特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『黙食ステッカー』とNHK-BS『最後の講義 上野千鶴子』

 いよいよ4月、1年の3分の1が終わりました。桜の花びらが舞い散る4月の始まりも気分が変わって良いものです。何よりも温かくなってくれたのが嬉しい。
●近所の桜はまだ頑張ってくれています。


 3月には何かとある宴会も送別会も殆どなく、あっても15分くらいの最低限だったのはラッキーでしたが、それでも苦痛は苦痛でした(笑)。
 4月から今まで全くやったことがない仕事に異動なのもウンザリです。ボクの異動ももう、20回近い(笑)。あと1か月、なんとか我慢して、まるで逃げ込むようにゴールデンウィークで何とか一息つく、そんな感じでしょうか。
 早く定年になって、ゆったりと一息つきたいものです。


 大阪などではまた飲食店の営業制限をかけるそうですが、それだけで感染防止になるのでしょうか。満員電車はそのままだし。

 遅すぎるとは言え、聖火リレー中止や飲食店の補償金が規模別になったり、マスク会食やアクリル板設置を呼び掛けるのは半歩進歩しましたが、急に言ってもどれだけ徹底されるのか、甚だ疑問です。
 そもそも大阪市内だけ制限しても、営業時間制限がない隣の市にアホな酔っ払いが流れたらどうするのでしょうか。感染防止は夜8時とか9時とか時間の問題じゃありません。

 これは先週 北参道のソフトクリーム屋さんの壁に貼ってあったシール。渋谷区で配布しているものみたいですが、要は『黙って食え』という話です。


 この時節 カラオケもそうですが、食事時に集団で来てべちゃくちゃ喋っている連中を見ると、文字通り頭がおかしいんじゃないか?と思います。夜9時前だろうがなんだろうが、べちゃくちゃ喋っていたら同じです。
 この期に及んでも国がやってることって論理的におかしい。だから感染が減らない。大阪で起きていることは東京にも飛び火するだろうし、オリンピックに固執していること自体がおかしい。

 以前はソフトクリームは2か月に1回と制限していたんですが、最近は我慢ができなくなって2週間に1回は通うようになってしまいました。朝昼のご飯を我慢すれば大丈夫という事に気が付いたからです(笑)。
 一部では日本一美味しいと言われる自家製ミルクで作ったソフトクリームは、最初の一口を食べるといつも、『ああ、幸せだなー』と思うから(笑)大したもんです。ソフトクリームの国に生まれたかった- - - -


 木曜日の朝日朝刊1面に昨年の日本のジェンダー指数が世界120位というニュースが出ていました。


globe.asahi.com

 じゃ、朝日新聞の社内はどうなんだ、と言うことは置いておくにしても(笑)、日本はG7ではもちろん最低、健康以外の要素はどうにもならないレベルです。
 企業の管理職は本人の意識やスキルもあるから一朝一夕には作れないにしても、歩みださないといつまで経っても増やすことはできない。

 人々の意識を変えるためにも、まず素人やバカ、芸能人が大勢いる政治家からでしょう。国会議員はさっさと男女半分のクォーター制にすればいいと思います。
 ついでに地方議会も含めて、議員なんか抽選でも質は大して変わらないでしょう。もしかしたら抽選の方が全体的には議員の質は上がるかもしれない(笑)。試しに参議院だけ抽選制にして衆議院と競争させるのも良いかも。

ちなみに男女平等が進んでいる上位国はこんな感じ。

120位近辺の国はアフリカのギニアが118位、アンゴラが119位、韓国が102位、中国が107位。これが日本の民度じゃないでしょうか(笑)。
www.gender.go.jp


 厚労省によると各国の男女の家事時間はこんな感じだそうです。
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 一方 今や専業主婦なんて少数派です。時を経るにつれ、結婚しようと出産しようと仕事を続ける女性はどんどん増えている。
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 だけど日本人の意識は低い。現実とは異なり、意識だけは半分近くの男女が前時代的な性役割に囚われている。
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business.nikkei.com

