特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『排除と包摂』と『無くなる仕事』と1030 再稼働反対!首相官邸前抗議

今、排除されているであろうと思われる方々を全て見渡して救っていくことを、あらゆる視点から、今日各大臣がご参加いただきましたので、考えていただきたいと、そのように申し上げました」
これは政府の1億総活躍国民会議(笑)に呼ばれた菊池桃子氏の昨日の発言です。彼女はおぞましい『1億総活躍』の名称にもダメ出しして、『社会的包摂』という名称がふさわしい、と発言しています。これは第2の長谷部先生か(笑)。彼女には今まで何の興味もなかったし正直、ナメてました。こんな見識がある人とは知りませんでした。すみませんでした(笑)。菊池桃子氏が名前に「ダメ出し」 1億総活躍国民会議初会合 「ソーシャル・インクルージョンと言い換えては?」 記者団とのやり取り詳報(1/4ページ) - 産経ニュース

                                     
それにしてもお金持ちを優遇して、庶民も企業も損をする軽減税率を拡充する税源として、政府・与党は低所得者の医療費値上げに加えて『子どものいる低所得者世帯への給付を削減』することを検討しているそうです軽減税率、財源1000億円上積み 政府・与党が調整 :日本経済新聞。弱いものイジメがここまで徹底しているともう、笑うしかありません。軽減税率なんか入れたら、こうなることは最初から判ってたんですから、軽減税率に賛成の人は、ご自分でツケを払ってくださいね(笑)。

軽減税率、財源1000億円上積み 政府・与党が調整 :日本経済新聞
                                                                     
昨日 辺野古新基地の埋め立て工事が始まりました。http://ryukyushimpo.jp/archives/002/201510/001_1.pdf
【号外】辺野古、本体工事に着手 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
改めてボクが言うようなことではありませんが、やはり強権的なやり方だと思います。県と国とで法的見解が分かれているわけですから工事にかかるのは道義的におかしいし、民主主義であるならば、せめて工事をする前に話し合いがあってしかるべきだと思います。沖縄では号外が出るような話なのに、当日のNHKニュースでは認知症ジジイの交通事故続報や体操の金メダル(そんなもの7時のニュースでやるなって。くだらない!)より扱いが後でした。一方 国はいったん決まっていた佐賀県での米軍オスプレイの訓練を棚上げにしましたhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20151029/k10010286801000.html沖縄と佐賀、この違いはなんでしょうか。政府にすれば、沖縄は日本ではないということなのでしょうか。本土の住人も含め、感覚がマヒしているとしか思えません。
●『体張り工事車両進入に抵抗 シュワブゲート前 86歳島袋文子さん』(琉球新報体張り工事車両進入に抵抗 シュワブゲート前 86歳島袋文子さん - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース:このおばあさん、夏に見たドキュメンタリー『戦場ぬ止め』に出てきた人です。沖縄戦で全身にやけどを負って生き残り、ずっと辺野古で暮らしていた人。沖縄のドキュメンタリー2題:『沖縄 うりずんの雨』&『戦場ぬ止み』 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)

                                                
強権的』というのは民主党政権の時も感じましたけど、安倍晋三が総理大臣になってから、度を越したものになってきたようです。かって野中広務氏などが沖縄の人を地道に説得して歩いたのは有名ですが、原発にしろ沖縄にしろ、昔の自民党はなんだかんだ言って、もうちょっと裏でネゴっていたと思います。ネゴるというのは要は利益分配で、これからはもう、できないやり方です。ですが、少なくとも野中氏などには沖縄を排除しない意志、沖縄を包摂しようとする意志があった。安倍晋三とその徒党は『従わない奴は排除する』ですから根本的なところ、志が違います。菊池桃子氏が言う社会的包摂ってどういうことなんでしょうか。困っている人やいわれのない迫害を受ける人は我々の仲間であるのを示すことだと思います。つまり民主主義の根本にあるものです。今だったら、民主主義ってこれ↓でしょう!
●今朝の琉球新報。間髪を入れずに反応するSEALDsの諸君、さすがです。勿論 ボクも行くつもりです。全国で辺野古反対行動 来月中旬、シールズが計画 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース







さて、今週はモーターショーがあるせいなのか、自動車の自動運転の話が急に現実味を帯びてきました。ロイターによると『東京五輪が開かれる2020年。トヨタとホンダ(7267.T)は高速道路で、日産自動車(7201.T)は一般道でも自動運転できる車の発売を目指している。焦点:自動車産業揺るがす無人の自動運転車、IT企業との競争激化 | ロイターだそうです。ボク自身は自動車の運転を止めてしまいましたし(特別な事情がない限り東京では自家用車など不要です)、早く自動運転が普及して事故や渋滞が減ればいいと思っています。

それより問題なのは、これからは急速に雇用が変化していく、ということです。今は物流業界は運転手不足と言われていますが、おそらく、あと10年もすれば運転手さんという職業は無くなってしまう可能性は高いでしょう。他にも人工知能やITで無くなっていく職業はずいぶんあると思います。以前も引用しましたが、下表はオックスフォード大の教授がまとめた『(人工知能の影響で)10年後になくなる可能性が高い仕事、生き残る仕事』です。

