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景気の基調底堅く ４月、消費反動減も雇用改善 2014/5/30 11:35日本経済新聞 電子版
４月の消費増税後、消費と生産は大幅に減った。増税前に消費者が自動車や家電といった高額品を買って過熱した消費が増税後に落ち込んだためだ。一方で雇用環境は改善が続き、景気の基調は底堅い。増税に伴う短期的な変動が落ち着けば、景気は緩やかな回復軌道に戻りそうだ。
景気の基調底堅く 4月、消費反動減も雇用改善 :日本経済新聞
はァ？ 今回の消費増税の消費への反動は前回以上だったことではなく、雇用改善がメインになっている。この見出しだけ読むと経済は順調と思ってしまうよな。だけど今の雇用状況は『正社員を大幅に削減して、非正規社員へ置き換えているだけ』なのはこの前書いたとおりだ。読書『だから日本はズレている』と『雇用のはなし』。それに映画『トークバック 沈黙を破る女たち』 - 特別な1日（Una Giornata Particolare）
実際 ニュースソースになった今日発表の4月の有効求人倍率を見てみる。実態はパートタイマ−は1.29だが、正社員はずっと0.6前後で、トータルでやっと1.0になっているというだけだ。これでは雇用が改善したとはとても言えないだろう。
●アベノミクスが始まってからの有効求人倍率推移（厚生労働省 雇用統計 表13）
さて 昨日 北朝鮮の拉致被害者調査開始が安倍晋三の得意げな記者会見付きで大きく報じられていたが、安倍晋三は2004年の自民党幹事長時代に『調査なんて茶番』と言う発言をしているそうだ。
安倍首相も10年前の2004年の自民党幹事長時代、当時の日本政府が提案した安否不明者10人についての日朝合同の調査委員会構想について問われ、次のように答えている。
「誰が考えても茶番で、直ちに取り下げるべきだ。拉致をしたのは彼らで、行方を知っている。知らないふりをして一緒に調査するというのは、時間延ばし以外の何物でもない。拉致問題は金総書記がすべてを話せば一秒で解決する話だ」（2004年５月22日付の日本経済新聞記事）
北朝鮮､｢拉致被害者再調査｣の”茶番” | 韓国･北朝鮮 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
もちろん今回の『調査』も茶番で、いくら北朝鮮にカネを払うかだけの問題だ。アホらし。
新聞のミスリードは今 始まったことではないが、経済にしろ、政治にしろ、よほど用心深く接しないと見誤ってしまう。基本的に大きなニュースは疑ってかかる、複数のソースで確認する、できれば他国のソースでも確認するのでなければ、物事は判断できない。2014年の日本はそういう世界だ。残念ながらそういう世の中にボクらは生きている。
ついでに 昨日の安倍晋三の国会答弁で、さすがに腹に据えかねることがあった。世界広しとは言えども、こんなバカな政治家はいないだろう。
●『イラク戦争は大量破壊兵器がないと証明できなかったイラクが悪い』 by安倍晋三
はァ〜？各種ニュースで明らかになっている通り(CIA公認の映画にすらなっている）、アメリカは最初からイラクが大量破壊兵器を持ってないことを知ってた。これで10万人以上のイラクの人が死んでるんだぞ！（怒）。ボクがイラク人だったら、こいつのこと、一生許さない。
安倍首相「イラク戦争は証明出来なかったイラクが悪い」 - NAVER まとめ
今週は美味しんぼ騒動に刺激されて、改めてこの本、『やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識』を読んでみた。正確にはダウンロードして読んだんだけど(笑）。
- 作者: 田崎晴明
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RadBookBasic
学習院大理学部の物理学者が放射能に関する知識を誰にでもわかるよう、平易に述べたもの。客観的な知識をなるべく広く広めたいとしてネットで原稿を公開し印刷も大歓迎として、少し前に結構話題になっていた。ICRPなどの資料を基にしながら異論も載せているし、外部被ばくだけでなく、内部被ばくのこともきちんと書かれているものだ。