 その結果は、男は家庭を顧みず、全体主義的なホモソーシャル奴隷労働、女性は仕事と家事のワンオペ奴隷労働(笑)。今の日本の生きずらさはこんなところにもあります。


 先週 土曜日 NHKのBSで『最後の講義 上野千鶴子』が放送されました。と、言っても東大での最終講義ではなく、学生から中高年まで10人ぐらいの観客の前で上野が講義をして議論をする、というもの。本人は『最後の講義とか言って、私を殺す気か』と相変わらず憎まれ口をたたいていました(笑)。

www.nhk-ondemand.jp
www.tvu.co.jp

 内容は、京大を卒業しても就職口がなかった上野が20数回目の応募で当時は珍しかった女性学を京都の女子大で教え始めたころから、やがて介護などケアの分野に研究対象を広げていった軌跡が中心です。

女性学は家事労働という無償労働を問題視したが、最も反発が来たのは’’家事労働は愛情である’’という専業主婦層からだった

介護も介護保険が出来る前は主にお嫁さんによって担われる無償労働であり、共通の事象を扱っている
と言っていたのは面白いと思いました。

 ボクの知り合いで、仕事をしながら自宅で80過ぎの老親二人を介護していた人が最近、命を落としました。良い人だったので結構ショックでした。かねがね余り無理しない方がいいよ、とは話していたのですが、事情や心情は当人にしか判りません。

 『お嫁さんなど家庭の女性によって担われる無償労働』しか選択のオプションがない、なんてことが良いわけがありません。高齢化社会になるのは避けられないのですから、夫々の事情に応じて、在宅でもプロの力を借りたり、在宅でなく施設も利用することだって出来るようにすることが益々重要だし、まして嫁が自宅で看取らなければいけないなんて因習を押し付けるのは論外です。そもそも今時『嫁』って何なんだよ(笑)。


 『講義』を聞いていたのは学生さんから中高年の男女まで10人くらい。上野と彼らがディスカッションをするシーンで、未だに専業主婦になりたい、と言っている学生さんが居るのは驚きました。その女の子は専業主婦の母親が居る幸せな家庭に育ったそうですし、相変わらずの男社会を見ていたら、そういう発想になるのは理解できない訳ではありません。

 が、現実にはムリ(笑)。それだけの稼ぎがある男性はどんどん減っているし、専業主婦を望む男性もどんどん減っている。そもそも、これだけ不景気やリストラが蔓延する世の中で、片方だけしか稼いでいないなんて、いつ露頭に迷うか判らない。と上野が優しく言い聞かせていました(笑)。
 専業主婦なんて戦後一時期だけのファンタジーに過ぎないという歴史を知らなくても、一人の男に経済的に依存するなんて今の貧乏国日本ではクレージー、としか言いようがありません。

 


 上野の言っていることで出色なのが、育児や介護を権力構造からも捉えていることです。これは真実だと思います。愛情というと聞こえは良いですが、事実を冷静に直視すれば、育児にも介護にも、そこには必ず『権力』(力関係)というものが横たわっている。これは善し悪しの話ではない。
 
 『育児は親と子という権力関係で成り立っているが、介護(ケア)も同様である。育児はいつか親子の関係が逆転することはありえるが、介護(ケア)は永遠に変わらない。

 そこから、上野は『介護(ケア)は権力の乱用を抑制し続けたプロセス』と喝破します。

 そして『ケアという非暴力の実践に男を招き入れるのが女の役割』という論理に昇華させるのです。

 ボクは上野の意見に全て賛同するわけじゃありませんが、こういう冴えた論理はこの人の意見には触れておかないとな、と思わせられます。

『家事をやらない男が諸悪の根源』(生活という世の中の半分を判ってないから)というのがボクの持論ですが、それこそ世界の平和のためにも、男がどんどんケアに積極的に関わっていかなければいけないのかもしれません。

