特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

カレーとデモの日曜日(笑):0310原発ゼロ☆大行動

さて、日曜の朝は天気も晴れ、暖かな陽気だった。いわゆるデモ日和って奴だ(笑)。★0310 原発ゼロ☆大行動 | 首都圏反原発連合

都心までせっかく出かけたので最近プチ・マイブームの銀座のカレー屋『グルガオン』へ寄ってから、デモの集合場所の日比谷公園へ。
●マトンとコリアンダーのカレー。コリアンダーがぎっしり。写真を撮るのが恥ずかしくて、正面から撮れませんでした(笑)。


日比谷へ向かう途中 にわかに冷たい風が吹いてきて、正面が翳んできた。まるで天変地異のような、こんな光景は見たことないのでびっくり。これは強風でホコリが舞い上がった『煙霧』というものだとニュースで報じられていたが、ちょうど黄砂が東京に届く時期なので本当はどうだったんだろうか。
●かすむ銀座

2時過ぎに日比谷公園につくと既に人が一杯集まっている。1時からやっていた集会は終わりかけて野音から人が大勢出てくるが、労組の幡が少ないのが印象的。自分の団体の幟を持ってきて何が楽しいのかね。子供連れもいるし、昨年3月の集会に比べて個人の比率が劇的に増えている。人が一杯で全体を俯瞰的に見ることができなかったが、この日は主催者発表で4万人がデモや集会に参加したそうだ。ちなみにフランスで2万、ドイツで3万人が反原発の集会に集まったとのこと。当事者である日本のほうが多くてよかった(笑)。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20130310-00000013-jnn-int
●出発前、日比谷公園にて


●日の丸はボクは嫌いだけど、こういう人たちが参加することは良いことだ。右も左もない。

●マイクを持つミサオ・レッドウルフ氏

●デモ







国会への請願デモということだが趣旨はホームページにも書いてないし、いったい何を請願したんだろう(笑)。請願という発想自体が官尊民卑の香りがしていやらしい、ま、堅いことは言っていると頑固ジジイと言われるので止めておきます。10代の頃から、時々そう言われるので(笑)。
日比谷公園から霞ヶ関虎ノ門をのんびりと1時間くらい歩く。風は強いし花粉も酷かったが、日曜の午後 都心をまったりと歩き回るのは良い気分だ。ボクの回りの参加者の雰囲気は昨年3月の集会と比べて、レイドバックしているというか、の〜んびりしている。昨年は警備も異様に厳重だったし、参加する側も怒りで血走っているような雰囲気も多少あった。今年の雰囲気は『肩に力は入ってないけど、言うべきことは言うぞ』という、しなやかな力強さをボクは感じた。


●悪の巣窟(笑)、首相官邸

●沿道から手を振ってもらうのは実に気持ちが良いものです。

●国会裏、請願受付の社民党の面々




デモは3時半頃 自民党本部のあたりで終了。ボクはそこから大回りして国会前へ移動。5時からの国会前集会へ。今日は前列のほうに居ようと思ったが、まだ人もそれほどおらず、牧歌的な感じ。ボクもiPODを聞きながら本を読んで過ごした。
●始まる前の光景

●集会が始まる頃には---








                                     
4時半頃になると人が集まり始める。金曜夜の抗議より、子供連れとかコスプレをした人とか、年齢層が若い人が多い。全体を見渡すことは出来なかったが、全部で5,6000人は集まっただろうか。
最初に梅津和時(*RCサクセションなどのバックをやってたサックスプレイヤー)が演奏した後、主催者から『来た順』と言う断りつきで政治家の挨拶が始まる。
●反原連の主催者挨拶

共産党の志井和夫、笠井議員ら。

志井和夫は『政府は収束宣言を撤回しろ』と言ってたが、それはその通りだと思った。放射能ダダ漏れで除染も進まない、事故の原因もわからない、それでどこが『収束』なんだよ。つくづく、野田というバカ総理大臣はロクなもんじゃなかった。
●生活の党、はたともこ(マイクを持った人)、他に三宅雪子姫井由美子