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO89795300X20C15A7000000/

個人的には上記の表には多少異論があります。生き残る職業とされている医者や教師は優秀な一部の人を除いて、むしろ減っていくと思います。今年から来年にかけて三井住友銀行みずほ銀行で受付業務に導入されるIBMの人口知能ワトソンは最終的には医者の判断業務の代替を狙っています。また良い悪いは別にして、教師は教育現場へのタブレットや遠隔授業の導入でかなり減るはずです。ボクの知り合いの大学の学長さん(複数)はかなり危機感を抱いています。
                                            
これからは職業自体が大きく変わっていくことは間違いありません。問題はこの変化に対応できる人とそうでない人がいることです。変化に対応できる人とそうでない人の格差はどんどん広がっていくでしょう。それだけでなく、変化についていける企業とそうでない企業や国の格差も広がるでしょう。
                                            
80年代以降の規制緩和で正社員は派遣社員との競争にさらされました。そして、次には新興国の労働者との競争にさらされています。今度は機械との競争が始まります格差の問題を考える際、よく言われるのは新自由主義や金融資本主義が悪い、ということです(ボク自身は新自由主義という言葉を定義できないので金融資本主義という言葉を使いたいと思いますが)。しかし、それだけで片づけられない問題も厳然として存在しています。日本の多くの企業にも言えることですが同質の競争を続けていれば、どうしても価格競争・コスト競争になります。それを利用して労働力を買い叩くのは資本家・経営者ですが、ある意味 合理的な行動でもあります。我々だって同じ商品なら、より安い店で買うじゃないですか。合理的なものに正義や倫理を振りかざすだけで勝てるでしょうか。かって蒸気機関や紡績機に対して労働者たちが打ちこわし運動を起こしましたが、結果は言うまでもありません。それに対抗するにはロジック、合理性が必要です。

これからは新しい時代の労働者保護や組合はどういうものなのか考えていかなければいけないのでしょう。いい加減、あの汚らしい幟とかやる気のない奴をデモに狩り出す動員はやめろって(笑)。それに加えて我々自身も変わらなくてはいけないと思います。機械とは違うことをする人間に、機械を使いこなす人間に変わっていかなければならないと思います。勿論 企業も日本の国も同じです。アベノミクスは輸出主導の高度成長のリバイバルを狙っていましたが、結果は明らかでした(笑)アベノミクスが始まって半年で、経産省の役人がボクのところにまで、どうして輸出が増えないんでしょうと真っ青になって聞きに来たくらいですから、彼らだって、その時点で失敗だったのは判ってる。途中でやめられなかっただけです。輸出を中心にした重厚長大の大企業が経済を引っ張る時代は終わりましたし、政治家や役所が補助金を配って中小企業や農業に利益補てんをするなんてことは時代遅れです。基地や原発立地が良い例で、補助金まみれでは競争力がいつまでたっても育たず、皆が共倒れになるだけです。自分自身が変わっていかなければ、我々は生き残ることはできそうもありません。



                                                
ということで、今週も官邸前抗議へ★1116再稼働反対!首相官邸前抗議 | 首都圏反原発連合。今日の東京の午後6時の気温は19度。暑くもなく寒くもなく、風が爽やかなデモ日和です。今日の参加者は1200人。
●抗議風景    






伊方の再稼働も沖縄と同様、強権的なやり方で進んでいます。愛媛県知事が来年の再稼働に同意しましたが、TBSラジオの崎山敏也記者の取材によると荻上チキ・Session-22: 崎山敏也の原発ニュースアーカイブ、地元では住民説明会は質問なし、もしくは出席者は前もって指定されて行われたそうです。それじゃあ住民への『言い渡し』であって『説明会』ではありません。何よりも、まだ住民の避難訓練すら行われていないのです(11月予定)。http://www.jiji.com/jc/zc?k=201510/2015102600057 自分たちのことなのに反対運動もしない愛媛の人たちは、自分たちは人身御供でいいってことなんでしょうか(笑)。
経産省前テントも近日中に行われるであろう強制撤去に備えて、備品の撤退の準備が始まっているそうです。国は3500万円もの莫大な賠償を請求しているようです(立ち退きはともかく、高額請求は不当だと思います。文字通りスラップ訴訟そのものです)。ボクは積極的に経産省前テントを支持する気はありませんが、『皆でカンパするしかありませんね』と今日 抗議の参加者の人たちとひそひそ話しをしたところです(笑)。
●国会前



                               
ですけど、ボクはどうしたって311前と比べてしまいますから、楽観的なんです。あれだけ強大に見えた原発メーカーは今や青息吐息(低コストの中国や韓国が競争相手なんだから、もう挽回できないでしょ)、電力会社だって電力自由化が始まって天誅(笑)を加えるチャンスはどんどん大きくなってくる、それに日本はどんどん貧乏になって、ばら撒く金は無くなってきます(笑)。それまで原発反対の意見を可視化しておくこと。それに現実的な代替案を考えること(アホみたいな話を排除すること)。それを続けていけば、原発に反対の人はもっと増えていくのではないでしょうか。どう考えても無理筋じゃないですか(笑)。日本が中国や北朝鮮のように非民主的な国家にならなければ、原発はいつかやめられるとボクは思います。

●今週の写真;ホント、役立たずだよなあ。ボケ民主、さっさと野党共闘しろ!