 番組のお約束なんでしょう。最後で、上野はこんなことを書き残していました。
 『こんな世の中にしてごめんなさい、と言わなくて済む社会を手渡したい。

 女性学を通じて自分たちは世の中を少しでも変えてきた、という彼女の自負でもあるし、更に世の中をましなものに変えていかなければいけない、という彼女の願いでもあるのでしょう。


 実は今年は新入社員の入社式で挨拶をしなくちゃいけなくて(それもユーウツの原因)、これをパクったんです(笑)。

『会社は社会に貢献することで利益を稼ぐ存在です。ボクたちは義務として少しでも良い形で会社や社会を君たちに引き継げるよう努力する。君たちは自分たちの後の世代にもっと良い形で会社や社会を引き継げるよう頑張ってください』って。

 ウケましたよ(笑)。

映画『生きろ 島田叡-戦中最後の沖縄県知事』

 東京は昨晩の雨で桜が散り始めました。今年の桜ももう終わり。
 雑事が多くて、うんざりするような3月の心を桜は慰めてくれます。平安時代の昔から花に慰められなければならないような人間社会。何とかならないのでしょうか。日本は戦争がないだけ善し、としなければいけないのでしょうけど。
●朝陽と桜

 大阪の新規感染者が東京を超えたそうです。宮城も山形もそうですが、また全国的に感染が拡大しています。


 
そんな時に聖火リレーなんかやっていていいのでしょうか。マジでこの国は狂ってると思います。

 国民の安全より政治家の権力と電通パソナ、マスコミの利権の方が大事な訳です。彼らにしてみれば『コロナで国民が死んでも全体のための捨て石に過ぎない』と考えているのでしょう。


 ということで、渋谷で映画『生きろ 島田叡-戦中最後の沖縄県知事
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ikiro.arc-films.co.jp

 太平洋戦争末期の沖縄県知事、島田叡氏の足跡をたどるドキュメンタリー。大阪府の内政部長(NO2)から知事として米軍上陸寸前の沖縄に赴き、アメリカ軍の上陸以後も戦火の中で壕を移動しながら執務を続けた島田氏の軌跡を追ったもの。

 監督はTBSのニュース23の元キャスターで『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロ』の佐古忠彦。TBSは以前 島田や島田と想いを共にした海軍司令官、太田實を扱ったドラマやドキュメンタリーを放送しています。過去の取材フィルムに収められた証言と新たに発見された手記をまとめています。
spyboy.hatenablog.com
spyboy.hatenablog.com

 太平洋戦争末期 沖縄に米軍が上陸してくるのは必至の情勢でした。軍部も第32軍という軍隊を配備して不十分ながらも守りを固めます。一方 沖縄県庁は知事が東京に出張したまま沖縄に戻らない、という事態が起きていました。内務省大阪府の内政部長(府のNO2)だった島田叡を知事として沖縄に派遣することにします。
 島田は元々民主的な考え方を持つ官吏として中央から目をつけられていたそうです。東京帝大卒のキャリア官吏なら中央での勤務があるはずですが、島田は終生 地方での勤務に甘んじていた。
●島田氏

 沖縄へ知事として赴くということは死を覚悟しなければなりません。島田は『若い人は赤紙1枚で兵隊に召集させられるのだから自分には断る権利はない』、『自分が断れば、他の人に行かせることになるから』と家族の強硬な反対を押し切って、沖縄へ赴任します。彼には妻と娘二人がいました。長女は府知事に直談判に及ぶほど反対したそうです。それを振り切って赴任した心中には胸が詰まります。

●最後まで島田と行動を共にした警察部長の荒井氏

 当時の沖縄は食料も不足し、住民の疎開も進んでいませんでした。住民は日本軍の大軍がいるのだから、と、疎開に消極的だったそうです。島田は自ら台湾へ赴き米を調達、県民を山間地帯へ疎開させるなど懸命に働きます。
 また軍は防備を固めるために沖縄県民を駆り出そうとしています。労働、看護、輸送に17歳以下の学生まで動員させようとしていたのです。前知事は軍との協力にも消極的でした。島田は軍とも協力し、学生を看護や兵隊として動員することも認めます。
 当時の風潮として本土の人間には言葉や風習が異なる沖縄県民への差別が色濃くありました。軍は沖縄県民を使役したくせに、県民が捕虜になったら米軍に基地の所在など機密を教えるのではないかと疑心暗鬼になっていたそうです。
●当時の沖縄県庁の面々

