特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『働き方改革』(笑)と『0331再稼働反対!首相官邸前抗議』+『夜桜見物』

3月はライオンのようにやってきて、子羊のように去っていく  March comes in like a lion, and goes out like a lamb.」というイギリスの諺?があるそうです(受け売りです)。イギリスの3月はどうだか知りませんが、3月前半の冬の寒さ、そして桜の花が咲きだす穏やかな気候の3月下旬を考えると、日本にも当てはまる諺です。


4月からボクは4年ぶりの異動で仕事が少し変わるんです。異動はサラリーマンの宿命なんで、あまり気にしてなかったんですが、やっぱりめんどくさい(笑)。それに今月は友人が急に入院するという話もありました。意表を突かれる話が重なって ちょっとブルーになっていたんです。
ところが他所の部門の人に、ボクの部門の女の子たちが『●●(ボクの名前)ロス』になってる、という話を聞きました。ボクは行事以外は一切飲みに行ったりしないし、夕食作りがあるから毎日 仕事を済ませて直ぐ帰ってしまうので目茶目茶に人付き合いが悪い(笑)。だから、少し意外でした。あ、自慢じゃないです(笑)。それに月末になって友人も退院するという良いニュースも飛び込んできました。あとは自分が元気を出すだけ(笑)。
桜も本格的に咲き始めました。冬も終わりです。子羊のような穏やかな気候がようやく訪れたようです。明日は雪と言う説もありますが(笑)。
●昨日の朝の桜の木。朝の植物って文字通り生気がみなぎっているようです。



さて、今週 水曜日 政府が働き方改革』のための実行計画を発表しました。新聞でも大きく取り上げられました。

働き方改革へ実行計画 残業上限や同一賃金 :日本経済新聞
非正規社員の処遇』、『賃金引上げ』、『長時間労働是正』、『女性・若者の活躍』、『子育て介護と仕事の両立』などの9分野について方針を策定し、4月から具体的な法案を策定、19年からの実施を目指すと言うものです。

ボクも実行計画の原文を読みましたが、具体性には欠けるものの、方向性自体は結構なものだと思いました。*報告書:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/hatarakikata/dai10/siryou1.pdf
もちろん、問題点は多々あります。特に『繁忙期は残業時間の上限が月100時間』というのを指摘している人は多いです。
繁忙期だけとは言え、確かに月100時間の残業の上限は高すぎます。実際 月に100時間も残業したら頭がおかしくなりますよ(笑)。しかし現実には、それが当たり前になっている業界・企業も多いです。ボクの知ってる範囲でも銀行やコンサル、IT業界、流通業の一部はそれくらいの残業は日常茶飯事の筈です。ブラック企業だけじゃありません。例えば東大では外資系コンサルやM&Aをやる投資銀行は就職人気のトップクラスだと思いますが、彼らは残業100時間超なんて当たり前だし、そういう業種は万国共通そういう働き方をしています。締切厳守だし、フィーも高いですから、ボクだって当たり前と思います。以前 ボクが一緒に仕事をしたコンサルタント(東大+MBA)の子は若手でも高給取りでしたが、『時給換算したらマクドナルドなみ』と言ってました(笑)。もちろん彼らは将来 年収×千万になれる可能性があるから(でも、ダメなら直ぐクビ)、自ら進んでそういう働き方をしているわけです。

これは極端な例ですが、運輸や建設、それに中央官庁(笑)などを含めて、急には規制すると物理的にまわらない業界・仕事もある。勿論 日本人のバカげた精神主義や非合理性だってあります。こいつら頭おかしい、と思っても、そう簡単には治らない。多くの人が甲子園の高校野球を喜んで見てるようじゃ、日本人の精神主義偏重は治りません(笑)。現実には徐々にやっていかざるを得ない。
森友学園だけじゃない。文科省は2020年から学校で人殺しの訓練を武道としてやらせるそうです。教育勅語もそう。この国は、それをおかしいと思わない連中(見てみぬふりしてる一般市民も含め)が大勢いるんですよ。



                                        
ボクは残業の上限100時間/月より(労働時間の間隔を定める)『インターバル規制』が努力義務になってしまったことの方が遥かに問題、と思います。労働者の健康を守ることが何より優先ですから、せめて寝る時間くらい規制で守れよ、と思うのです。

