特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

2つのことから民主主義を考える(笑):『日本会議より酷い高野連』、『今後の野党共闘』、と『0805再稼働反対!首相官邸前抗議』

この前、映画の途中で何十年ぶりかで有楽町の慶楽という中華へ行ったんです。ボクが生まれる前、60年以上も昔からあって、スープチャーハンが有名、時折TVでも取り上げられる店です。
ま、すごく美味しいというわけではないんですが(笑)、こういうものを食べると『血の通った料理を食べてるなあ』という気がするんです。いい加減な味付けのチャーハンにしても(笑)、不揃いな排骨にしても、肉野菜炒めにしても、人間が手間をかけて作った味がする。今どきはそこいらのファーストフードやチェーン店、ラーメン屋だって1000円くらいします。値段はほぼ同じです。ああいうものでお腹を満たすことを考えたら、中国人のおばちゃんたちがペラペラ喋りながらお皿を運んできてくれるこちらの方が遥かに人生の中の一コマとして遥かに上等じゃないか、とつくづく思いました。やっぱり、食べ物は工業製品ではなく、手作りのものを食べたいなあと思います。
●慶楽の炒飯ランチ


                              
さて、毎年、この時期になると高校野球の悪口を言いたくなります(笑)。どこかの学校の女子マネージャーがヘルメット姿で甲子園のグラウンドでノックの手伝いをしていたら大会関係者から退場させられたそうです。
高野連の規則が女性をグラウンドに立ち入り禁止にしているからだそうですが、これを性差別と言わずして、なんと言ったらよいでしょうか。そもそも炎天下の下で高校生に連日試合をさせること自体、『人権蹂躙』以外何物でもありません。そんな感覚の高野連が性差別をするのも当然です。今時 堂々と性差別をやっているという点では高野連日本会議より酷い(笑)。
●少なくとも日本会議には生物学上の女性幹部はいますからね。良い悪いは別にして(笑)。

                                     
所詮、高校野球もスポーツとか言ったって高野連や関係者の利権の話です。ま、高校生の側もそれを判ってやってるわけですから、自業自得ではあります。だから大会が終わったら甲子園近くの風俗へ大挙してでかけるような出場校がいるわけです。


最近はどうだか知りませんが、選手がどいつもこいつも坊主頭って言うこと自体、おかしい。以前 ボクの出身校が甲子園に出た時 選手たちが坊主頭でないことが話題になったくらいです。坊主頭の男が炎天下の下で軍隊調の不自然な大声をあげて、炎天下の連投で身体を悪くしている姿は文字通り 日本兵の亡霊がよみがえってきたみたいです。バターン死の行進かタイメン鉄道建設(クワイ河マーチ)、そのものでしょ。もちろん、それを見て喜んでいる大人も同罪。高校野球をやってるのが朝日と毎日、リベラルと言われている新聞社がバックについているのも日本のリベラルのバカさ加減を象徴していると思います。
                                                                 
利権の絡んだ高野連や関係者とマヌケな視聴者、身勝手な大人たちが自分たちの利権と幻想を高校生に押し付けている人権蹂躙と性差別のテレビショーを日本人が喜んで見ている限り、この国に民主主義なんか定着するわけがない、とボクは思います。半分冗談みたいな話ですが、文化って大事ですよ。文化は生活でもあり、生活は政治でもあるんですから。ハンナ・アーレントが言うように、ファシズムの種は我々一人一人の心の中にあるんです。
●さっそくアメリカは稲田にクギを指しました。ポチがご主人様にどういう反応を示すか楽しみ(笑)。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160804-OYT1T50135.html?from=ytop_main1 


                                                           
さてさて、今回の参院選都知事選ではっきり見えてきたことがあると思います。最初から判っていたことでもありますけど。

●国民、特に最大多数の無党派層には選挙で憲法や安保の事を訴えても響かない。
どの世論調査を見たって選挙では憲法や安保の優先順位は低いです。経済や社会福祉をどうするか現実的なビジョンが必要。

●国民は自民党を支持しているわけではない。
これも各種世論調査ではっきりしているように、多くの人は他に入れる政党がないから自民に投票しているわけです。今回 小池に投票した民進、共産の支持者が少なからずいたのが示すように、既存政党に対する冷ややかな空気は国民全体を覆っているのではないでしょうか。

●国民は民進の失政を許していない
そりゃ、そうだと思います(笑)。政権当時の総括もしてないし、誰も責任を取らなかったんだから。ボクは岡田という人はリーダーとしては問題あるとしても(笑)、少なくとも論理的な思考が出来るのは高く評価していますが、今回 党の顔を変えること自体はやむを得ない。

民進は政党として組織の体を為していない。
参院選都知事選の不振のもっとも大きな原因は準備不足です。調整が大変だった参院選はともかく都知事選の準備不足は政党として救いがたい無能だと思います。また早くも民進の中で仲間割れが始まったのには呆れました。福島選出の増子輝彦野党共闘のおかげで当選した癖に野党共闘の批判を始めましたし、衆院議員の柿沢未途なんか選挙が終わった途端 1週間前に自分が応援演説をしていた鳥越氏個人の批判まで始める始末です。民主党政権が失敗した大きな理由は党内が結束できなかったこと、を未だに理解していない。増子、柿沢みたいな頭の中にカニみそしか入ってないような奴は政治家として不要です。
●でも民進党にもこういう例もあります。野党共闘の結果 三重で議席を取った芝博一。この人の選挙戦がTBS報道特集で取り上げられていました。当人は大の共産党嫌いで当初は共闘と言っても、カメラの前でも共産党と握手もしないくらいでしたが、それをSEALDs東海の20代の女の子が仲立ちして共闘体制を作っていきました。そのうちに当人曰く『一緒にやっていくうちに他党の人たちの気持ちが分かった』そうです。彼は今や赤旗のインタビューに答えるまでになりました(笑)。

