特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

アベノミクスの行く末と沖縄の知事選、それに1114 再稼働反対!首相官邸前抗議!(With ''Japanese Joke'')

さ、寒い〜。特に今朝は寒かった。夏の間はあれほど疎ましかった陽の光が今は親しみが感じられる(笑)。今年もあと1.5か月。これから、なんてこともないのにせわしくなる。嫌だなあ。
                                   
気分直しに、まずは一席。面白いtwitterを見つけた。題して日本人ジョーク(bot)。日本人ジョーク(bot) (@Japanese_Joke) | Twitter

だけど安倍晋三は、これが冗談じゃないからなあ(笑)。
                               

                          
さて、そんな忙しい時期に衆議院が解散するそうだけど、ドサクサまぎれというか、それも政治屋どもの狙いなんだろう、きっと。
今回は解散する名目、意義がさっぱりわからない、まったく政治家の私利私欲だけの選挙で、そんな与党がダメということだけははっきりしているけれど、野党がまともな対案を持っているわけじゃないからなあ。ほんと、まともな投票先がない(笑)。もちろん、だからと言って選挙に行かないのは愚の骨頂、棄権なんかする奴は只のアホ、若しくは公明党共産党の手先だろう。
                    
アベノミクスが始まって以来 勘違いした外人投資家が株を買って半年だけ株は上がったが、金融緩和で市中に出回るマネーは増えなかった。正規労働者は増えずに非正規労働者だけが増え、何よりも国民の実質賃金は1年以上も下がりっぱなしで、大震災以来 復興基調だった国民は1年前より貧しくなったアベノミクスは失敗だったんだよ。だけど、野党はどうするの?民主党これからマニュフェストを考えるとか言ってたな(笑)。あほか。

                                         
有名投資家のジム・ロジャースが日経デジタル版で日本の現状について、とても良いことを言っているので有料記事を一部引用する。野党の政治家は彼が移住したシンガポールへ行って爪の垢でも煎じて飲ませてもらってこい。
ジム・ロジャーズ氏「安倍首相の施策は日本を破壊」 :日本経済新聞

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【NQNシンガポール=近藤明日香】日銀がこのほど発表した追加的な金融緩和や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用改革などを受けて、海外市場関係者の日本への関心が再び高まっている。安倍政権の経済政策・アベノミクスへの評価や日本を取り巻くアジア情勢などの見方を、著名投資家のジム・ロジャーズ氏にシンガポール市内の自宅で聞いた。主なやり取りは以下の通り。
                                      
 ――日銀が追加的な金融緩和を発表するなど、アベノミクスを巡る新たな動きが目立ちます。どのように評価していますか。
 安倍首相の施策は日本を破壊している。日銀による追加的な金融緩和はさらに円安を進めて市場を喜ばせ、安倍氏の再選を狙うものだろう。私のような投資家や、一部の輸出企業には良い。だが、若者をはじめとする大半の日本人には悲惨なことだと思う。日本は対外的には債権国だが、対内的な巨額の債務を賄いきれなくなっている。なのにもろもろのコストは上がり、生活水準が低下するからだ」
 「歴史的にみても、自国通貨安で本質的に経済が救われた例はない。欧州や南米の様々な国が試みたが、一時的な刺激にはなれど長期的には成功しなかった。年金資産の運用見直しや少額投資非課税制度(NISA)導入など、投資家にとって良い政策もあった。だが、大きな流れを誤っており、あの時にお札を刷りすぎて問題を深刻にしたのだと10年後に振り返ることになるのではないか
                                                                                                                
 ――消費税の引き上げ議論と絡め、早期に衆院解散・再選挙があるとの観測も浮上しています。
 「本来は、税負担を引き下げて経済を活性化させる方が良い。だが、もし増税せざるを得ないなら、他の税より消費税の引き上げは悪影響が少なくマシだと思う。今の日本では消費を抑制する代わりに、貯蓄や、生産性の向上につながる設備・教育などへの投資を促進するような増税の仕方をすべきだ
 衆院を解散すれば、株価は上昇する可能性が高い。集票のためのばらまき的な発言などを人々が取りあえず歓迎し、つかの間のバブルが訪れるかもしれない日本株の水準は底値から既に2倍になったが、3倍に達することもあるだろう。だが長期的には、安倍氏の再選やそれによる政府・日銀の政策継続が、日本にとって最も危険なこととみている」
                                                                                       
