特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

★0425 再稼働反対!首相官邸前抗議!

ようやく良い天気になってきた。先週までの冷たかった風が俄かに柔らかくなってきて、陽の光に新緑の蒼さがやっと感じられるようになってきた。
                                                                       
オバマの訪日はマスコミの大騒ぎの割には、実質的には殆ど何も決まらなかったようで良かった、良かった(笑)。マスコミは『尖閣が安保の対象』とオバマが言ったと騒いでいたが、アメリカ側からするとクリントン国務長官の発言の繰り返しだから今までと何も変わりが無い。それより『中国と揉めるんじゃねえ。余計な紛争を起すんじゃねえ。』と属国の日本を絞めたのが真相じゃないだろうか(これから海外のメディアでわかるだろう)。
●アジア回帰を条件に取引しようとしたオバマの訪日は失敗したと報じるNYタイムス(as he failed to achieve a trade deal that undergirds his strategic pivot to Asia)↓
Obama Suffers Setbacks in Japan and the Mideast - The New York Times

実につまんない話だが日本のマスコミは,次郎の寿司を食べに行ってオバマが喜んでた、みたいなニュースを流していた。http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140424/plc14042412470022-n1.htm
が、実際は全く違ったらしいhttp://dot.asahi.com/world/fringe/2014042400021.html【すきやばし次郎】オバマ大統領は寿司を半分しか食べなかった。「最初からガンガン日米交渉していた」 〜韓国・北朝鮮のまとめえら呼吸速報
顧客の話や行動をあっさりばらしてしまう飲食店も言語道断に酷いが、万事OKのように国民をミスリードしまくるマスゴミは本当に酷い。
共同記者会見で安倍が親しさを演出したいのか懸命に『バラク』とファーストネームで呼んでいたが、オバマのほうはまったく表情を崩さないのが印象的だった(笑)。普段は偉そうでも、いざとなると媚びているようで惨めだよなあ(笑)。オバマのあの堅い表情は天皇なんかにみせていた笑顔とは全く対照的だった。実際 アメリカの大統領が来日して共同声明が出発ぎりぎりまで出されなかったなんて今回が初めてじゃないだろうか。尖閣なんか何のメリットもないし、どうせ今のままではお先真っ暗な農業の関税なんか守って国民に何の利益があるんだよ。
                                                                                                                                                                                                                
今週 火曜日のNHKクローズアップ現代“独立”する富裕層〜アメリカ 深まる社会の分断〜』は中々面白かった。NHK クローズアップ現代
内容は今 アメリカでは、富裕層は税金が貧困層のためばかりに使われていると反発。みずからが住む地区を周囲と切り離し、新たな自治体を作る動きを強めているというのだ。一方 富裕層が独立してしまった自治体では税収が減り住民サービスの低下が余儀なくされている。番組では例としてジョージア州サンディ・スプリングス市の例を挙げている。現在 ジョージア州で5市、全米で約30のそのような自治体が生まれようとしているそうだ。

自分たちの住宅地やマンションの周り『だけ』を塀とセキュリティシステムで囲んで治安を維持するゲーテッドシティというのはアメリカだけでなく日本にも現れているが、富裕層が自治体ごと周囲と分離してしまうというのはさすがアメリカらしい、ダイナミックだが短絡的な(笑)発想だ。日本で言えば、沿岸部の工場地帯と高級住宅街の田園調布を併せ持つ大田区から田園調布が独立する、それとも東京都の中から港区だけ独立するような話だろうか。
                                                       
富裕層にお前らは助け合う気がないのか、と非難してもあまり説得力はないと思う。気持ちとしては非難したくはなるけれど、単なるマスタベーションでしかないだろう。日本のように市民の自律性が低い、良くも悪くも平等志向の共産主義的な社会では富裕層だけの自治体なんて成り立たないとは思うが(当然焼き討ちだろ)、将来 竹中平蔵みたいなカネの亡者連中が似たようなことを言い出す可能性はある。法人税の次は住民税や所得税を下げろ、でないと富裕層が国外へ流出するぞ、とかね。それで流出するような奴は死刑にして財産を没収しろと言いたくもなるが、それでは安倍晋三が大好きな北朝鮮になってしまう(笑)。
                                                                            
たぶん 世の中は金持ちも一般人も富を広く分け合えるようにしなければやっていけないのだと思う。差が生じるのは仕方がないが、極端に差が生じるのは仕組みのほうが間違っている。経済だって、多くの人に富を分配することで需要を増やすことで経済を成長させる、それが経世済民、本来の実物経済の論理だったはずなのに、規制緩和で金融経済ばっかり肥大化させたから富が1%の側に偏在化するようになった。そうなってくると多くの人にとっては資本主義を支持する理由もなくなっていくし、人々から自分で考える精神が失われていき、民主主義自体も衰退して行く。これは水野和夫先生のロジックだけど、実際、同じことは古代ギリシャ(スパルタ)やローマでも起きている。

いかに皆で利益を分け合えるような社会の仕組みにしていくか、それは一人ひとりが職場とか家庭など日々の生活の中で考えていかなければいけない問題だとボクは思っている。金儲けだけが全てではない仕事のやり方や生活のやり方の実例を一人ひとりが作っていけばよいのだ。日本の場合、知識人や専門家が世間知らずであてにならないのだから尚更だ(自分も論文で不正をしていた、おぼちゃんの件の調査委員長にはさすがにびっくらこいたよ)。まして原発を動かして(他人から)補助金もらわなければ地方はやっていけないなんて恥を知れ、だよ。


                                                      
ということで今日も官邸前へ。今日で99回目!だそうだ。
先週までとは打って変わって、寒くもなく暑くもない格好のデモ日和。今日の参加者は官邸前1000人弱、国会他で500人くらいで合計は1500人強くらいだと思ったが(主催者発表2000人)、集まった人は熱気が溢れていてもっと大勢いるように感じた。
●抗議風景:陽が長くなった!








キリスト教徒の人(うちわに注目)

                
●後ろの方の人もマイペースでしっかり自己主張しているところが、官邸前抗議の良いところだと思う。


●国会の周りには空しい国旗のデコレーション(笑)

                                                  
台湾では野党の元党首が原発建設反対のハンストを始めて大きなニュースになっているそうだ。サービス終了のお知らせ
それに引き換え、同じ野党でも日本の民主党は未だに原発輸出に賛成らしい。そんなに電力会社の組合が大事なのか。ホント、ブタ政党はマジで許しがたい。
民主党は、原子力協定の採決に棄権した福島選出の議員の役職を解任。
http://www.asahi.com/articles/ASG4L5GS3G4LUTFK00Y.html
                                                   
反原連の人がスピーチでこんなことを言っていた。『(再稼働を狙っている)川内原発薩摩川内市に落ちるカネは電源3法の交付金が17億、九州電力のカネが4億、併せてたった計21億、川内の人はそんな端下金で自分たちの安全を危険に晒していいのか
これはまさにその通りで、結局 原発のカネと言っても一番おいしいところは電力会社と東京の企業がさらっていくのだ。放射能の危険に晒される地元はおこぼれがわずかばかり回ってくるだけ(笑)。ほんと、地元の人はそれでいいのかね。もちろん原発に反対する側だって、じゃあ、どうするという論理はもたなければいけない。数年は補助金を出すとか。原発立地の人も都会の人も、いずれにしても自分の運命の主人公は自分、なのだ。
●国会前他

●美しいツツジ財務省