  
 島田は沖縄県民の命を守ることを一義においていました。と、同時に大日本帝国の官吏として軍との協力も進めなければならない。しかし軍にとっては沖縄は捨て石、本土上陸迄の時間稼ぎが目的で沖縄を防衛する気はありません(映画の中で牛島司令官のお孫さんが『祖父は沖縄を守る気はなかった』と証言しています)。島田は難しい立場です。

 やがて米軍が沖縄へ上陸。猛烈な攻撃で軍隊も県庁も沖縄に多い天然の洞窟を使った壕への避難を余儀なくされます。
 
 総攻撃に失敗した陸軍は当初予定していた那覇での決戦を諦め、沖縄南部へ退避することにします。しかし南部には既に民間人が大勢疎開しています。軍が南部へ移ることは民間人を戦闘の巻き添えにすることを意味します。
●陸軍の司令官、牛島

 島田は南部への退避に反対、陸軍に那覇に残るよう強硬に申し入れます。しかし陸軍はずるずると結論を出さない。知事に対して返事もしない。時間だけが過ぎていき、やがて軍はなし崩しに移動を始めます。そして’’沖縄東部を避難地帯にするから民間人はそちらへ移れ’’と申し渡します。沖縄東部に避難地帯を作るなんて知事の島田にも知らされていませんでした。
 折しも梅雨の季節。民間人は砲弾が飛び交う中、ぬかるみの中を徒歩で移動することになります。大勢の人が命を落とします。
 
 これって、今の政府そっくりですよね。結論を出さない。責任を取らない。判断をしない。なし崩しに物事を進めていく。原発事故もコロナ対策もオリンピックも同じじゃないですか。



 
 また映画の中で引用された米軍の記録フィルムでは、まともに歩けないような老人まで着の身着のまま裸足でぬかるみの中を歩かされている。行き倒れになっている。あまりのひどさに愕然としました。

 海軍にも移動命令が出ます。島田と仲が良かった海軍の司令官の太田少将は一旦は従ったものの、大勢の住民を巻き添えにする陸軍との協働を不可として那覇近郊の基地に戻ります。陸軍は海軍の陸戦隊を竹槍部隊とし、陸軍の盾にしようとしたのです。
 太田は本土に対して、戦況より県民の労苦を報告する最後の電報『後世 沖縄県民に格別の高配を賜りたし』という最後の電報を打った後、軍を解散して兵たちに『生きろ』と指示を出し、自分は自決します。
 ただし太田が移動せず那覇に残ったことで、海軍の基地周辺の住民は戦闘の巻き添えで1000人以上も死ぬことになります。どっちにしても戦争は民間人が巻き添えになる。
●島田の盟友だった海軍陸戦隊司令官の太田少将

 その後 島田は各地の洞窟を転々とすることになります。

 映画で実際の洞窟を見ていて思ったのですが、ただの穴です。キャンプ生活と言うか避難民に近い。軍にしろ県庁にしろ仕事なんかまともにできないです。米軍が攻めてきて壕に入った時点で、勝ち目なんかあるわけがない。それでも戦争を続けたのですから、恐ろしい限りです。

 
 地下壕には官だけでなく民間人も軍もいます。映画では軍隊が泣く赤ん坊を殺したり、殺されそうになった、食料を奪われたなどの証言が出てきました。皆 異口同音に言うのが『敵はアメリカ軍ではなく日本軍』。
 
 そんな中 島田は民間人の犠牲を減らそうと努力を続けます。が、出来ることは限られている。無線すらないのです。
●自分も少年兵(鉄血勤皇隊)だった元知事の太田氏。『島田氏は軍の命令が絶対の状況の中で出来る限りのことをやったのであって、学生を動員したことを非難することなんかできない』と証言します。