社民党

みんなの党山田太郎議員

いつも思うことだが生活の党(そんな名前になってたのか!)っていうのは議員の質が低い、と感じる。この日も選挙対策で来てます、っていうのがミエミエで話を聞いているのがイヤになった。森ゆう子みたいな人もいるから全員がダメだと思わないが、ボクはこの人たちに何かを託すのは厳しいんじゃないかと思う。
社民党もなあ。福島みずほたんは話はうまいんだけど非現実的で、百年一日がごとくと言う言葉をつい思い出してしまう。一方 みんなの党山田太郎は言ってることは論理的だし、本気で原発をなくすぞという感情が伝わってきて、良かった。社民、みんなの党、生活は3党共同で脱原発法案を出すそうだ。共産党はまた参加しないみたい。相変わらず教条主義の、ダメな奴らだ。国民より自分たちの組織が大事なんだろうな、きっと。


民主党大河原雅子

民主党、と紹介されたとたん会場からは野次があがる(笑)。彼女は『民主党議席を減らしたのは自業自得かもしれません。だけど反原発を訴える議員を減らしてはだめなんです。』と言っていた。ヤケクソ気味だったが、率直な物言いは好感が持てる。だけど民主党が本当に再生したいのなら、野田や前原のような自民党の別働隊の連中を追い出さなければダメだろう。
次に壇上に立ったのは菅直人。マスコミの記者は色めき立ち、集会の参加者からは拍手と野次があがる。

菅直人

野次の中で彼はこういうことを言っていた。『もっと反原発をはっきり言ったほうが良かったかもしれません』、『だけど実際に政権を担当したものが、脱原発の方向へ舵を向けたことも理解してください
わりい、理解できない(笑)。アンタは脱原発の方向に向かっていなかった。

ただ、ボクは世の中で言われているほど菅直人の事故対処が悪かったとは思ってない。安全デマを振りまいたことは許しがたいし、組織のマネジメントがあれほど無能だとは思わなかったが、東電に乗り込んだのは当然だと思っている。そこまでやらなければ動かない連中だってことは、はっきりしているじゃないか。鳩山、菅、野田、安部と並べてみて、事故が起きたときの首相が菅だったのはもしかしたらラッキーだったもしれない。言い訳は見苦しいけどね(笑)。
私は原発を推進していましたが、311を経て考えを変えました。』
でも、菅が本気でそう言うなら歓迎する。人手はいくらあってもいい。

未来の党阿部知子

●制服向上委員会、アカペラは思ったよりうまかった。

●元福島県知事の佐藤栄佐久氏が『福島を忘れないでください』


この頃になると気温は14度、日中は24度だったから、さすがに寒い!おまけにiPhoneの電池も殆どなくなってきたので(スマホっていうのはホント、電池がもちません)、結局 夕方6時に撤収。


最近 アマゾンを見ていたら、悪名高い中曽根の御用学者 加藤寛(カトカン)ですら『脱原発』を言い出していてびっくりした。地域独占の電力会社はかっての国鉄と一緒だ、と言ってるらしい。

日本再生最終勧告 ‐原発即時ゼロで未来を拓く

日本再生最終勧告 ‐原発即時ゼロで未来を拓く

ちょっと前には原発乞食の福井県が火力発電用のコンビナートを計画しているのが日経の1面に出ていたし、三菱重工東芝ガスタービン発電に本腰を入れている。それに日本原電はマジで潰れそうだそうだ(笑)。
                                                                                          
コスト、安全性、どう考えても原発とそれにしがみつく地域独占の電力会社の存在はおかしいってことは、もう多くの人がわかっている。正体はばれてしまったのだ(笑)。あとは一人ひとりが2011年3月11日、あの時 自分がどう感じたか、を忘れなければ世の中は少しずつ変わってくるはずだ。今年のデモが昨年より雰囲気が良かったのも、その証拠だと思う。

●こういう子たちがいれば大丈夫!