今回の実行計画は方向性だけで、詳細はこれから作られる法律や5年後に予定されている見直しで定められることになっています。今回 経営側の反対を押し切って残業上限を定めたのは官邸と新聞に書いてありましたが安倍晋三の手柄にするため そういうことにしたのかもしれませんが)、組合も野党も無為無策でした。民進党が主張していた最低賃金1000円も政府の案に取り込まれてしまいました。
これからは我々一人一人が自ら主張をしていくことがますます大事になってくるんじゃないでしょうか。政府や経営者、それに野党や組合が何かをやってくれるのを待っててもムリでしょう。世間知らずの彼らには所詮 他人事です。それに複雑すぎる世の中です。自分の身の回りのことから、自分が考え、自分が行動するのがより大事になっていると思います。平たく言うと、男は早く帰ってご飯作れ、って話です(笑)。家事や介護などを女性に押し付けながら、リベラルだの、働くものの権利とか言ってる組合や学者がいかに偽善的か、とボクは思うんです。かっての学生運動にしたって市民運動にしたって、それじゃうまくいくわけない(笑)。
男が家事をやらない限り、世の中なんか変わらないでしょう。そのためにも労働時間を短くする規制は重要だし、それ以上に一人一人が早く帰ろうとするのはトップクラスに重要だ、と思うんです。


ということで、今週も金曜官邸前抗議へ。今回で6年目に入ったそうです。ったく、いつまでやらせんだよ(一生かも)(笑)


今日の午後6時の気温は8度+雨。参加者は500人。

●抗議風景




今週の高浜と伊方、二つの再稼働差し止め訴訟は残念な結果に終わりました。裁判官は依然2011年以前の世界に生きているんでしょう(笑)。


東芝がいよいよWHの破産申請を出すことになりました。

東芝、17年3月期の最終赤字1兆円超 債務超過6200億円 :日本経済新聞


申請を出すと言っても、それがアメリカの裁判所に認められるかどうか判らないし、債権者や米の電力会社・政府との交渉もあります。東芝の赤字が1兆というニュースが流れましたが、それで済むという保証はありません。今迄の例から考えると、米政府や電力会社に東芝は最後まで手切れ金をしゃぶりつくされるんじゃないでしょうか。


一方 東芝債務超過を解消するには『半導体を2兆円で売却するのが目安』という話もあります。

東芝、1兆円赤字は「いばらの道」の始まり (3ページ目):日経ビジネスオンライン
ボクもそれくらいは必要だと思いますが、中国や台湾の企業が嫌だとか、呑気なことを言ってると買い叩いてくるに決まっています(笑)。さらにシャープがホンハイにやられたように売却後も難癖付けられて売却金額が値切られる可能性だってあります。もともと不正会計の会社ですからね。叩けば埃はでてくるでしょう。

                    
新聞記者から聞いたのですが、東芝社外取締役で(社長)指名委員会の委員長 小林喜光(三菱化学の会長、経済同友会の理事)が、政財界から『お前、責任取って東芝の社長やれ』と言われて逃げ回っているそうです(笑)。何の役にも立たなかった外部取締役で指名委員会までやってたから東芝の戦犯の1人であることは間違いないでしょうけど、当人は再建なんか不可能に近いことは判ってますからね(笑)。今日 お昼ご飯を食べていたら、隣の席が東芝の子会社の若い社員らしくて『親会社がWHを処理するんだって』、『ふーん。よくわかんねーなー』という会話をしてました。超巨大企業の末端はそんなもんなんでしょう(笑)。かっての日本軍も山一証券も大組織が潰れる時はたぶん、こうやって潰れていったんでしょう上の方は判ってるけど、末端には破局は突然訪れる。今の世の中 自分で自分の身を少しでも守れるように、世の中の流れは自分の眼で見ておかないと危ない。政治だって、自分に無関係なことなんかない、と思うんです。
ニトリトモダチ作戦被爆した米兵に1億円寄付。見直しました。




おまけ です(笑)。デモのあとはお花見です。と言っても、家の近くの店でご飯を食べて、その近くの桜並木を震えながら歩いてきただけですが(笑)。花見どころじゃない。寒かった(笑)。
●建物がきれいなんで

●茶室。テーブル奥の窓際に炉が切ってあります。


●桜の代わりに桜鯛と桜餅(笑)。桜餅はお餅がまだ温かい。


●夜桜はまだ三分か四分咲でしょうか。まだまだ楽しむぞー。