


内閣府から文科省に「総理のご意向」などと伝えられたと記された文書について、前川氏は自らが担当課から説明を受けた際に示されたと証言。獣医学部の新設については、加計学園を前提に検討が進んだとして、「行政がゆがめられた」と語った。
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170525-00000011-asahi-soci



ボク、この人に会ったことがあるんです。彼が事務次官になるちょっと前です。電車の中の週刊誌の中刷りで顔を見ているうちに思い出した(笑)。
教科書検定君が代強制、もんじゅのことがあるから、ボクの中では文科省のイメージって超悪いです。経産省と一緒に文科省行政改革でつぶしてしまえ、とすら思ってます。会う前もアポイントを取るために事前に彼の部下が送ってきたメールで肩書が『審議官(事務次官級)』とやたら強調されていたから、『どんな偉そうな奴が来るんだろう』と思ってました。事務次官は一人ですが、同待遇の役人は複数いるのは初めて知りました。『事務次官級』なんて仕組みまで考える役人のポスト作りの執念には感心しました。


実際に会ってみると、物腰は柔らか、腰は低い、ちゃんと頭も下げる。頭は超明晰なだけでなく、言ってることもまとも。『こりゃあ立派だ』、というのが正直な感想でした。昨年 経産省事務次官の講演を聞いた時『こいつは煩悩の塊だ』(笑)と思ったんですが、前川氏の方が頭脳も人格も遥かにマトモ。そんな、おかしな人間じゃないです。小泉改革に抵抗して『義務教育を守るためならクビになってもいい』と直言する等 省内では目立っていたらしいですけど、ボクが会った限りでは常識と論理がある人間です。


彼はそのあと直ぐ次官になりました。彼の在任中 新国立競技場の費用超過の問題、さらに今年1月には天下り問題が起きて引責辞任しました。省のトップだから責任はとらなくてはなりませんが、次官になって1年もしないうちに問題が次々に出てくるんですから、彼の前任者、いや 文科省自体が欠陥省庁なんですよ。
辞任する際 彼は 省内に向けた退任あいさつのメールで『文科省は弱者の立場に立て』と述べたあと、文末ではわざわざ『LGBTの人への理解と支援を』と訴えています。問題はあったかもしれないが、全面否定されるような人物ではない。もともと彼は外国人生徒向けの教員増員を推進したなどの経緯もあって、安倍晋三の路線とは合わなかったようです。

●退任挨拶の末文。こんなまともな人間が文科省のトップにいたなんて😸
ひとつお願いがあります。私たちの職場にも少なからずいるであろうLGBTの当事者、セクシュアル・マイノリティの人たちへの理解と支援です。無理解や偏見にさらされているLGBT当事者の方々の息苦しさを、少しでも和らげられるよう願っています。 そして、セクシュアル・マイノリティに限らず、様々なタイプの少数者の尊厳が重んじられ、多様性が尊重される社会を目指してほしいと思います。気は優しくて力持ち、そんな文部科学省をつくっていってください http://www.asahi.com/articles/ASK1N563DK1NUTIL031.html


加計の文書が出てくるや否や、慌てて読売が彼が歌舞伎町の出会い系バー?へ行っていたことを流しましたけど、官邸のリークもいいところでしょう。別にプライベートでどんな店へ行こうと違法じゃないし、国民には関係ない。逆にそれくらいしかアラが見つからなかったってことでしょ(笑)。むしろ店へ行った理由として彼が述べている『貧困問題の調査』は本当かも。確かに実態を知るには最高のフィールド調査ですから。
●ボクは週刊誌なんか読まないですが。


文科省の高級役人なんて極悪非道の人でなし(笑)と思いがちです。でも、実際は必ずしも全員がそうでもない。勿論 欠点はあるかもしれないし、意見が合わないこともある。が、話せばわかることも沢山ある。だからこそ、意見や立場が異なる人と話す努力を続けていかなければいけないと思います。勿論 頭にカビが生えたバカ左翼やネトウヨなど、世の中には言葉が全く通じないマヌケもいますけど、そういう連中は少数派のはずです。もし、そうじゃなかったら、とっくに世の中は滅亡してますよ(笑)。