――より本質的な日本経済の回復には、何が必要だと考えますか。
 債務の削減と、海外移民受け入れ・関税の引き下げや撤廃といった開放政策だ。人口減少に加えて債務を増やしては、自滅を加速するばかり。米国やシンガポールが自ら請い、移民を流入させるために様々な手段を講じて経済的に成功したように、外国人を嫌うべきでない。例えば、従事者の平均年齢66歳でダイナミックな変革を起こせない農業などを補助金で保護するのでなく、参入意欲がある人を受け入れるべきだろう」
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彼が言っている移民の話は至極当然の話で、日本は移民を受け入れなければ人口は減っていくに決まっている。今 石破のところで出生率の目標を1.8にするとかしないとかで揉めているらしいが、そういうレベルの国で人口増なんて望み薄だ。出生率を回復させた国の例をみても、婚外子・嫡出子問わず、子育てを社会が積極的にサポートする仕組みを整えなければ出生率なんか上がるはずがない。だが都議会のセクハラ野次が良い例で、家事・育児は女性のものと思い込んでいるようなバカ男が世の中の大勢を占めるようでは無理に決まっている。
結局 上野千鶴子が言っているように、少子化の原因は若い人(特に女性)が潜在意識の中で日本の将来に絶望しているからだ、という説明が妥当なように思える。バカ男がのさばってるような社会は自滅するのだ。それについてはボクは納得できる。バカな国が亡びるのは自業自得。
●安倍の『輝く女性』(笑)の正体なんて皆 判ってるんだよ。ただ、ボクは扶養者控除廃止だけは大賛成。これは人間の平等の問題だからだ。廃止で困る人には別途、公的サポートの手段を講じればよい。それこそが社会的再配分の役目だ。 

                        
だが、移民を受け入れることはそんなに悪いことではない、と思う。もちろんデメリットはあるだろうし、受け入れるための知恵・工夫が必要だし、何よりも我々の社会が多様性を受け入れるように変わらなければならない。しかしそうなることで日本が活性化するメリットのほうが遥かに大きいと思う。あれもダメ、これは不謹慎、他人の揚げ足ばかりとってるから社会に閉塞感が充満するのだ。ボクはインド料理屋が大好きなんだけど、最近は気の利かない若い日本人バイトがインド人のシェフやマネージャーにこき使われているのを見ると、いつも笑ってしまう(笑)。
人口が減っていく国に積極的に投資する投資家や企業がいるわけがないし、投資がなければ経済成長はない。それでも一人あたりのGDPを確保すれば経済成長なんかしなくてもいい、という考え方もアリ、とボクは思っているが、その場合は膨れ上がる社会保障費用をどうするかという問題を解決しなければならない
物事は万能の解決策なんかない。あ、相続税100%にすれば、景気回復も財政問題もOKかもしれないが(笑)。
                                                                                                              
                                            
さて、沖縄の知事選が迫ってきた。もちろん現地の事情はそれほど詳しくないボクがとやかく論ずるような話ではない。自民党を喜ばすだけのバカな立候補をした喜納昌吉が訳の分からない陰謀論をのたまってるのをネットで見て、いや〜な気持ちになったけど、バカは相手にしない(笑)。
ボクが関心を持っているのは、これが地域の自立につながる出発点になるのではないか、という点だ。補助金や規制がなきゃやっていけない、という発想は原発立地をはじめとして日本中に蔓延している。農協、新聞、TV、電力会社、競争がないものは腐敗していくのは世の中の真理のように見える。もちろん過度な競争は問題があるけれど、競争がないと人間はサボって腐敗する、というのはソ連の例を見ても、我が身を振り返っても(笑)容易に理解できることだ。
                                                                                              
