特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

雨上がりの官邸前で、現実的な態度を考えてみる(笑):★0215 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議

安倍の要請にこたえて?(笑)、コンビニのローソンが賃上げをするのが大きく報じられているが、そんなに大した話だろうか。
悪くなったらいつでも下げられる賞与を変えるだけだし、その原資はきっと納入業者を叩いて出すんじゃないか(笑)。ローソンの新浪は昨年からこういうことを言っていたから、安倍の要請を渡りに船とばかり、政府、マスコミ、ローソンも自分たちのPRとして使ったということだ。もちろん 一時的に賞与を上げたって、経済効果は大してないだろう。本当にローソンが景気に貢献したいのなら、自分のフランチャイジー加盟店からふんだくるマージンを下げればいい(笑)。そうすればより多くの人、コンビニのオーナーやバイトの従業員にお金が回って景気に良い影響があるかもしれないのに。

富を再配分していかなければ、格差が広がった日本の経済は良くならない。政治家が企業に『お願い』する前にやることがあるだろう。富を配分するのは政府の仕事なのだ。日銀に不況の責任をおっかぶせた件といい、この賃上げ要請といい、要するに『自分たちは何もしないけど他人になんかやれ、という二世三世のおぼっちゃま特有の発想』と思うのはボクの勘ぐりだろうか。
富を再配分するなら、最低賃金を上げたり、所得税を上げたり(4000万超の層だけなんて殆ど意味ないだろ!)、やるべきことはいくらでもある筈だ。
                
                          
さて本当のことだから(笑)、アンビヴァレンツなままでも敢えて書こうと思った今週のニュース。
原子力規制委員会の国会での人事承認に共産党や社民だけでなく、自民党原発立地議員が造反したという。原子力規制委員長などの人事を正式承認 :日本経済新聞 原発が停止する原発立地の苦悩をわかってないから、だそうだ(笑)。原発に反対している人はあの人事に反対か、疑問を持っている人が多いとは思うけど、相変わらずの原発乞食の面々も規制委人事に反対なのは、今の規制委員会の性格を象徴しているかのようで面白いと思った。 使えるものは使おうじゃないか。だから、規制委に圧力をかけていくことが大事なのだ。
                          

一方 電力の発送電分離は発電会社と送電会社を法的に分離するという、本格的な方向で経産省の専門委員会からの案が出たそうだ。日経などによると、その案を防ごうと電事連が暗躍したがダメだったという。政権交代の甘い夢 電事連の反撃、空振り :日本経済新聞

電力会社の独占体制を崩さない限り、脱原発なんかできないし、日本の民主主義も存在し得ない。これ自体は良いことだと思う。電事連も万能のロビー団体ではないってことは記憶しておく価値があることだ。
勿論 政府や経産省が新しい社会構造を目指したわけでもなく、国民の安全を考えたわけでもない(笑)。何でもカネに換算する新自由主義的、市場原理主義的な動きの一環でしかないけれど、利用できることはどんどん利用するのが現実的な態度ってものだと思う。東北電力が被災地で料金値上げを図っているのが良い例で、原発っていうのは経済原理でも成り立たない、単なるボッタクリの構造なのだから。
                                                                                                   

ということで今週も官邸前へこれも現実的な態度のつもり(笑)。
今日は雪の予報も出ていたくらいの、冷たい雨が上がった後の官邸前。気温は5度。先週とおなじくらいだけど、すこしずつ春が近づいているように感じるのは何故だろうか。
くだらない打ち合わせが長引いて、今日は着くのが少し遅れてしまった。集まった人数は官邸前2000人弱、国会前1000人、トータル3000人くらいだろうか(主催者発表4000人)。先週とほぼ同じか、ちょっと少ないくらいか。

文科省前 ふくしま集団疎開裁判の人 

●ビラを拡散します!

●抗議風景






                                 
ヒステリックにならないように注意しながら(笑)、1週間分の鬱憤を込めて(笑)シュプレヒコールをしたあと、抗議の最前列近くに居るキリスト者に会いに行く。教えていただいた目印ですぐわかった。ブログ仲間のhatahei666さんだ。ハテヘイの日記 最初 自分のマヌケなハンドル名を名乗るのが少し恥ずかしかったが、実際にお会いしたら実に温和な感じのする方だった。握手してご挨拶させていただく。小柄なhatahei666さんが立っておられたのは寒風を遮る街路樹もない場所だった。どうかご自愛ください。

●最前列


●いつの間にか、そこいら中の路上で色んな人が暖かい飲み物を配っている。最初の頃は警官が因縁をつけていたのに(笑)


                                  
そのあと国会前へ移動する。移動するために列の後方に行ったら初老のおじさんが警備の警官と世間話をしているのを見かけた。『先週も寒かったよね〜』とか和やかに話している。私服と警官が話しているのかと思ったら、初老のおじさんは抗議に来ている人だった。
官邸前抗議の良いところが相変わらず健在なことがわかって嬉しかった。そういうふうに抗議は続いていけばいいと思う。別にナイーブな感傷にかられているんじゃない。和やかさを失わない意思表明こそが本当に強いのだし、現実的なのだと思う。だれだってキャンキャン、ヒステリックに吼えている人の周りには近寄りたくない。にっこり笑っている人たちの周りには輪が広がっていくはずだ。

●国会前

●大阪で週末抗議をやっている人が東京にやってきた

●今週の写真:サイクリストは核燃料サイクルに反対する