被爆状況について少し内容を書くと、フクシマで放出された放射性物質の量は想像以上に多かった。例えば2011年3月の1か月、新宿のセシウムの降下量は60年代に核実験をバンバンやっていた頃、日本にもセシウムなどがばらまかれていた頃の10年分より遥かに多い。今さらながら、あまりにも多くの地域が放射線管理地域なみの線量になってしまったことを改めて実感した。一方 内部被ばくは、それほどでもなさそうだ。フクシマで最も摂取量が多い家庭でも放射性セシウムの1日の摂取量は20ベクレルに満たないという。仮に5歳児が毎日20ベクレル取った場合1年の被ばく量は0.08ミリシーベルト。食べ物からの内部被ばくはまあまあ防げているようだ。
陰謀論(笑）を排し、なるべく記述は客観的に書いて判断はあくまでも読者に任せようとするスタンスには好感がもてたし、ド文系のボクは論理的にも納得した。著者も言ってる通り、大事なのは、鼻血にしろ、倦怠感にしろ、甲状腺がんにしろ、放射線の影響はまだ誰もすべては判らないのだから、個別のケースごとに寄り添い治療することが必要なのだと思う。鼻血が出たか出ないか、なんてどうでもいい。もし本当に鼻血が出た人が居れば（いるみたいだが）、調査し治療の手を差し伸べるという立場に立つことが一番大事なんじゃないか。すべてがわかっているわけじゃないんだから、風評被害とかレッテル貼をして言論を潰しても誰も得をしない。安倍晋三の『汚染水はアンダーコントロール』を除いて、フクシマには風評被害なんか存在しないと思う。あるとしたら、いわれのない『差別』だけだ。
ということで、今日も官邸前へ★1116再稼働反対！首相官邸前抗議 | 首都圏反原発連合
今日は暑かった〜。6時現在の気温も20度を超えてた。1か月前は寒いだの文句を言ってたのが嘘みたいだ（笑）。
6月1日に大規模抗議があるということで、今日の抗議は官邸前だけ。国会前他はお休み。集まった人はざっと1500人ちょっとくらいかなと思った（主催者発表2300人）。それなりに盛況だったと思う。団扇を持っている人も目立った。
●抗議風景：今日は官邸前だけ
原子力規制委員会で電力会社に厳しい立場を取っていた島崎邦彦氏と元国連大使の大島氏が再任されないことになったそうだ。代わりは元原子力委員会委員長の田中知と元地質学会会長の石渡氏だという。http://mainichi.jp/select/news/20140528k0000m010065000c.html
今日の抗議でも人事を非難するスピーチが多く挙がっていた。確かに露骨な人事だが、それを非難するだけではいけないと思う。規制委員会が発足した当初、多くの反原発の立場に立つ人たちは委員人事全般に抗議してた。ボクもこいつは明らかにおかしいと確認した奴（アイソトープ協会のおばはんとか）もいたけれど、全員のことは勿論わからないので、この件で声を出すのはやめてしまった。いざ委員会が始まってみると島崎氏は電力会社に対して厳しくというか、当たり前の態度で臨んでいたと思う。確かに彼は電力会社に邪魔にされるだけのことはやっていた(笑）。
ボクが言いたいのは、当初 規制委員会人事全般に反対してた人は何となくムードで反対してたんじゃないのか、せめて途中で島崎氏のことを応援しなかったのかってことだ。もちろん地震学者の言ってることなんて、素人にはなかなかわかりにくい。正直 ボクもわからん（笑）。だけど規制委員の委員が実際に何をやってるか理解しようとしないでムードだけで反対だの賛成だの言っていても仕方ない。抗議するにしても、相手が何を言ってるか、何をやってるか理解する努力をしてから抗議しなければいけないと思うのだ。自分が正しいと思っているのなら、尚更 相手の言うことを聞かなくてはいけない。ボクも含めてだけど、規制委員会が何をやっているか、何を言っているか、もっと注目していかなければいけない。
ただし、元原子力委員会委員長の田中知はどういう人間かははっきりわかってる！泥棒に泥棒の番をさせるようなものだ。
●田中知の311直後のインタビュー。原発を動かしたければ、お前の孫を原発の隣に住まわせてから言え！
朝日新聞デジタル：原発は退場すべきか〈震災１年あすへの証言〉 - おすすめ記事〈サイエンス〉
●東電からカネももらってる田中知
http://www.47news.jp/CN/201405/CN2014052701002272.html
●抗議風景2
本当のことを言ってしまうのは人気がないのは判ってる（笑）。だけど311の事故を引き起こした大きな原因の一つは、国民の多くが原発の安全神話のようなムードに流されていたからだ。安倍晋三や原発ムラの連中は世の中を311より前に戻そうと懸命に悪あがきをしている。だけどボクはあの頃に戻るわけにはいかないのだ。
