特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

再稼働反対!東電解体! 10・11官邸前抗議行動

今週はまるで夏に戻ったかのような陽気だった。
TPPの交渉はほぼ予想通りの方向で進みつつあるようだ。コメ、麦、牛・豚肉、乳製品、砂糖の『聖域5品目』とか言って昔の『大東亜共栄圏』みたいな威張りようだったが、それに倣ってあっという間に無条件降伏?(笑)
いつも書いていることだが首都圏の西半分の空域が丸ごと米軍に管理されているような国がアメリカとまともに交渉が出来るわけがない。素人考えだって、米や麦はともかく、北海道の肉類、乳製品や砂糖は困るだろうと思う。北海道の該当産業の人はデモでもクーデターでも(笑)起さないのだろうか?
ここで問題なのは安い輸入品が入ってくることで日本の産業構造が大幅に変わっていくことだ。打撃を受ける産業分野を政府は全然明かさないが、ちょっと考えても北海道以外だって、革製品とか水産物は大変じゃないだろうか。あまり新聞、TVには出なかったけど、選挙前のTPPの政府統一試算では、『TPPによるメリットは輸出が増えることじゃなくて、安い輸入品が入ってきて消費が増え、実質GDPが増える』というものだ。どこがインフレなんだよ(笑)。つまり輸入品に押されて壊滅する国内産業が少なからずあるということだ。

内閣府が試算したTPPが実質GDPにもたらす影響(既出)。内閣府の原資料を見ても、物価下降の影響が反映される名目GDPが発表されてないところがミソ(笑)

                                          
ボク自身は国民皆保険が守れれば、TPPは必ずしも全て反対ではない。頭の悪い日本の政治家や官僚の恣意的なルールより(アメリカの言いなりでも)国際ルールのほうがマシかもしれないと思うからだ。*厳密には未検証です(笑)
しかし安倍がやってることはTPPにしろ集団的自衛権にしろ、アメリカの忠犬ハチ公そのものだハチ公には失礼だが)。だが彼はアメリカには民主党以上に嫌われている(笑)。訪米しても共同記者会見も晩餐会も昼食会も開かれなかったくらいだ。なんか、その無駄な片思いがいじらしい(笑)。
だけど国民にはいい迷惑だ。こうなるのは最初からわかっているのに日本人は投票するんだから、どこまでお人よしなんだか(嘆息)。


                                                       

前回も書いた上野千鶴子の『女たちのサバイバル作戦』についてもうちょっと。
あとがきで珍しく上野は殊勝なことを言っていた。
    
原発事故を起こしてしまいました。止めなかったから、防げなかったから、わたしも共犯者です。ごめんなさい。
女性の状況がこんなに悪化するのを座視してしまいました。若い女性がこどもを産む気にならない社会を作ってしまいました。世の中が困った方向に進むのを止められなかったから、防げなかったから、私も共犯者です。ごめんなさい。

こういうしおらしいことをいったあと、『今 アラフォ-ぐらいの人も、あっという間にあとから来る若い人に、こんな世の中に誰がした、といわれるようになる。』と、上野は相変わらずの憎まれ口を叩くわけだが(笑)、それはともかく。
彼女は『それでも、どんな世の中でも女たちは生き延びていかなければいけない』と言う。かって負けるとわかっていた戦争に突っ込んでいったときのオトナたちのように、『あの時、あなたはどこにいて、何をしていたの?』と子供や孫たちの世代から責められたくない、とも。

残念ながら、ボクも共犯者だ。TPPが良い例で、この国の政府は既存の国内の産業をわざわざ潰しにかかっている。生産性が低い分野の労働者は他の分野へ移動しろ、ということだ。そういうことは昔からある。石炭だってそうだし、アルミ産業だってそうだし、化学産業だってそうだ。そのおかげで日本の化学産業は今は隆盛しているから、必ずしもうなずけないわけではないけれど、それでも移動するほうは大変だ。人間はモノじゃない。それにこのグローバリゼーションの中で国内に、移動する先があるかどうかだってわからないのだ(笑)。
                                         
