特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

ブラック企業と★0426 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議

何が4月28日が『主権回復』式典なんだよ。その日に本土復帰を果たせなかった沖縄を完全にのけ者にしているのはもちろん、今の日本にまともな主権があると思ってるのか。横田基地がある東京の西側は今だに米軍が航空管制しているんだぞ(だから西から帰ってくる飛行機は千葉から遠回りして羽田へ入ってくる)。首都の上空を他国に管制されている国が、TPPの交渉なんかマトモにできるわけがないだろ(笑)。(冷静な事実として)尖閣買取など数々の暴言で日本人に実害を与え続けてきた石原慎太郎が良い例で、国がどうのこうの言ってる奴ってほとんどが国賊なんだよ!安倍が調子に乗って教科書で愛国心を強調しようとか言ってるらしいが、自分みたいな国賊を大量生産しようっていうのか。さすが安倍ちゃん、脳足りんぶりに磨きがかかってるね(笑)。


ちょっと前に読んだ『ブラック企業』という本は面白かった。
著者は若者の労働相談を行っているNPOPOSSE』の人。従業員を使い捨てにする『ブラック企業』が最近増えていて、そのような企業の存在は社会に対する害悪ではないか、と言うものだ。

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)

よくあるIT企業や外食産業だけでなく、ユニクロワタミなどの有名企業も名指しされている(正確にはユニクロは名指しされては居ないが、読めば誰でもわかるように書かれている)。ユニクロの、レールから外れた社員を休職に追い込み健康上の理由ということにして退職させるやり方や、過労死した社員の労務管理はちゃんとしていた、と会長自ら言い張るワタミはボクも悪質だと思う。良くそんな奴がテレビに出たり、厚顔にも都知事に立候補するよ(笑)。ただ定着率の低さ自体は一昔前の証券会社や生保などでもあるわけで、今始まった話ではない。勝手に労働者を解雇する中小企業なんか世の中にいくらでもある。定義自体が不明瞭なブラック企業を叩くだけでは問題は解決しない。
                                                                           
そのユニクロが『世界同一賃金』を導入するというニュースが今週 結構大きく取り上げられていた。特に朝日新聞は柳井会長のインタビューをわざわざ1面に載せて『成長か死か』、『これからは年収100万と年収1億に分化されて中間層が減っていく』などの発言を並べている。柳井はわざと刺激的な極論を並べているのだと思うが、グローバル競争に晒されている企業の本音としてはわからないでもない。
                                                                    
だが、ボクはそういう世の中には住みたくない。
経済原理一本やりで人間を抑圧するメカニズムは原発と全く同じ論理だ。TPPだってアメリカの大企業が政府を動かしているのだろ。
                                                 
そのためには個別の企業だけを非難していてもしょうがない。心情的にはボクは『企業は敵』と思っているが(笑)、正確には必要悪といったところだろう。必要悪である企業という仕組みに対抗できる、市民の側のロジック、メカニズムが必要だ。
例えば東京電力のように、(規模の大小ではなく)独占企業は世の中に害悪を垂れ流すだけで、その存在は解体しなければならないだろう。他にもクリントン政権の労働長官ロバート・ライシュチョムスキーが言っているように『企業の法人格を廃止しろ』(株式会社の有限責任を廃して刑事罰を課せるようにする。例えば東電の経営者だけでなく株主も牢屋に放り込めということ)は一考に価するアイデアだと思うし、来年からEU11カ国が導入する金融取引税(銀行や証券会社、ファンドの株やデリバティヴ取引全てに課税する)マネーゲームに振り回される今の世界から抜け出るための重要な第一歩だと思う。
                            
                          
だが日本ではそういう議論は全然 出てこない。それどころか今頃 金融立国とか言っているバカな学者や政治家が居るくらいだ(笑)。
企業から民主主義を取り戻すにはどうしたらよいか。どういうメカニズムが必要か。経済や政治、法律の学者や研究者なんてそういうことを考えるためにいるんだから、アイデア出しくらい頑張ってくれよ。(笑)。故高木仁三郎氏は、権力から独立した、市民の側に立つ市民科学者が必要、と仰っていたが、市民学者みたいなものも必要なんだろうな。

                           
                       
                                                                                                              
ということで一週間の締めくくり、官邸前へ★0426 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議 | 首都圏反原発連合
昼間は暖かくて油断していたが、ちょっと風が寒かったな。今日の参加者は官邸前2000人弱、国会前1000人弱、合わせて3000人弱くらい、先週よりちょっと少ないくらいだろうか(主催者発表2500人)。最初は人数が少なくて心配したけど、30分もしたらやっぱりどんどん人が増えた。

●いつもどおり写真は時系列で





今日もいつも通り『再稼働反対』、『原発要らない』と声を挙げる。ただ、それだけなんだけど、続けることに意味があるんだ。準備その他で反原連の人たちは本当に大変だと思うけど、もう50回以上にもなる抗議活動は、集まってくる皆で作り上げてきたものだと実感する。
今日のスピーチでは何やら怒りモードで話している人がいたのだけど、ボクの周りの年配の人たちから『怒っちゃだめだよなあ、長期戦なんだからさあ』という声が上がっていた。思わずボクも『そうですよね』と言うと近くの人たちもうなずきあっていた。
そうなんだよ(笑)。



●小学校高学年くらいの姉妹もやってきた。

●抗議の列。前から後ろへ



●国会前

                                                                          
いつも書いていることかもしれないけど、東日本全体が放射能を被った311以前にはもう、戻ることはできない。それと同じようにボクも311以前と同じようにはいられないのだ
長期戦、がんばりましょう。多くの人がそう思っているんじゃないだろうか(笑)。