特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

アホなニュース/勇気をもらえるニュース、消費前年割れ、★1031 再稼働反対!首相官邸前抗議!

TVのニュースなんて速報性以外は価値がない、大人が真面目に見るような内容ではない(笑)、と思っているので、ボクはTVニュースはNHKとTBS『報道特集』しか見ない。そのNHKのニュースは最近 北朝鮮拉致問題ばかりやっている。そんなもの、しつこく扱うような話題だろうか
拉致された人と家族は確かにお気の毒だが、世の中で理不尽に苦しめられている人は拉致された人だけじゃない。現に福島の事故で避難している人は何万人もいるじゃないか。拉致家族会とかいう連中(真偽は知らないが、この団体には変な右翼がくっついていると以前 田中康夫が言ってた)がやたらと出てきて、根拠も展望もない強硬論ばっかり言ってるのも不愉快だ。もちろん家族ならではの感情はあるだろうが、そんなもの、公共の電波でわざわざ流すようなものかって。飲み屋で無能なサラリーマンがクダ巻いてるのと何がちがうのか。そもそも北朝鮮なんて将軍様が一言何か言えばどうにでもなるんだろうから、拉致の調査やそれを報じるニュースなんて只の茶番だし、安倍晋三の支持率のための猿芝居じゃないのか。
今朝のNHK朝7時のニュースでも拉致の話がトップに流れたのでさすがに堪忍袋の緒が切れて民放へチャンネルを替えたら、TBSも日本TVもトップは小渕の強制捜査だった。普通はそれだろって。ボクは一部の連中が言っているような根拠が判らない陰謀論には与しないが、NHK海外向け放送の検閲をこの前Times紙が暴露したように、最近のNHKはどこかおかしい。
だいたいネットで誤報デマをまき散らしてるような奴がNHKの経営委員ってどうなんだよ。特攻で金儲けしてるような奴は次に戦争が始まったら、お前が最初に特攻しろ百田尚樹氏、民主党についての「デマ」を認める - NAVER まとめ
それでもNHKはクローズアップ現代や今日の料理みたいな番組もないわけじゃないし、一部の女子アナやお天気おねえさんは好きなんだけどな(笑)。


そんなくだらないニュースとは対照的に、多くの人に勇気と希望を与えるであろうニュースもあった。昨日 アップルのCEO、ティム・クックが自分がゲイであることを公にカミングアウトした。『自分がゲイであることを誇りに思う』と言うのだ。
こういうことをカミングアウトすることがどんなに大変か、映画『ミルク』や『チョコレート・ドーナッツ』を見れば良くわかる。仕事や家族の事を考えると、それが出来なくて自殺に追い込まれた人も沢山いたんだぞ。ちなみに世界トップ企業500のCEOの中で、同性愛を公表している人は他にいないそうだ。内容を読んだが非常に感動的なステートメントだった。http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NE956V6KLVRB01.html
ボクはアップルのファンではないし、むしろ悪辣な企業とすら思うこともあるけれど、このステートメントを読むだけでも、どこかの政党みたいに大企業というだけで徒に敵視するのは間違っていることが判る。
*******抜粋*******
私は自分が活動家だとは思わないが、他の人の犠牲から自分がどれほど助けられてきたかに気付いた。そのため、もしアップルのCEOがゲイだという話を聞くことによって、自分自身を受け入れることに苦労している人が助けられ、孤独を感じている人が慰められるなら、私のプライバシーを犠牲にする価値があると考えた。
中略
社会の進歩の一つは、一人の人間を性的指向や人種、ジェンダーだけによって定義することはできないと理解することだ。



さて、今日31日に発表された総務省の家計調査によると9月の二人以上世帯の消費支出は前年同月比で-5.6%と8月の-4.7%より一段と悪化した。過去の消費税値上げ時(89年、97年)と比べてみる。いずれも値上げは4月だ。
●消費水準指数の推移比較(89年、97年、2014年)

これを見ると一目瞭然、緑線の2014年は過去に例を見ない落ち込みを見せている。今年の落ち込みは過去と比べても深く、長い。日経は『大雨も影響』とか言ってるが(笑)消費支出のマイナス幅拡大、9月5.6%減 大雨も影響 :日本経済新聞消費が減っているのは9月だけじゃないんだから根本的な原因が大雨のはずがない。そういう突っ込みに備えて日経は『大雨』ではなく『大雨』と言うところがうまい(笑)。大本営発表の鏡だな。朝日もこういうところを見習えば良かったのに(笑)。
根本的な原因は、円安による値上げラッシュで実質賃金が1年以上低下し続ける中で消費税を上げたのがとどめを刺した、と言ったところだろうか。完全に失政人災だ。
な〜にがアベノミクスだよば〜か(笑)。
消費が上向く気配がなければ企業だって設備投資はしない。幸いアメリカの景気は悪くなさそうだが、中国、EUの景気もダメだから輸出もそれほど期待できない。日本の景気は益々悪くなる方向へ一直線だ。今日の日銀の追加緩和は見事なタイミングだと思ったし、ついでに今日GPIFが株式の運用割合を増やすことを発表したのは驚いた。安倍晋三も死にもの狂いだ。だけど、金融緩和が実体経済には効果がないことはこの数年間で証明済みだし、株への影響も所詮 一過性のものに過ぎない。それにGPIFの株式運用を倍増するのも国民の年金を元手に博打を打つのと同じだ。栓の抜けた風呂に水を注ぎこむような、こんな手段しか手がない、というところがアベノミクスの限界だろう。
                                          