 やがて陸軍司令官の牛島は自決。しかし自決するにあたって『軍も民間人も捕虜にならず、死ぬまで戦え』という指示を出します。それによってまた、大勢の犠牲が出ます。
 一方 島田は県庁を解散、人々に生きて沖縄を再建するよう指示を出します。その後 島田は警察部長とともに洞窟を出て消息を絶ちます。ピストル自殺したとも入水自殺したとも言われています。

 結果として沖縄戦では住民約9万4,000人、沖縄出身者もふくむ日本軍約9万4,000人、アメリカ軍約1万2,000人が亡くなったとされています。住民の犠牲は軍が南部に移って以降に集中しているそうです。
●島田の最後の姿を目撃した看護師の人。『米軍は女子供には手をださないから、米軍が来たら直ぐ降伏して命を生き永らえろ』と島田に言われたそうです。

 事績自体はある程度知っていたことなので、それほど驚きはありません。しかし実際にその場の人の証言を聞いたり、当時の民間人の姿や洞窟を見ると、沖縄戦が如何にひどいものだったか、改めて感じます。単に戦争だから、ということだけでなく、当時の日本の官僚(軍隊)は恐ろしく無能で国民を軽視していたことが被害を数倍にしています
 沖縄の人たちが受けた傷はボクには想像もできません。

 映画では、やはり官吏としての島田と人間としての島田の相克が印象深いです。島田は軍に協力して学生を動員したりもしています。やむを得ない事情があったとはいえ、やはりエリート官僚でもあります。
 しかし極限状態に追い込まれるに従い、官僚としての島田より、人間としての島田が強くなってくる。追いつめられると人間は本質が出てきます。今の忖度役人も同じですが、島田の場合は忖度ではなく、一人の人間に戻っていく。


  
 一人でも多くの命を救うことで沖縄を再建したい、と考えていた島田とは対照的に、最後まで『沖縄を本土のための捨て石にする』という狭い視野から脱することが出来なかった牛島など軍の連中との対比は今に通じる問題でもあります。

 政治家や官僚もそうだし、我々にとっても切実な問題でもあります。戦争じゃなくても地震やコロナのような危機の際 自分がどう振舞うか、ってあるじゃないですか。どうして島田がそういう判断と振る舞いができたのか。これは我々自身の問題でもあると思いました。

www.youtube.com
 

佐古忠彦監督『生きろ 島田叡ー戦中最後の沖縄県知事』INTERVIEW

『皿の上のお花見』と『0326再稼働反対!首相官邸前抗議』(今日は始まり)

 昨日からTVを付けるとオリンピックの話がいっぱい流れてきます。その度にイヤーな気持ちになります。正気の沙汰とは思えません。まず、走ってる連中、マスクしてないじゃん。文字通りキ〇ガイの暴走にしか見えない。

感染拡大のリスクを無視してオリンピックをやろうとしている連中は『トコトン腐ってる』としか言いようがありません。

もちろんアスリート(筋肉バカ)も同罪。連中は福島もコロナ感染も無視して自分たちの利権しか頭にない。

 日本では何故、このようなまともな意見↓が出て来ないのでしょうか。曰く『聖火リレーの出発地を福島に選んだことは、この儀式の偽善や害悪、ばかばかしさを際立たせただけでなく、五輪に向けて突き進む日本の問題の縮図である
 NBCは五輪の放映権を持つ最大スポンサーです。

 先日 森喜朗が辞任したのもNBCの批判が決定打になりました。まともな議論って、日本の国内からは中々出て来ない。マスコミのだらしなさだけでなく、日本人の意識の問題だと思います。結局 日本はアメリカの属国なんです。せめてアメリカの51番目の州を目指せないものでしょうか(笑)。