●もっともアホだったのは宇都宮
選挙が終わった途端にマスコミに出演し始めた宇都宮が『野党共闘市民運動は堕落している』とまで述べていたのにはびっくりしました。橋下の番組まで出たらしいじゃないですか(笑)。宇都宮は出る・出ないでコロコロ意見を変えて、出なかった理由を『サポーターに嫌がらせがあったから』と訳の分からないことを言ってるだけ〜。良くも悪くも度胸が据わった小池百合子とは雲泥の差です(笑)。野党共闘の候補者選びを密室と批判する宇都宮ですが、お前だって全く一緒だろって(笑)。

SEALDsの子は宇都宮に『なんで国会に突入しなかったのか』と言われたそうですから、宇都宮の頭は過激派のジジイ連中と同じくらいボケてるようです。ちなみに宇都宮の選対責任者は社民の福島みずほのパートナーの海渡雄一です。そのせいかどうか、福島みずほが鳥越氏の応援に入ったのはやっと選挙戦終盤になってからでした。社民自体も硬直化したアホ左翼の集まりになっているのかもしれません。こういう連中は(ヒマだから)平日昼間の座り込みとかには役立ちますが(笑)、今後の選挙ではこういうバカサヨの切り捨ては課題になってくるかもしれません。

                                       
じゃあ、今後はどう考えたらよいのでしょうか。
色んな意見はありますが、今回の野党共闘は成功だった、とボクは思います。改憲派の3分の2を阻止できなかったし、都知事選も勝てませんでしたが、共闘をしていなければもっと酷い結果になっていたのは明確です。
しかし、今後もこの形で良いのでしょうか。
今後 選挙で勝つためには無党派層にもっと支持を広げていかなければならないことははっきりしています。その無党派層は政治に強い関心があるわけでもなく、日々の生活の事を考えるのが精いっぱいの人達でしょう。もちろん ボクも同じ(笑)。政治的には右とか左とか関係なく、主な関心事は生活、でしょう。

結局 政治的に真ん中あたりにいる無党派層を如何に取り込めるかがポイントで、維新がなぜあんなに勢力があるのか、小池になぜあんなに票が入ったのか、の答えはそこにあると思います。普通に頭を使えば維新も小池もロクなもんじゃないと考え付きそうなものですが、それ以上に人々は自民以外の、そして従来の民進・共産以外の選択肢を求めているのでしょう。
●与党の政策だって、所詮はこの程度です(笑)。それ以上に野党はアホだったということ。

                                              
結局 今後のカギは共産党が党名変更も含めてもっと真中へ行けるか民進党の党内がきちんとまとまり新しい看板で社会民主的な路線を目指すことができるか、ということなんだと思います。
上智大の中野教授のtweet。同感です。

                                          
当面 民進と共産の選挙協力は続けるにしても、両党がいかに現実的な立場に立てるか、ということです。共産と組むとか組まないとかは論点ではありません。経済にしろ、財政再建にしろ、安全保障にしろ、どうするかを真剣に考えるのが論点です。ただ、それを政治家にだけ期待しても多分ムリ(笑)野党共闘だって市民の声があったからできたんです。結局 市民が前以上に声を挙げていかなければいけないのでしょう。民進の中の極右や新自由主義者にひきずられるのはもってのほかですが、非現実的な強硬論や陰謀論を唱えるしか能がないバカサヨもどこかで切り捨てなければならないでしょ。まあ、どうせ連中は認知症気味のジジイばかり、あと5年もたてば墓場か病院ですから、放っておくというのも大人の対応かもしれませんが(笑)。
                                                                               
日本に民主主義を取り戻すためにはただ安倍に反対する声を挙げるだけではなく、市民もまた現実的な立場に立てるか、にかかっているのではないでしょうか。それは我々一人一人が経済を、税制を、安全保障を、少子化対策を、自分がどんな世の中で暮らしたいのか、を真剣に考えるということだとボクは思います。

●度々このツイートを引用しますが、目指すべき方向はシンプルですよ。

 


                       
ということで、今週も官邸前抗議へ。
今日の午後6時の気温は29度、参加者は900人。暑い〜。最初は出足が悪くて心配したんですが、時間が遅くなるにつれて人が増えました。
●抗議風景







伊方の再稼働が迫っています。また40年超を迎えようとする美浜3号機の運転延長も認められそうです。特に後者。電力会社にはこういう思惑があるそうです。この期に及んで新設を狙っているなんてびっくりしました。ある意味 感心しましたよ。原発にそれだけ経済的メリットがあるんでしょうか?関電はマジで採算を計算してるんでしょうか? 簿価はともかく、キャッシュフローベースで計算しているとはとても思えません(笑)。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016080402000112.html

美浜で事故が起きたって関東への影響は軽微ですから、これは関西の人の問題、ボク自身、内心はどうでもいいと思ってるんですが(笑)、マジでいいんですかね。結局 自分の身は自分で守らなければいけないのだと思います。
今日も沖縄の高江では機動隊と反対派、住民のにらみ合いが続いています。こんなことが続けば、こういう意見↓が普通に出てくるのは当然です。日本と言う国が住民のこと考えないんだもん、義理なんかありませんからね。沖縄にしろ、福島にしろ、こういうことが積み重なって日本に絶望する人は増えてくるんじゃないでしょうか。企業だって少子高齢化の日本なんか見捨ててて、どんどん海外へ出ていきます。その結果 将来の日本に残るのは老人と頭の悪いネトウヨだけ(笑)。そんな未来も笑い話じゃないかもしれません。