特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

男と女と、子供がいる舗道(笑):10.5大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議(全原発即時廃止キャンペーン)

自民党内で原発への反対を明確にしているのは未だに河野太郎だけのようだ。ボクは高校生の時 彼に会ったことがある。別のクラスに居た彼を友達が紹介してくれたのだが、その頃から『ボクは親父の後をつがなきゃいけない』とか言ってたので、『こいつ、イヤ〜な奴だな』としか思わなかった(笑)。政治家を家業にしか思ってない口ぶりがムカついたのだ(笑)。その頃 ボクは『スプリングスティーンが反原発のコンサートに出たんだってよ』と盛り上がっていたのだが、当時の彼から原発に反対とかそういう話はもちろん、なかった。だから、それっきり付き合いもしなかったし、彼のことも忘れていた。 所詮、自民党だし(笑)。

それでも、この1年くらいは彼の存在意義も生じてきて(笑)、ボクも彼のブログをたまに見るようになった。今週火曜に行われた自民党前抗議のことを彼が書いている。その時間帯 自民党本部に議員は反原発の彼しか居らず、彼はビルの外に出てデモ隊に挨拶をしにいったそうだ。http://www.taro.org/2012/10/post-1269.php
                          
ただ、確かにそろそろ デモ以外の手段も考え始める時期だし、それは皆が思っているところだ。反原連の諸君は今、こんなことを言っている。
<全原発即時廃止キャンペーン>
1.11.11反原発1000000人大占拠(永田町、霞ヶ関一帯)
2.反原発法の推進 脱原発法制定全国ネットワーク
3.次の選挙で原発推進議員を落選させよう。

http://coalitionagainstnukes.jp/

                      
一番大事なことは、『忘れないこと』だと思っている。それは自分が当事者であるのを認識するってことだ。
元来 誰だって自分の人生の当事者なんだけど、現状は必ずしもそうではないように思える。政治家や官僚、独占企業に電気代をボッタくられたり、身の危険にさらされているだけではない。『原発という、誰かを差別したり収奪する仕組み』を無理やり押し付けられているのだ。
デモに出かけることも、ブログに書き込むことも、友達や家族、議員に話すことも、自分が当事者であることを思い出す体験だ。当事者である自分を取り戻すことだ。そこから色々な手段が生まれてくるだろう。ボクはそう思っている。

                             
と言うことで今週末も官邸前へ。3連休前にスッキリしてくっか〜、って感じ(笑)。
この10月でそろそろ半年、ずっと続けている反原連の人たちには頭が下がる。子供の頃からロバート・アルドリッチの映画を見て現実との境目がなくなったボクは『企業も政治団体も、組織は全てお断り』というのが信条だが(アルドリッチの映画の主人公は男も女も権威に楯突く一匹狼ばかり)、手弁当でやっている彼らを放っておいては申し訳ないという気持ちはすごくある。行動に参加して声を出して、カンパするくらいしかできないけどね。
官邸前のピークは過ぎたとは言え、金曜の抗議の動きは全国へ益々広がっている。
8/31:40都道府県 80箇所
9/7 :40都道府県 82箇所
9/14:41都道府県 87箇所
9/21:43都道府県 99箇所
9/29:44都道府県102箇所
10/5:43都道府県109箇所


*ソースは赤旗(笑)。官邸前抗議では『共産党、偉い』と思ったことも度々ある。だけど彼らは肝心の反原発法の議員提案には加わらなかった。組織の論理を優先する自分たちの独善性が、結果として世の中に害悪をもたらしていることを未だに彼らはわからないらしい。 『小異を捨てて大同につく』、いつまでたっても何でそんなことが判らないんだろう。

                                         
今日の参加者は官邸前1万人強、国会前5000人くらい、トータル2万弱、延べで2万5000人弱くらい?。先週並みか、ちょっと多かったくらいかな(主催者発表3万5000人)。
これくらいの数だと身動きもとりやすいから最前列まで行けるし、間隔もゆったりとしているから楽だ。特に官邸前の人たちは殆ど個人だから、雰囲気もいいし。今日はPAの調子が悪かったけどPAが途切れるたびに、色んなところから肉声で思い思いの声が挙がってくる。やっぱり、いいなあと思う。
段々 いつも来ている人も見分けることができるようになってきた。いつも同じ場所で『孫の命はおれが守る』というプラカードをもって座っている老人(格好良すぎるぜ)、ギターを弾いている人、ブブセラを吹いている人。特に挨拶したりなんかしないが、頑張ってるね〜って黙礼して通る。そのあと列の中で声を挙げていたら、これもほぼ毎週来ているTBS報道特集金平茂紀キャスターがボクのプラカード『野田やめろ、原発やめろ』に眼を凝らしながら歩いていった。
今日のスピーチはフクシマ疎開裁判の弁護士の人、双葉町の人、函館の人、福嶋みずほ、埼玉の人、千葉の漁師さん。やはり地方の人が一度は意思表示しておきたいという感じで来ているケースも多いのだろう。千葉の漁師さんは『今 自分は漁をやめている。現状は放射性物質の検査は月1回1品目だけの10キログラムのサンプリングで、それでは自分が消費者に責任をもてないからだ』と言っていた。教えてくれてありがとう。ここまで酷いとは知らなかった。結局 風評被害とやらは国や県が作っているんじゃないか。
あと、弁護士の人が言っていたビックニュース。JA全中全国農業協同組合中央会)が脱原発を宣言するそうだ。そりゃあ、農業と原発が共存できるはずはないのだが、農協えらい(笑)。売国奴経団連会長、米倉、双葉町の畑の土でも煎じて飲め! http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012100502000152.html?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter
                                                               
今日は高校生の男の子が制服のまま、一人で来ているのも見かけた。今まで官邸前は学生が少なかったのが残念だった。抗議の列の間を一人でおずおずと歩いている、こういう子を見ると、なんか昔の自分を見ているようで嬉しかった。いいなあ、頑張れよ。先は長いからね、脱原発も、君の人生も。



●文部省前、ふくしま集団疎開裁判の人たち#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会):今週 県の甲状腺検査の報告会がやらせだったことがばれて、皆 怒り心頭だ。正門前にも座り込んでいる



●官邸前、抗議開始、日の丸を持っている人も居る


●最前列へ:前へ行けば行くほど声がでかい(笑)


                                    
●偽りを、やめろ。

                              
●国会前


                                                                
●今日も自転車部隊が行く

                                                      
●お母さんに連れられて参加した兄妹。二人はすっごく楽しそう。胸を張って歩いているじゃないか(笑)。

                              
●抗議の列の間を歩き回りたくて仕方がなくて、とうとうお母さんに捕獲されてしまった子ども。ちょこちょこ歩き回る彼?は可愛くて仕方なかった。ありがとう。


                                                                            
『11.11の大規模占拠』、『反原発法の推進』、『次期選挙の争点を原発に』は当面の良い目標だと思う。それを肉付けしていくのは一人ひとりの力だ。やれることはまだ沢山あるってことだ。まだまだ行くぜ、グンググ〜ン。