結局 自分の運命は自分で切り開いていかなければならない。今まで補助金漬けの原発立地で自立した経済を歩めるようになった地域が一か所でもあるだろうか原発のおかげで出稼ぎに行かなくても良くなったのはわかる。だが耐用期限が切れて補助金がなくなったら、あの人たちはどうするのだろうか未来永劫 都会の補助金にたかり続けるのか。沖縄も同じような理由で基地を受け入れてきた人が多かった。だが、今度はどうだろうか。元自民党県連の幹事長だった翁長氏は、『基地をなくせば、優遇措置や補助金などなくても沖縄は食っていける』と言っている。それが正しいかどうかボクにはわからない。だが、自分たちの飯は自分で稼がなければならないそういう当たり前のことを当たり前に考える人が沖縄では増えているのではないか。
勿論、経済問題にしろ、基地の問題にしろ、そう簡単にいく話ではない。仮に翁長氏が当選しても、妥協を続けながら一歩一歩進んでいくことしかできないだろう。沖縄の人たちにそれだけの覚悟があるかどうか。
これは沖縄だけの問題ではない。保守とか革新とかセコいことを言っている場合ではない。目先のカネか、自立/自律か、それは本土の人間にも突きつけられている問題なんだと思う。できればボクは、閉塞感あふれるこの国に新しい芽が生えてくるのをこの目で見たいと思っている。


                                                                      
ということで、今週も官邸前へ。

                             
今日の6時過ぎの気温は14度。ステンカラーコートを羽織るくらいが丁度いい。少し遅くなって着いたのが6時半くらい。今日は遅くなったと思いながら、ふと、普通のサラリーマンだったらまだ、大抵は仕事してるだろ、と思ってしまった。確かに我ながら、いい加減なサラリーマンだわ。ざまあみろ(笑)。それでも仕事のメールが来たら抗議の列のなかで返事を打ってるのは悲しいけど(泣)。
今日の参加者は官邸前1000人弱、国会前500人弱、併せて1500人くらいか(主催者発表1700人)。
●抗議風景







いつも思うのだが、抗議の列に入った当初は声を出すのがなんとなく気恥ずかしい(笑)。だけど、5分、10分と声を出しているうちに、喉がほぐれて?声が大きくなってくる。その脇を抗議に参加したひとだけでなく、通勤帰りの人や自家用車に乗った人、さまざまな人が通り過ぎる。皆どう思っているのだろうか。紋切型ではなく普通に声を出しているつもりだが、少しでも声は届いているだろうか。                   
                               
●プラカードを持つ仕事帰りの女性

●国会前


                          
川内原発は知事、県議会の再稼働同意は出たものの、これから運転差し止め訴訟を起こすという。あんないい加減な避難計画でいいという県知事、県議会のことを鹿児島県民はどう考えているのだろうか。やっぱり鹿児島でも事故が起きて廃墟にならなきゃわからないのか(笑)。その県議会に通って議会の様子をtwitterで知らせてくれた満田さんが登壇。議会の委員会ではきちんと議論したが、本会議では再稼働賛成の陳情の議論すらしなかった、という実情はこの人のおかげで知ることができた。冷静な口調で彼女は、『今回 多くの人を巻き込んで議員に陳情することが有効なことを学んだ』と仰っていた。多くの人を巻き込んで、っていうのは残念ながらボクはできない。個人的に、他人と必要以上に関わるのはごめんだからだ。ボクは自分に出来ることしかできない。でもこれは正論だ。ヒステリックに反対を叫んでいるより、そのほうが1億倍はマシであることは間違いない。
意思表明することは大事だけど、他人に届くようなやり方でなければ意味がない。それも確かなことだ。ボクなりにそのやり方を学んでいかなければならないのだろう。
●鹿児島県議会の様子をtwitterで中継してくれた満田さん。


しつこいけど、最後にもう一発。*『そのように』は、「どのように」のミスプリだろう。