今回の彼の証言は、改めて人間に対する見方を考えさせられました。組織の中にいたら、誰だって自分の意にそぐわないことを強制されることがあるじゃないですか。戦中も治安維持法で言論が弾圧されたとき、心ある人たちはどうしたか。そういうぎりぎりの時 自分はどう身を処すべきか。誰だって間違いを犯すときがあります。そこで 安倍晋三みたいに)その間違いをなかったことにするか、それとも少しでも正そうとするか。マシな世の中にしようとするか。彼は『教育を守る』という点では首尾一貫しているように見えます。今は、間違いを正そうとする彼の言葉を皆で拾い上げる時だと思います。




さて、23日の火曜日 厚生労働省から昨年度(4月〜3月)の賃金統計💰が発表されました。
新聞の見出しは『実質賃金6年ぶりプラス 16年度、名目も増加 』ですから、さぞ景気が良く感じますよね。

実質賃金6年ぶりプラス 16年度、名目も増加 :日本経済新聞


じゃあ、実態はどうなんでしょう。2004年度から2016年までの賃金指数(2015年を100としたもの)を時系列でとってみました。


青線が名目賃金赤線が実質賃金です。アベノミクスが始まったのは2013年度。そこから実質賃金は加速度的に下がりました。2016年度は物価がデフレ傾向になって前年より多少改善しましたが、この程度では改善の部類に入らないし、民主党政権の時代にすら遠く及ばない。ついでに『賃上げ』と大騒ぎしていた割に、名目賃金もほとんど上がってないことがわかります。
アベノミクス名目賃金は大して上がらず、実質賃金は下がり、国民の生活はどんどん苦しくなっている。それが実態です。今回の新聞各紙の見出しは嘘ではないけど、実態を的確に表してはいない。バカと嘘つきばかりのネットだけでなく、ちゃんとした校閲がある大手マスコミですら情報は自分で咀嚼しなくては本当のことは判らない、わけです。





ということで、今週も官邸前と国会前🚶
今日の午前中は雨でしたけど、午後になり雨雲も消えました。気温は20度。ちょっと肌寒いくらいで、スーツを着てデモへ行くのにちょうどいい。

●抗議風景







高浜に続いて大飯3号機、4号機も再稼働の準備が始まりました。全国の原発の20%が集中する福井県も地獄へまっしぐらという気がします(笑)。目先の金が必要なのはわかるけど、彼らはこれからもずっと原発補助金と下請け仕事で生きていきたいんでしょうか。被爆のリスクにおびえながらね(笑)。きっと アヘン患者ってこんな感じなんでしょう。どうでもいいけど、福井県の人たちは自分たちの将来を真剣に考えているんでしょうか。東京の税金でしりぬぐいなんて嫌だからね(笑)。
今日の参加者は主催者発表で700人。


●言うまでもなくコムアイ嬢は今 売り出し中の『水曜日のカンパネラ』の人。



そのあと、国会前で『未来のための公共』の共謀罪反対の集会。


参加者はざっと2000人くらい居るでしょうか(主催者発表1800人)。いつものことながら、こちらは若い人が多い。学生、サラリーマン、OL、年配の人もいるけど、参加者は多様でバランスが取れている。つまり、客層😸が良いんです。個人で来る人が多いから自分の意思がはっきりしてる。簡単に言うとバカが少ない😅こう言う人たちが少なからずいるのを見ると、希望が湧きます。逆に既存の野党や市民運動は今迄そう言う人たちをいかに遠ざけていたかと言うことです。連中は如何にバカばっかりだったかということでもあります😜 

今日も福島瑞穂や共産の池内さおり、民進阿部知子なども来てたけど話には余り興味持てなかった。彼らは何か目新しい知識を話すわけでもなく、安倍を倒す戦略がある訳でもなく、我々の生活に近い話をするでもない。この人たちには全く期待は持てないなぁと思いました。まぁ、それでも議員の間は市民が利用させてもらいましょう。阿部知子なんかは見どころはあるかもしれないけど、やっぱりダメだろうな(嘆息)。

●抗議風景2




●テロ対策とウソをつくな
[
●読売勧める総理はいらない


繰り返しになりますけど、こういう多種多様な(まともな)(笑)人がこれだけ集まるというのは希望を持ちました。SEALDsの時は学生が多かった。今は学生や年寄だけでなく、サラリーマンやOLも結構参加している。こうやって色々な人が異議申し立てを続ける限り、仮に共謀罪が通っても、いつかつぶせると思います。

●『あたりまえのことをあたりまえに言い続けよう。皆んなで言い続ければ怖くないのだから。』香山リカ立教大教授。

#国会に押し寄せよう #強行採決を許さない