ここで代案を出して勝負するのが野党の役目だが、セコい追求ばかりで何をやってんだか。外人投資家が勘違いして株を買い込んだのは予想外だったが、それ以外はアベノミクスなんかうまく行くはずないのは最初から判ってたんだから、その間に代案を作っておくのがお前らの仕事だろ〜が。
抜本的な景気・財政の解決策は相続税100%だが(笑)、それは政治的に難しいとしたら、せめて富の再分配を進め消費を増やしていかなければ景気なんか良くなるはずがないよ。




ということで、今週も官邸前へ。

                                 
朝は寒くてコートがないと耐えられなかったが、夕方は温かくてコートを着てられなかった。おまけに雨も時折ポツポツ降り出した。生暖かい曇り空はまるで春の朧月夜みたいだった。今日はハロウィンだそうで、街には仮装をしている人も居る。子供がやっているのは可愛いけれど、いい大人がやってるのはどうも違和感があるなあ(笑)。
今日の参加者は官邸前1200人くらい、国会前は少なくて300人くらい、併せて1500人くらいだろうか(主催者発表1700人)
●抗議風景






●女の子ならともかく、おっさんがやってるのはなあ(笑)。まあ、いいけど

                             
今週 川内原発の再稼働に薩摩川内市長・市議会が同意したそうだ。住民の人たちは本当にそれでいいのだろうか。避難予定の道は狭くて渋滞必至、高齢者・障碍者は放置(誰が面倒を見るの?)する避難計画(?)を納得しているのだろうか。
別に川内原発で事故が起きても東京への影響は過少だろうし、薩摩川内市の人には自分や子供や孫の命のリスクを冒して、目先のカネを選ぶ自由もある(笑)のも事実だ。
TBSラジオの現地取材を聞いたら、地元の人は内心疑問に思っていても、周りの目があるから疑問を言い出せないという感じだった。2014年10月28日(火)「崎山記者の取材報告」(取材報告モード) - 荻上チキ・Session-22
その気持ちはわからないでもない。だが薩摩川内市の人たちは例え不作為でも自分たちが同意したことになる。まともに避難できないような避難計画を認めたのは自分たちなんだから、事故が起きても、あとで吠え面掻くなよ(笑)ってことだ。原発がなきゃ食えないのは一面の真理だとは思うが、事故が起きたら子々孫々まで住民はオシマイなのもまた真理だからなあ。
それにしても事故になれば影響を受ける周辺30キロの自治体の意見を聞かない、というのはどういうことだろうか。目先の端下金に釣られた薩摩川内と違って再稼働に反対する意思を表明している自治体もあるというのに。ボクが知ってる鹿児島の人の民意はこれだけだけどhttp://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=56639、やはり今の政治は民意を反映しにくい仕組みになっている。これは構造問題なのだ。


●抗議風景2




                                                  
そりゃあ、いくら原発に反対でも他の面ではウスラバカな共産党その他の候補者を首長にするのは無理があるとボクでも思う。だったら、前にも書いたとおり住民投票みたいな仕組みをもっと積極的に考えたらどうだろうか。選挙で野党を勝たせるというのは、現状の顔ぶれではなかなか難しい。それにバカ揃いの野党が勝っちゃったら安倍晋三とは違う意味で日本が滅びるかもしれない(笑)。だったら議会制民主主義を補完する仕組みとして住民の直接の意思表明をもっと考えても良いと思う。ワン・イシューで何が悪い。
                               
大阪の橋下は二言目には『自分の意見に反対だったら、選挙で勝てばいい』と言う。安倍晋三も似たような発言をしたことがあると思う。選挙に勝てば何をやってもいい、と思い込んでるようなバカ政治家が与野党ともに増殖しているのが現状だ。少数意見に耳を傾けようとか、反対意見の良いところを取り入れようという元来の民主主義的な政治家は甚だ少なくなっているように見える。昔は自民にも野党にもそういう政治家はいたんだけどな。だったら政治に国民の意思を反映する為には住民投票国民投票の仕組みを積極的に拡充していくことは案外大きな命題なのかもしれない。
                                                                                
野党再編でまともな投票先を、とは思うけれど、今いる野党の顔ぶれをみても人材の数を揃えるのは中々厳しそうだし(笑)、何よりも時間がかかる。難易度から考えても、まず国民投票の推進、次に穏健派による自民党の乗っ取り(キャスティング・ヴォ―トだけでも握れば良い)(*今の極右だって乗っ取ったのだ)、まともな野党は一番最後(笑)。これが現実的な日本の改善策のように思えてならない。

●今日はちょっと人数少な目の国会前。

●道端の声、声


                
播磨屋トラック、ますます好きになってきた。このコピー、誰が考えているんだろう。才能あるわ。