今日はこういうニュースもあった。
高齢化で世帯間の所得格差 過去最大
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131011/t10015216571000.html
そんな世の中なのだ。共犯者でも、とにかく生き残っていくことが大事なのだ。 変わっていく外部環境をただ受け入れるだけが能じゃない。アルドリッチの映画のように厳しい環境を受け流したり、利用したりしてでも、なんとか生き残っていかなくてはならない。ボク自身だってそれこそ『累卵の危うき』のなかで生きている。自分自身たいしたことはできないけれど、企業嫌いでも、自民党嫌いでも、集団活動嫌いでも、人間嫌いでも、頭悪くても、それでもなんとか生き残って、そして少しだけでも自分の周りをマシにしていきたいと思う。及ばずながらボクも手伝うから若い人もなんとか生き残ってくれ。それが『女たちのサバイバル作戦』を読んでの最終的な感想。
*ただ、そういうことは自分が思っているだけで、相手がどう思うかどうかは判らない(笑)。自分だって、そういうのはウゼーと思ってきたもん(笑)。

                                              

ということで今週も官邸前へ。
今日はいつもの主催者 首都圏反原発連合はお休み。13日の大規模集会に備えて、だそうだ。ほんと、この人たちには頭が下がる。今日の主催者は再稼働阻止全国ネットワークという団体。正体は良くわからないが、反原連がTweetして拡散してたから、頭がおかしな人たちではないだろうと思って出かけてみた。大事なのは声を挙げ続けることだもの。
今日の参加者は官邸前1000人弱くらい、ファミリーエリア(こちらは反原連)200人くらい、トータル1200人くらいだろうか。毎週 見知っていた顔もいるけれど、年齢層も高いし、いつもより事故で避難している人が圧倒的に多かったような気がした。スピーカーも参加者も共産党系の人たちはあまり見かけなかったから、社会党系の団体なんだろうか(どっちでもいいけど実にアホらしい)。

                             
今日の抗議はいつものように皆で抗議の声を挙げるのではなく、色んな人がスピーチするのが中心。ここいら辺がセンス悪いというか、つまんないの(笑)。人の話を聞かないわけじゃないけど、ずっと話しっぱなしなんだもの。知識とか情報とかはネットがあるんだから悪いけど話してもらっても時間の無駄。避難している人の気持ちや想いを聞くのは意味がないわけじゃないけど、支離滅裂というかヒステリックな物言いは悪いけど聞くに堪えないことも多い。
それでも『ぼったくり東電解体、原発やめろ』という、勤務先に折りたたんで持っていっている(笑)、いつものプラカードを持って意思表明してきました。だって、ボクは自分の声を挙げに行っているんだもの!今日 福島県以外の被災地を無視した『被災者支援法』が閣議決定されたということで、怒っている人が多かった。

●抗議風景








●今日は誰もいない国会前周辺

●ファミリーエリアのさいたまんぞう

雨の日も雪の日も、官邸前抗議が中止の時でも続けているファミリーエリア。今日は近づくと変な演歌のメロディーが流れている。今週も『原発アウト〜』という自作曲をさいたまんぞう氏がカラオケで歌っている。国会前が場末のカラオケバーみたいになってる。ある意味、すごいパワーだ。さすが(笑)。ボクは演歌と日本の昔のフォークソングほど嫌いな音楽はない。だめだ、気持ち悪い(笑)。早々に退散する(笑)。
さいたまんぞう氏って昔、ビートたけしオールナイトニッポンなどで一瞬だけ盛り上がった芸人さん。普段は草野球の審判をしているらしい



10月13日のデモ&集会を拡散します。共産党系、社民党系、全然関係ない反原連、み〜んな参加です。どこの団体がどうとか、つまんないこと言ってるばあいじゃない

1013 No Nukes Day 原発ゼロ☆統一行動 -福島を忘れるな・再稼働を許すな-
1013 No Nukes Day 原発ゼロ☆統一行動 -福島を忘れるな・再稼働を許すな- | 首都圏反原発連合

●お父さんにおんぶされた子供

●お母さんに連れられた子供。楽しそうだ。