 オリンピックと同じくらい、ボクはTV朝日が大嫌いです(他の民放も嫌いですが)(笑)。理由は下品だから。根拠や理由を明確にせず、視聴者の感情(劣情)を煽り立てるようなことばかりやっている。
 特に大嫌いな『報道ステーション』がやらかしました。『ジェンダー平等』とかってスローガン的にかかげてる時点で、何それ、時代遅れって感じ』って若い女性に言わせる女性蔑視CMを放送して抗議が殺到、取り下げたのです。

www.tokyo-np.co.jp

 この時期にわざわざこういう内容のCMを作ること自体、思い切りセンスがずれている。このCMにOKを出したテレ朝関係者もほぼ、頭がおかしいレベル。まるで自分たちが他とは違う鋭い視点、先進的な姿勢を持っている、とでも言いたいのでしょうか(笑)。

 この女性蔑視CMには、新聞にも共通する朝日得意の独善性が良く表れているように見えます。社会正義を振りかざし、時には反権力の振りすらする癖に、現実には権威にべったり、国の規制に守られて平均年収1200万以上の高給を食んでいる朝日新聞社の年収は1262万円!生涯年収・給料・採用・強みを徹底解説!自分たちこそが『時代遅れ』ってことが骨の髄からわかってない(笑)。

 現に朝日はものすごい勢いで部数が減少、2015年の700万部から20年の500万部と3割も減少して↓経営も赤字転落、今月 社長が引責辞任しています。


toyokeizai.net

 部数が減少しているのは読売も産経も一緒で、電通の部長なんか、『うちの新入社員ですら半分以上が新聞を購読していない』と嘆いています。NYタイムスや(ジェフ・ベソスに買われた)ワシントンポストは、記事の質を高めると同時にデジタル化を進めて成功しているようですが、日本の新聞は最早''オワコン''です。

gendai.ismedia.jp


 既に記者のリストラを進めている朝日は梅田や築地など一等地の自社ビル等を生かして将来は不動産業で食っていくと言われています。読売もそうでしょうね。規制と既得権益に守られた構造がある限り、大手マスコミの忖度体質は変わるわけがありません。

 かといって、朝日やNHKのように全国レベルで取材力がある、そして忖度はあるにしても、ある程度は(笑)事実関係で信頼できるメディアが急に出てくるわけもない。
 定年後に誰からも相手にされなくなってYouTubeを見て目覚めた(笑)バカウヨ・ジジイの常套句『ネットで初めて本当のことを知った』って、お猿さんじゃないんだから(笑)。

 結局 我々は様々なニュースの根拠を確認しながらメディアを複数見比べたうえで、自分の頭で判断する。そういう大人の態度が求められるのでしょう。



 毎年 3月中旬には昔飼っていた犬の命日に合わせて お墓参りに行くことにしています。
 人間の墓参りには全く興味ありませんが(笑)、犬の墓参りだけは雨が降ろうが雪が降ろうが放射性物質が降ろうが関係ありません。20年以上欠かさず続けています。
 深大寺の動物霊園でお参りして、犬の散歩道の途中にある青山のイタリアンで食事をするのがボクの超重要行事でした。
●コロナで動物霊園もこの通り。

 ところが昨年末にその老舗イタリアンが閉店(泣)、途方に暮れていたのですが、今年は桜の開花と重なったのでお花見がてら六本木へ行くことにしました。つまり、お皿の上のお花見(笑)です。

 桜がテーマの料理、時節柄 5時スタートです(笑)。休日だったら5時スタートで全然オッケーなんですよね。早く食べて早く帰って寝たいもん(笑)。
 最初は桜で燻したスモークサーモン、桜の葉は大根で作ったもの。お皿も全て桜色です。

 六本木でご飯を食べること自体、2年ぶりくらいです。判っていて選んだのですが、再開発ビルの中にあるこの店は悪い意味で客層が面白い(笑)。
 女性はやたら気合の入った、でも何故かみーんな同じような服装・お化粧、一方 男はインチキ臭い奴が多い(笑)。それに年齢差が結構ある。ま、それ以上は言いません(笑)。落ち着いた雰囲気の家族連れもいるんですが、客層も雰囲気もチャラいのが目立つ。。。テーブルの間隔が空いてるので、それ程気にはならないですけど。

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 こういう雰囲気、昔は大嫌いだったんですが、歳をとってきて虚栄の華やかさ(笑)も許せるようになってきたんです(笑)。言い換えると、くだらないことも笑いとばせるようになった(笑)。店はきれいだから、たまには、ね。
 普段行くような個人経営の店とは違って凄く美味しいというわけではないけど(まあ、美味しいってレベル)、気楽ではあります。例えば個人経営のちゃんとした店だったら、ボクは必ず現金で払います。カードだと手数料の分だけ店は実入りが減ってしまうからです。でも、こういう企業がやってるような店では大手を振ってカードを使って自分のポイントを貯める(笑)。

 これ↓は桜の香りを付けたエビとアスパラ。北フランスの白アスパラだそうです。3月初旬に家の近所で食べたものと同じ、ハウスものでしょうか、太さはまだ、しょぼい。

 ヒラメを桜の泡のソースで。

 春らしい仔牛。目の前で振りかけられた黒トリュフは肉で温められると香りが立ち上りました。もうシーズンも終わりの3月なので大丈夫か?と思ったのですが杞憂でした。

 食後のお茶は六本木の夜景を見ながら、屋外のテラスで。文句を言いながらも(笑)、この店に来るのはこのテラスがあるからです。

 テラスの下には桜が広がっています。

 そのあとテラスを降りていって、その桜を見物。

 見上げると最上階にはさっきのテラス。

 ライトアップされた桜並木にはたまにすれ違う程度にしか人はいません。

 コロナがあろうとなかろうと、ボクのお花見は毎年こんな感じです。とにかく人がいないところしか行きたくない(笑)。
 そうやって犬のことを思い出すんです。いつかボクも向こう側へ行けば、また一緒に遊べるかなって。


ということで、金曜官邸前抗議へ。

 10年も続いた官邸前抗議も今回で一旦 オーラス。ちょうど400回だそうですけど、ボクも370回以上は通っています。
 毎週 会社帰りに抗議に参加するっていうのは経済活動と社会活動のバランスが取れて、自分でも良い習慣になりました。気軽に参加できるし、シュプレヒコールやりながらスマホで仕事もできちゃうし(笑)。
●抗議風景

さすがに今日は大勢集まっています。のべ1000人くらいはいたでしょう。距離を開けようと言うプラカードの呼びかけはあったけど、感染ちょっと怖い。


 この1年くらいは参加者も100人くらいでしたし、『休止(何かあれば、また集まる)ということで、区切りをつけるのは悪いことではないと思います。
●官邸前抗議を揶揄するクソ朝日。所詮は権威に盲従するだけのゴミ新聞。と 思ったらtweet削除してやんの。言論に責任を持たない根性なし。


 原発に反対する人には、原発は即時廃止と強硬に言い張る人から段階的になくしていこうと言う人まで、政党も組織も個人も様々な意見の人がいます。官邸前抗議は党派に関係なく誰もが賛同できる『再稼働反対』に主張を絞ったのは大正解でした。
 当初、中核派(笑)も含めた即時廃止論者や山本太郎など頭のおかしい連中から『生温い』と非難されましたけど、主張を再稼働反対に絞ったからこそ組織主体でなく、市民主体の活動になり、社会的影響力もあった訳です。
 実際に原発の再稼働は中々進んでいません。それに官邸前抗議があったからこそ、デモが普通にある世の中になった。ここまで頑張ったスタッフの人たちには頭が下がります。

 どうせ、ボクが生きている間中は原発はなくなりません。福島の廃炉が良い例で、あと100年は原発もしくは残骸が残ってしまう。それに核廃棄物はあと数十万年(笑)。
 何故 電力会社や原子力ムラの利権のために、バカ高い電気代と事故リスクを押し付けられなくてはならないのか。我々の安全のためにも経済のためにも『原発をやめろ』という声はずっと、挙げなければいけないでしょう。

 今日の官邸前で誰かがスピーチしてましたが「今日は始まり」です😇。これからも頭にくることがあったら、バンバン(笑)、デモへ行くつもりです。